浦和明の星2020年解きました

浦和明の星の問題を解きました。

下の基準で問題レベルを判定します。

A:ほとんどの人が出来る
B:取りこぼしたらややまずい
C:合格のためには取りたい
D:できたらアドバンテージ
E:できる人はごく僅か

 

(1)A

易しめの計算です。

暗算を多用すると良いと思います。

 

(2)A

全体を60にすれば、快適に整数で計算できますが、分数でもなんでも解ければ良いと思います。

 

(3)A

定番の白い部分も含める問題です。

 

(4)A

方陣は、外側に行くごとに、ひとまわりは8個ずつ増えます。

黒6、白14、黒22、白30、……となります。

地道に210になるまで黒をたしても良いと思います。

 

(5)C

年令算は、一番過去から考えていくと上手くいくことが多いですが、この問題は現在の母④、明子①から考えます。そのため、難易度は高めです。

2年後は、明子①+2、母④+2、婆⑤+16となり、明子が0才のとき、母③、婆④+14となります。

③×2=④+14から、①=7才と分かります。

この手の子供の年令の答えはたいてい12才が相場ですが、それだと勘で書いて正解になる可能性があるので、敢えて低年齢にしたのでしょう。

母親が21才のときに明子が産まれ、いまのおばあさんが49才という、やや変わった設定です。母親もおばあさんが21才のときに産まれていますね。

 

(6)C

正八面体の展開図の良問です。

見取り図の頂点に記号を振って、それを展開図に書き表していく基本スタイルで解けますが、やや難しめです。

緑と黒のくっつく辺から考えていくと上手くいきます。

※今年力を入れて作っている「6年演習教材」に、さっそく入れます。

 

(7)B

大学入試改革をにらんだ新傾向問題です。

ほとんどの方は理解してると思いますが、新傾向問題は、努力よりもセンスがものをいいます。

余談になりますが、頭の良い人(ここでは不真面目な人で想定しています)と、しっかり勉強する人では、私は入学試験にふさわしいのは、しっかり勉強する人だと思っています。

学校は勉強をするところですので。

その意味では、新傾向問題は入試にはふさわしくないと思っています。

学校関係者は、しっかり勉強する人に入学して欲しいとは思わないのでしょうか?

大学合格実績がなによりも大切なのでしょうか?

話を元に戻します。

①分子は同じですが、分母が国語の方が小さいため、国語の率が高いです。

②さすがに、これはほぼ全員正解だと思います。20位の人は70点より高いか低いかは分かりません。

③80点12人、60点15人、40点9人、20点4人というように、考えられる最も低い点数で計算します。40人の合計点数は2300点になります。

 

(8)B

食塩の重さを21gにそろえます。

濃度を考えて天秤でもできますが、100g交換したら、Aは食塩が6g減るから、50g交換と考える方が、個人的には好みです。

2

(1)A

Aの分速を歩き①、自転車②とすると、⑥=300mと求められます。図をしっかり書いた方が良いと思います。

同様に、Bの分速をシカク1にすると、シカク5=300mと分かるので、Bの分速も分かります。

 

(2)C

これまた、新傾向問題です。とは言いましても、こういうグラフの問題は昔からありました。最近、増えたなという印象なだけです。

A君が先に折り返し、その後、自転車で向かうので2人の距離が近づきます。

この時点で、候補は「エ・オ・カ」になり選びやすくなります。

 

3

(1)A・(2)A

アとイのミカンの個数をそれぞれ36個にしてみます。

値段は50円差になるので、それの2倍です。

先に(2)が求まります。この解き方が1番だと思いますが…

 

4

(1)A

この5年くらい出題が目立つ渦巻き問題です。

渦巻き問題の中では、簡単な部類だと思います。

渦巻き問題は平方数と、連続する2数の積がポイントです。

25=5×5なので、25をならべたときは1辺が5枚の正方形になっています。

 

(2)C

偶数の平方数は、斜め(左下)に順にならびます。

100の左下は144で、100の右上は64です。

渦巻き問題に慣れていないと正解にするのは難しいですが、慣れていたら簡単です。

このあたりで差がつくと思います。

 

(3)E

これは慣れているだけでは難しいです。

300に近い平方数は289で、連続する2数の積は17×18=306です。

300は右の辺で右上が290、右下が307ということは慣れていれば分かると思います。

縦のならびの最小は290です。

290~307の18個がならんでいるので、300は真ん中のラインより2つ下です。

よく見ると、1・2と、3・4の間に真ん中のラインがあります。

300の横のならびは、3・4より1つ下になります。ここまで分かれば書いていくだけです。

 

5

(1)A

91秒後に青は13まで進み、赤は7まで進みます。

 

(2)E・(3)E

これは難しいです。

いろいろな解き方が考えられそうですが、片道18mとして、青は1/7m/s、赤は1/13m/sで動いていると考える解き方が良いと思います。

植木算は意識するようで意識しない問題なので、そこにこだわると混乱するかもしれません。

出会うのは、36÷(1/7+1/13)=819/5秒ごとで、もちろん整数ではないといけないので、819秒ごとです。

そこから9と18が分かります。

追いつくのは、36÷(1/7-1/13)=546秒ごとで、そこから6と12と18が分かります。

追いつく方が早いです。

もっと良い解き方がお分かりの方は、是非、教えてください。

 

今年は、典型題、新傾向、浦和明の星らしいセンスの良い数系の問題、難しい速さとバラエティに富んでいて、易しかった昨年の反動で、難しくなりました。例年とくらべても平均点は低めだと思います。Eが3問もあったので難しい印象は強いです。

合格者平均点は60~65点くらいだと思いますが、63点と予想します。

少しでもお役に立ちましたら、にほんブログ村のバナーボタンをクリック願います

TOP