- 2018年4月14日
言葉で学ぶ算数のすすめ
一般的な算数の勉強は、問題を解いて○をつけて進めていくスタイルが主流です。
しかし、受験算数は一味違います。
自力で正解にたどり着ける問題が多くないことが特徴です。
このため、子どもたちは塾や家庭教師、親に質問することもありますが、多くの場合、まずは解説を見て理解しようとします。
しかし、解説が紙面の制約などで、最小限の図と言葉、計算式にまとめられていることが多いのです。
結果として、子どもたちは解説を見て、「○○だから(÷2)だ!」といったように、計算式に頼って納得してしまいます。
しかし、ここで大切なのは、どうしてそうなるのかをじっくり理解することです。
解法の根拠をしっかり把握する学習が必要なのです。
言葉でイメージすることの大切さ
例えば、円の面積を考えてみましょう。
円の面積は「半径×半径×円周率」で求められます。
この公式を覚えること自体は簡単です。
しかし、私はこれを単に暗記させるのではなく、円を切り分けて長方形に並べる図を見せるようにしています。
- 縦は「半径」
- 横は「半径×円周率」
- 面積は、縦の「半径」と、横の「半径×円周率」をかけて求める
このように図と日本語を使って説明することで、子どもたちは公式の意味を計算式ではなく、感覚的に掴めるようになります。
言葉にすることで、公式がただの記号ではなく、理解の伴った知識へと変わっていくのです。
算数はイメージの教科
算数は、中学以降の数学と異なり、証明を必要とする複雑な定理は出てきません。
公式を覚えて当てはめるだけではなく、計算結果から何が求められたのかをイメージする力が求められます。
そのイメージを日本語で鮮明にしていくことが、算数の学習では非常に重要です。
塾の学習スタイルとの違い
大手塾では、以下のような流れで授業が進みます。
- 例題を通じて解き方を学ぶ
- 練習問題を解く
- 解けなければ解説を見て納得する
- それを反復して確認テストに挑む
この方法はテストの得点を目指すとすれば、一定の効果がありますが、言葉を使って深く理解するプロセスが不足していると感じます。
このことが、算数で伸び悩む大きな要因の一つではないでしょうか。
対話式算数のアプローチ
私の教材では、”対話式算数”をメインに据えています。
本編では各単元の導入を対話形式でじっくり進めます。
- 考え方
- 法則性
- 仕組み
- 解き方
- 解くときの書き方
- 注意すべきポイント
これらをすべて日本語で分かりやすく説明しています。
その後、練習問題に取り組み、もし、つまずいた場合は再び本編に戻って復習するという流れをお勧めしています。
日本語による理解をベースにすることで、問題を解く力が確実に身につくのです。
言葉で理解する学習のメリット
算数は、公式や解法を暗記したり、解くときの計算式に納得するだけでは本当の力が身につきません。
言葉でしっかり理解することが、受験算数を突破するための大きな武器になります。
私の教材を通じて、対話型の学習を体験してみてください。
日本語で考え、理解し、問題に挑む力を育て、受験で他の子どもたちに差をつけましょう!
