➔ 小学3年生で育てたい中学受験算数の土台
小学3年生の学習で、私たちが大切にしていること
受験算数OSでは、小学3年生の学習において、「書き出し」「計算(とくに暗算)」「知識不要の考える問題を解く力」の3つを、何よりも大切にしています。
これらは単なる単元の学習ではありません。受験算数に本格的に入る前に、頭と手を使って自分で考えるための、基本動作です。
書店にはたくさんの小学3年生用教材が並んでいます。どれも工夫されたものですが、「これに取り組むと、お子様のどんな力が育つのか」——そのねらいが、もう一歩はっきり見えにくいものも少なくない、というのが私の実感です。
先取り学習について
一方で、4年生以降の内容を前倒しする「先取り学習」は、お子様によって合う・合わないがはっきり分かれます。
低学年のうちに前倒しを進めても、よほどトップレベルのお子様でない限り、5年生で学ぶ「比と割合」のあたりで、多くのお子様に追いつかれていく——そんな印象を、私は現場で繰り返し見てきました。中学受験算数は、早く進んだ者がそのまま逃げ切るレースにはなっていません。最終的には、本質的な力を持ったお子様が伸びていく世界です。
先取りそのものを否定したいのではありません。ただ、長い目で見たときに、小学3年生の今、本当に必要な力を鍛えておくことのほうが、はるかに効いてくると考えています。
だから、「汗をかく学習」を
そこで行き着いたのが、頭と手をしっかり使う「汗をかく学習」です。
これは根性論ではありません。簡単に流して答えを出すのではなく、書き、考え、確かめる——その手応えのある時間こそが、小学3年生にとって最も学習効果が大きい、という結論です。
そのために、試行錯誤を重ねて用意したのが、これからご紹介する3つの教材です。お子様の今の課題に合わせて、柔軟に選んでいただけます。
書き出し算数
解き方を覚えるのではなく、道順や数を自分の手で「全部書き出す」ことを通して、もれなく・重なりなく考える基本動作を育てる教材です。受験算数のはじめの一歩となる、土台づくりの一冊です。
小3模試の最後に出る思考力問題
進学塾の3年生模試で大トリに並ぶような、知識不要の思考力問題を全60問。ひらめき頼みではなく、書いて・調べて・試してたどり着く「作業力」を育てます。
小3からのよく読む算数
簡単な問題で丸をもらい続けると、読む力は育ちません。「読まないと解けない」経験を、低学年のうちに積んでおくための文章題教材です。ひとつひとつは難しくありませんが、ちょっとした捻りがあり、考えずに解くと取りこぼしてしまう問題を集めました。「よく読む」「早合点しない」という、算数の大切な構えが自然と身につきます。
➔ 小学4年生からの作戦算数:算数の作戦の立て方を学ぶ120問
『作戦算数(リンク式解説)』
小3教材を終えたお子さまへ。小5から受験算数OS本編に入る前の小4に、考えの筋道を立てる練習に特化した『作戦算数』をご用意しています。(小3三部作をすべてご購入の方は特別価格でご案内します)
「一つ求めて、次へつなぐ」という考えの筋道を、小4のうちに。本編にスムーズに入っていくための準備教材が『作戦算数』です。
NotebookLM にリンク式解説を読み込ませておくと、お子さまが詰まったときに、保護者が教え込まなくてもAIがヒントを一つずつ出す形でサポートできます。示すのは「次に何を求めればよいか」だけなので、考える主役は子どものままです。
➔ カリキュラムは5年生から。でも、4年生は“何もしない時期”ではありません。
4年生の一年を、受験算数の土台づくりに使う
本格的な受験算数のカリキュラムは、5年生から始めるのがちょうどいい——受験算数OSはそう考えています。ただ、これは「4年生の間は何もしなくていい」という意味ではありません。控えたいのは急いだ先取りであって、4年生には4年生にふさわしい、後で効いてくる学習があります。その一つが「場合の数」です。
場合の数は、解き方を覚えて当てはめる単元ではありません。目の前の問題をどう整理し、どう数え上げるかを、自分の頭と手で組み立てていく分野です。だからこそ、早く始めて、じっくり時間をかけるほど効いてきます。急いで詰め込むより、長く付き合って育てるのに向いた分野なのです。
『長期シリーズ【場合の数】入門編』
入門編で育てるのは、「ならべる・場合分けする・書き出す・数える」という4つの土台です。派手な解法テクニックではありませんが、この4つは5年生以降のあらゆる難しい問題で、土台として使われ続けます。ここが手になじんでいる子は、その後に学ぶ単元の飲み込みが、自然と違ってきます。
4年生のうちに育てておきたい「場合の数」の土台づくり。ならべる・場合分け・書き出す・数えるという四つの力を、自分の手を動かしながら固めていきます。5年生からの本格カリキュラムを、より確かに始めるための一冊。
1回10問×全20回・計200問
入門編で9割を超え、「簡単すぎる」と感じ始めたら、次は標準編へ。「選ぶ(組み合わせ)」が加わり、場合の数の世界が一気に広がります。
図形は、センスではありません。誰でも、得意にできます。
図形(角度と面積)は、センスではなく経験で得意になる分野。しかも「比」を学ぶ前から深く進める、数少ない重要単元です。多くの単元が比を習ってからでないと本格的に扱えないなかで、図形は4年生の段階から、本質的な問題にどんどん取り組めます。だからこそ、早い時期に得意分野にしておく価値があります。
『長期シリーズ【図形】入門編』
図形で育てるのは、解き方の暗記ではなく、問題を見たときに「どう攻めるか」を選ぶ力です。角度なら、平行線に錯角を見つける、注目すべき三角形を探す、補助線で扱いやすい形をつくる。面積なら、ひくのか、区切るのか、変形するのか——この着眼点を選べるようになることが、図形の力の正体です。似た問題を数多く経験するなかで、その引き出しが自然に増えていきます。
「どこに注目し、どう攻めるか」を選ぶ力を、易しい L(ライト版)と手ごたえのある H(ハード版)で。多くの子は L から、自信のある子は H から。それぞれ200問、5年生からのカリキュラム前に、図形を得意分野にしておく一組です。
入門編をひと通り終えたら、振り返らず、そのまま標準編へ。図形は、似た問題を数多く経験するほど強くなる分野です。次に待つのは、多くの子がつまずく「平面図形と比」。二つの解き方を使い分ける意識で、得意単元に変えていきます。
➔ 図形と場合の数を5年生までに。6年生は、速さと立体に集中できる。
小5になると、いよいよ本格的な受験算数カリキュラムが始まります。やることが一気に増えるこの時期に、なぜ図形と場合の数の標準編も並行するのか——理由は、図形と場合の数の標準編を5年生までに仕上げておくと、その後がぐっと楽になるからです。受験算数で残る大きな山は、6年生で本格化する「速さ」と「立体図形」だけです。図形と場合の数を先に終えておけば、6年生はこの二つの攻略に集中できます。
小4の場合の数を、小5でアドバンテージに変える
入門編に取り組んだお子さんは、場合の数の土台をすでに持っています。その貯金を小5でそのままにせず、標準編で「選ぶ」や一段上の数え方へと引き上げておく。そうすることで、カリキュラムの中で場合の数が登場したとき、ほかの子より一歩前から始められます。
これは、カリキュラムの上に新しい負担を積むという話ではありません。すでにある土台を活かして、得意な分野を一つ作っておく、という発想です。場合の数を「アドバンテージの取れる分野」にしておけることは、忙しい小5にとって、思っている以上に大きな支えになります。
『長期シリーズ【場合の数】標準編』
入門編で育てた土台の上に、「選ぶ(組み合わせ)」を加える標準編。並べ方を数える世界に「いくつかの中からどれを選ぶか」という考え方が加わり、扱える問題の幅が一気に広がります。どこで場合を分けるかを見極めるセンスや、計算で数える・和分解といった一段上の扱い方にも踏み込みます。
四谷大塚偏差値60前後の学校まで、場合の数はこの一冊で十分。
1回10問×全20回・計200問
入門編で9割を超え、「簡単すぎる」と感じ始めたら、それが標準編に進むサイン。入門をあっさり終えた優秀な子は小4のうちに、多くの子は小5で取り組みます。
多くの子がつまずく「平面図形と比」を、得意単元に
図形は、入門編で育てた土台を、実戦で戦える武器に変えてはじめて、お子さんの得意分野になります。入門だけでも図形の力はつきますが、そこで止めるのは惜しい。標準編まで進むと、5年生以降の受験算数で確かに戦える一分野になります。
『長期シリーズ【図形】標準編』
入門で作った図形の土台を、実戦で戦える武器に変える標準編。中心は、多くの子がつまずく「平面図形と比」です。この単元は、底辺の比と面積の比の関係を使うか、底辺と高さを決めて公式どおりに解くか——二つの解き方を、問題に応じて使い分けられるかどうかで得意・不得意が分かれます。標準編は、その使い分けの意識を、問題を通して繰り返し育てます。
易しい L(ライト版)と手ごたえのある H(ハード版)、それぞれ200問。標準 H を終えれば、四谷偏差値60前後の学校を凌駕する力に届きます。
入門をひと通り終えたら、振り返らず、そのまま標準編へ。図形は、似た問題を数多く経験するほど強くなる分野です。
➔ 偏差値60を超えた5年生が、その先へ進む一問
グランプリ算数
偏差値60を超え、さらに上を目指す5年生のための、思考力教材です。すぐには解けない良問を、対話型の解説で深く掘り下げていきます。
解き方を学ぶ手段はいろいろありますが、初見の難問を自分で解けるようにするなら、対話型がいちばんだと考えています。講師と生徒のやりとりを追う中で、他人の思考を目の前で見て、自分の思考と並べて比べる。「自分はここで止まったが、この人はこう考えたのか」と気づく。この往復が、難問に必要な「自分の考え方を見つめ直す力」を育てます。
週5問、年間250問。塾に通いながらでも負担なく続けられる分量に絞り、そのぶん1問を深く扱います。
まずは、サンプルの一問を、お子さんと一緒に解いてみてください。対話型の解説がどう働くか、言葉で説明するより早く伝わると思います。
➔ 偏差値60を超えたその先へ。最難関を目指す方
『対話式算数300』
受験算数OS本編を終えた、最難関校を目指すお子さんのための、最終仕上げの教材。全300問の対話式解説で、覚えた解法では歯が立たない初見問題に、「最初の一手」の掴み方を追体験します。AIを「答えを言わないヒント役」として使う手引きも収録。飛び級で進んだ子は新6年2月から、通常のペースでも6年夏から取り組める、本編の「出口」です。
➔ 【小6限定】落とせない典型題256問を、真似して身につける
V6算数
正直に言えば、これは私の理想の教材ではありません。本来はもっと早くから、書き方や解く順序を少しずつ身につけてほしい。でも、6年生になってからでは、理想論だけでは間に合わないことがあります。
問題を見ても手が動かない。何を書けばいいか分からない。そんな状態なら、まず形から入ってください。載っている表を真似する、図を真似する、解く順序を真似する。理解は、あとからついてくることがあります。
入試で確実に取るべき典型題を、真似できる書き方の見本つきで256問。手が止まっていた答案を、もう一度動かすための一冊です。
受験算数OS
新小5の2月~小6の7月
➔ 「基礎」とは、易しい問題のことではありません。描いて、掴むことです。
中学受験の算数には、意味を掴まないまま計算して答えを出してしまう、という落とし穴があります。
「受験算数・基礎」は、分数を図で、角度を分度器で、三角形をコンパスで——描いて掴む下地を、算数の入り口でつくる教材です。
ここで言う基礎とは、易しい問題という意味ではなく、問題をイメージする力のこと。
本編の「描く」思想がすんなり入らないお子さんにも、大手塾へ進む前の備えにも。
全12話・対話式で、親が教え込まなくても進められます。
➔ 6年生の1年間で、知っている解法を「使える解法」に変える。
単元別なら解けるのに、テストでは何を使えばいいか分からない」「解説を読めば分かるのに、自分では最初の一歩が出ない」――そんなお子さんのための、小6向けの実戦演習です。
これは、難問集ではありません。価値は、難しい問題を集めたことではなく、一問ごとに「どこに注目するか」「図・表・比・ダイヤグラム・相似・面積比を、どの場面で使うか」を言葉にして説明している点にあります。答えではなく、問題への入り方と処理の流れを、丁寧にたどります。
長期シリーズは、難度ではなく「捻りの度合い」で教材を分けています。捻りのある問題は、典型題が固まった最後の仕上げ、つまり6年で扱うのがいちばん効くからです。実戦編は、その捻りに慣れる段階の教材です。ただし、正答率が極端に低いだけの問題は入れていません。程よい歯ごたえがありながら、考え方が定まればすっきり解け、解説も理解しやすい。そういう問題を選んでいます。
平面図形・速さ・立体図形の3分野に、それぞれL(偏差値50前後)とH(偏差値60前後)。段階ではなく、難度違いの二本立てです。すべてに取り組む必要はありません。必要な分野の、必要な難度のものだけを、本屋で一冊選ぶように選んでください。6教材すべて、第1回をまるごと公開しています。
各3,300円(税込)/AI併用でさらに深く学べます。
➔ 強化シリーズ
現在、以下の教材をご用意しています。
- 小4強化【場合の数・書き出し】
- 小5強化【立体図形】
- 小6強化【速さ・はじきをマスター】
- 小6強化【速さ・速さの図で解く問題】
- 小6強化【速さ・ダイヤグラム】
- 小6強化【場合の数・場合分け】