- 2019年1月22日
5年生で夏期講習に行く方に向けた内容になります。
夏期講習はいままでの既習分野もしくは、新しい分野の学習になると思います。
中学受験界では、夏休みなどの季節講習は新しい内容はやらないという文化がありましたが、塾生のためというより、そんなことを言っていると、塾生が講習不参加となる恐れがありますので、それは拙いという経営判断だと思います。
サピックスは設立当初から、夏期講習も新しい内容が2~3割入っていましたので、優れた経営者だったのだと思います。
本題とは関係ない話になってしまいましたが、ほとんどすべての塾では「夏に○○の単元!」という特化型のカリキュラムは組んでいないと思います。
そうしますと、塾で教わり、家で復習しても、学習効果を実感するのは難しいです。
みんなと同じように学習効果はあるのかもしれませんが、相対的には伸びません。
そこでお勧めしますのは、1つの単元に特化した学習方針です。
まず、納得しがたい誤解を与えやすい言葉になりますが、塾の復習をやっても、それほど効果がありません。
その理由を書いていきます。
まず、夏期講習の教材の問題は以下の5つに分類できます。
- 初めからできる問題
- 塾でしっかり身についた問題
- 塾でなんとなく分かった問題
- 塾でよく分からなかった問題
- 塾で扱わなかった問題
この5つのうち、家で③をしっかり身につければいいのですが、言葉でいうほど簡単ではありません。
学習効果として期待できるのは⑤の演習です。
演習量が増えますので学習効果になりますが、塾で扱わなかった理由は「重要ではない」「簡単すぎる」「難しすぎる」のいずれかの理由です。
そういう問題ならば、やらないよりはやった方が良いという程度です。
難しすぎるの場合はやるとマイナスになる可能性が高いです。
復習は③だけで、あとは他の分野を学習することが可能です。
上記のように1つの単元に特化するとしましたら、お勧めしますのは「平面図形」です。
算数が得意な子でしたら、「場合の数」や「平面図形と比」をお勧めしたいところですが、一般的に、確実にスキルアップできる単元としては「平面図形」です。
角度と面積、さらに、立体図形の体積と表面積まで行けば、それをやらないまわりのライバルよりも一歩上に行きます。
世の中すべてとまでは言いすぎですが、こっそりやって出し抜けるかです。
スカイプ指導でも、少しでも希望枠を確実に取れるように、工夫されるお客様が毎年のようにいらっしゃいます。
社会を生き抜くとはこういうことなんだと、頭が下がるばかりです。
よほど素質がある場合でなければ、待っていては相対的に上には行けません。
「規則性」や「和と差」や「割合と比」あたりに力を入れる作戦もありますが、「平面図形」が最も効果がはっきり出る単元だと思います。
当教材の小4長期「図形L」、小4長期「図形H」、小5長期「図形L」、小5長期「図形H」、小5強化「立体図形」をご検討願います。