- 2021年12月6日
和と差の問題の第4週目は「消去算」です。
これで、4年生で学習する和と差の問題「和差算」「つるかめ算」「平均算」「消去算」の4部作が終了です。
難攻不落のイメージの過不足算は、半年以上先の小5対話式算数第62話になっています。
過不足算は、「あまりと不足をたして、○で割って~」という理解を伴わない覚える算数になりがちなので、4年生時には扱わないようにしています。
和と差の問題は教え方次第で身につきます。
「塾でよく身につかなかった」という場合でも、他の単元と違い諦めてはいけません。
そういった方にはこの4単元だけでも単品購入をお勧めいたします。
消去算は、そろえて消去するだけですが、講師によって、書き方の癖が現れる単元です。
線分図にしたり、○や△を使ったりです。
対話式算数では、代入法も消去法も同じ書き方で解きたいので、兼用できる解き方にしています。
興味のある方はこちらにどうぞ
第28話:消去算の概要
28・1
簡単な問題から導入したいので、片一方が最初から揃っているタイプから始まります。
次に片一方を何倍かする問題です。
可能な限り詳しく書きました。
A4で5枚以上です。
消去算のこの1つのテーマにこれだけの分量を取っている教材は他にはないでしょう。
28・2
いよいよ両方何倍かしてそろえるタイプです。
このタイプを数多く練習する必要があると思っていますので、早めの登場です。
どっちをそろえるかというテクニック的な話も入れています。
28・3
表を書いて、工夫をして解く問題を扱っています。
工夫の仕方も説明しています。
余談として、芋づるの話を入れました。
今回の画像はそこからきています。
28・4
代入の問題も消去法の問題と同じような解き方にしています。
対話式で分かりやすくなっていると思います。
しっかり定着できるまでくり返して欲しいです。
別解で面積図でも説明していますが、代入の練習に励んだ方がいいと思います。
28・5
最小公倍数で個数をそろえて代入する問題です。
レベルは高いです。
丁寧に解説していますが、5年生になってから学習しても良いと思います。
練習問題
番号 | 難 | 要 | 講評 |
1 | A | 消しゴムをそろえましょう。 | |
2 | A | 小説を求めますが、小説をそろえましょう。 | |
3 | C | ゼ | 初めて解くときはなかなか正解にならない問題です。この経験で、次回は解けるようにしましょう。 |
4 | B | ゼ | ハンバーガーをそろえましょう。 |
5 | B | テ | どちらをそろえてもいいですが、大人も子供も求めましょう。 |
6 | B | テ | 消去算で解けますが、対になっているので、規則性を利用することも可能です。 |
7 | A | 先週の平均算でもやりましたが、全部たす習慣を身につけましょう。 | |
8 | A | これも全部たす問題です。 | |
9 | C | ヒ | 問題文を変えて考える問題ですのでレベルが高いです。こういう考え方に慣れて欲しいです。 |
10 | A | 表にまとめれば、いろいろな考え方で解けます。 | |
11 | A | 表にまとめます。リンゴとミカンは簡単に求められると思います。 | |
12 | C | ヒ | リンゴとカキ3個ずつ615円という条件を柔軟に変更します。 |
13 | B | ゼ | ノートを鉛筆に買いかえましょう。高くなるか安くなるかをしっかり考えましょう。 |
14 | C | ゼ | クッキーをチョコレートに買いかえましょう。個数をそろえるときに値段も変えましょう。 |
15 | C | ゼ | ミカンを求めますが、ミカンをそろえて、ミカンをリンゴに買いかえた方がいいです。 |
※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題
※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題