- 2021年12月6日
今週から3週間仕事算です。
とは言いましても3週目はニュートン算です。
ニュートン算は仕事算の発展形と捉えることができます。
今週の仕事算は、全体の仕事量を最小公倍数を利用して決める問題のみ扱います。
昭和の頃は、仕事算といえば、全体を①にするのが定番でしたが、いまは多くの塾講師は全体を最小公倍数にしていると思います。
先に分数にしてから、整数比に直すスタイルで教わっている人もいると思いますが、「全体」を使うことになるので、2度手間になります。
興味のある方はこちらにどうぞ
第70話:仕事算①の概要
70・1
仕事算の典型題を扱っています。
全体の仕事量を決めて、1日の仕事量を決めるという流れをつかんで欲しいと思います。
70・2
70・1より少し応用しています。
仕事の仕方が途中から変わります。
表に整えて書き入れるようにするといいと思います。
70・3
途中で休む問題です。
休み無しという設定に変えて、全体の仕事量を求めます。
つるかめ算の問題もこちらに載せました。
仕事算は、つるかめ算を意識しなくても、自然とつるかめ算の考え方を使って解ける問題もあります。
意識しなくて解けるのであれば、それで良いです。
70・4
いきなり1人の仕事量が分かりませんが、消去算風にまとめて、複数人の仕事量の和を求めます。
表のように整理して書くと良いと思います。
70・5
排水管のある問題です。
マイナスの概念も出てきます。
水が増えたら、給水管の能力が高く、水が減ったら排水管の能力が高いと理解しましょう。
練習問題
番号 | 難 | 要 | 講評 |
1 | A | 全体の仕事量を決め、2人の1日の仕事量を求めます。 | |
2 | A | 全体の水量を決め、2つの管の1分の水量を求めます。 | |
3 | A | 「日目」の問題です。四捨五入ではなく、切り上げにする意味を理解してください。 | |
4 | A | 父が4日でやった仕事量と、残りの仕事量を求めます。 | |
5 | A | Bが3日でやった仕事量と、残りの仕事量を求めます。 | |
6 | B | テ | Cが3時間でやった仕事量を求め、Cが1人でやったら何時間かかるかを求めます。解説の通り、比例の考え方を使いたいです。 |
7 | B | ゼ | AもBも休まなかったら、どれくらい仕事を多くできるかを考えます。 |
8 | B | ゼ | AもBもCも休まなかったら、どれくらい仕事を多くできるかを考えます。 |
9 | B | テ | つるかめ算ですが、Bを16分間ずっと使ったと考えれば、つるかめ算を無意識でも解けます。 |
10 | A | A、B、Cの順に能力を求めます。 | |
11 | B | ゼ | 表にまとめて、3人それぞれの能力を求めます。 |
12 | B | ゼ | このパターンは消去算でも出てきましたが、全部たします。そこからひき算で、A、B、Cの能力を求めます。 |
13 | A | AとBと栓の能力を考えます。3分間で入った水の量と、それ以降の水を入る割合を考えます。 | |
14 | B | テ | 最後の8分で入れた水量から、初めの20分で入れた水量を求め、C管の能力を求めます。 |
15 | B | テ | A・B・Cをすべて使ったときに、水が減るということから、C管の能力を考えます。 |
「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題
※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題