復習の仕方(6年生編)

復習してもできるようにならない

授業で解けなかった問題を家で復習で解くことが多いと思います。

授業では解けなかったけど、家で解けると、できなかったことができるようになり、力が付いたような気がします。

しかし、塾講師をしていますと、復習をしっかり真面目に取り組んでいる生徒さんでも成績が伸びないケースがたくさんあることを実感します。

その割に、成績を上げるためには復習をしっかりやってくださいと言い続ける講師が多いです。

 

そして、復習をほとんどしない生徒さんの中に、かなり優秀な子もいます。

これを、持って生まれた能力と言ってしまえば簡単ですが、勉強の質に差があると考えた方が良いと思います。

仮に、授業中に同じように解けず、説明を聴き、「家で復習して解けるようにした人」「家で復習せず放置している人」で、あきらかに前者の方が学力が付きそうですが、そうでもないのです。

復習の有無よりも、理解力の差、授業の聴き方の差だと思います。

理解力は一朝一夕では上げられませんが、授業の聴き方は改善できると思います。

 

復習を完璧にしても…

現在も、よく保護者様から、解けなかった問題は何回解き直せば良いですか?という質問がよく来ます。

特に過去問演習が始まると、恐いほどです。

過去問をすべてマスターすれば、盤石な体制で入試に挑めるというイメージだからだと思います。

できるまで繰り返し、さらにできた後も、しばらく期間を空けて、本当に忘れていないか、解き直して確認し、100%解ける状態にしておきたいというわけです。

 

その志望校に合格したいという気持ちや姿勢は、とても感心しますが、そこまでやっても効果はほぼ無いだろうと思います。

行きたい学校に時間を捧げるという美徳の問題といったら、惨いかもしれませんが、結果的にそうなっていると思います。

2日校、3日校の合格者は、第一志望の受験生が少ないことがその証明になると思います。

 

復習をする理由

前置きが長くなりましたが、なぜ復習をするのでしょう?

「その問題を解けるようにするためです」

この答えが思いつくようでしたら、上記のような時間帯効果の薄い学習になりがちです。

 

最近、数人の保護者様に言っていますが、算数の問題は3つに分類できます。

  1. 自由に発想する問題
  2. 定型スタイルで解く問題
  3. 経験のある問題

やや抽象的ですが、分かりますでしょうか?

この3分類のうち、どこが強くて、どこが弱いという見方ができますと、効果的な自学自習ができると思います。

 

復習の話に戻します。

復習をして算数の力をつけていきますと1番の自由に発想する問題にも強くなりますが、復習が直接、影響しているわけではありません。

3番は、過去問演習などで、テキストで解いたことがあるような問題に出くわしたとします。

これは確実に身につけておきたいです。

復習で解き方を身につけます。

 

そして2番です。

これを復習の学習で伸ばしたいのです。

難関校になるほど、3番の経験のある問題の出題は少なく、かといって1番のような問題は一部の学校を除いてはほとんど出ません。

勝負を分けるのは2番です。

 

2番を具体例を出しますと、例えば、水量グラフの問題があるとします。

真正面から見た容器を描いて、必要なだけ区切り、それぞれの箇所に、所要時間、高さ、底面積、容積などを書いていきます。

初めて見るような設定の問題でも、水量グラフといえば、まず間違いなく、その方針で解けます。

初めて見る問題でも、自由な発想で解くわけではありません。

「この手の問題はこういう感じで解けるだろう」という意識で解いているのです。

これが定型のスタイルです。

どれくらい定型のスタイルが身について、問題を見たときに、それにふさわしい定型スタイルを使えるかにかかってきます。

 

復習するときの意識

復習はピンポイントで「この問題を解けるようにする!」というのではなく、「この手の問題はこういうように書けば解ける」というように、その界隈の問題で通用する力をつけたいです。

算数ができる子は、授業中に「こういう問題はこれで解けるんですね!」という言い方をすることが多いです。

大きな枠で捉えていることが分かる台詞です。

授業中に、この問題の解き方は…という狭い視野になるのではなく、この手の問題はこれで解決できるという広い視野で身につけられれば、それが、授業の聴き方の差になります。

上記のように復習が疎かでも力が付くというわけです。

 

復習のノートでも、汎用性のある定型スタイルを意識して、「こういう問題はこういう図を描く」という言葉を添えてみてください。

意識が、狭いこの問題一点に向かず、幅を持った広い見方ができるようになります。

 

そして、1回解いた問題を、再度挑戦して解けなくてもたいしたことではありません。

それと同系統の問題でやや難度が下がった問題ができるようになっていれば、その問題はできなくても力が付いたことになります。

「この問題だけ復習で解けるようにした状態」はとても危険な状態といってもいいです。

 

大切なのでもう1回繰り返しますが、復習で大切なことは、同系統の問題を同じスタイルで解くことができ、そのスタイルを身につけ、いつでも使える状態にすることです。

復習ノートでそういう意識が垣間見えると、復習で力がつけられる体勢に入ったといえると思います。

お役に立ちましたら、是非クリックをお願いいたします

アーカイブ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください