対話式算数第70話:仕事算1

今週から3週間仕事算です。

とは言いましても3週目はニュートン算です。

ニュートン算は仕事算の発展形と捉えることができます。

今週の仕事算は、全体の仕事量を最小公倍数を利用して決める問題のみ扱います。

昭和の頃は、仕事算といえば、全体を①にするのが定番でしたが、いまは多くの塾講師は全体を最小公倍数にしていると思います。

先に分数にしてから、整数比に直すスタイルで教わっている人もいると思いますが、「全体」を使うことになるので、2度手間になります。

 

興味のある方はこちらにどうぞ

 

第70話:仕事算①の概要

 

70・1

仕事算の典型題を扱っています。

全体の仕事量を決めて、1日の仕事量を決めるという流れをつかんで欲しいと思います。

 

70・2

70・1より少し応用しています。

仕事の仕方が途中から変わります。

表に整えて書き入れるようにするといいと思います。

 

70・3

途中で休む問題です。

休み無しという設定に変えて、全体の仕事量を求めます。

つるかめ算の問題もこちらに載せました。

仕事算は、つるかめ算を意識しなくても、自然とつるかめ算の考え方を使って解ける問題もあります。

意識しなくて解けるのであれば、それで良いです。

 

70・4

いきなり1人の仕事量が分かりませんが、消去算風にまとめて、複数人の仕事量の和を求めます。

表のように整理して書くと良いと思います。

 

70・5

排水管のある問題です。

マイナスの概念も出てきます。

水が増えたら、給水管の能力が高く、水が減ったら排水管の能力が高いと理解しましょう。

 

練習問題

 

番号 講評
1 A 全体の仕事量を決め、2人の1日の仕事量を求めます。
2 A 全体の水量を決め、2つの管の1分の水量を求めます。
3 A 「日目」の問題です。四捨五入ではなく、切り上げにする意味を理解してください。
4 A 父が4日でやった仕事量と、残りの仕事量を求めます。
5 A Bが3日でやった仕事量と、残りの仕事量を求めます。
6 B Cが3時間でやった仕事量を求め、Cが1人でやったら何時間かかるかを求めます。解説の通り、比例の考え方を使いたいです。
7 B AもBも休まなかったら、どれくらい仕事を多くできるかを考えます。
8 B AもBもCも休まなかったら、どれくらい仕事を多くできるかを考えます。
9 B つるかめ算ですが、Bを16分間ずっと使ったと考えれば、つるかめ算を無意識でも解けます。
10 A A、B、Cの順に能力を求めます。
11 B 表にまとめて、3人それぞれの能力を求めます。
12 B このパターンは消去算でも出てきましたが、全部たします。そこからひき算で、A、B、Cの能力を求めます。
13 A AとBと栓の能力を考えます。3分間で入った水の量と、それ以降の水を入る割合を考えます。
14 B 最後の8分で入れた水量から、初めの20分で入れた水量を求め、C管の能力を求めます。
15 B A・B・Cをすべて使ったときに、水が減るということから、C管の能力を考えます。

「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題

※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題

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