- 2021年1月18日
表題のように思われている人も多いのではないでしょうか?
先日、テレビでは開成中の合格者で塾にほとんど行っていないという子をクローズアップしていました。
テレビの影響力は大きいので、ますます自宅学習で難関中に受かるかどうかに興味のある方が増えているのではないでしょうか。
今回は、私の経験したことばかり書いていても信憑性は高まらないということで、今年受験した、あるご家庭からいただいたメール文を載せようと思います。
もちろん許可はいただいておりますし、個人が特定されるようなことは省きます。
このたび、息子が○中学(四谷大塚80%偏差値65付近の中学)より合格をいただくことができました。
先生の作られた教材のおかげで、算数が得意になり、自宅学習中心の受験生活も何とか乗り越えることができました。本当に感謝しております。
また、ブログもいつもチェックし、励みにしていました。
実は、12月までは□中を目指して、大手塾で週1日、記述中心の学習をしていましたが、文章で表現することが苦痛で仕方がない様子でした。
12月の合不合テストで、緊張のあまり腹痛を起こしてしまったので、受験の機会が1度しかない□中では、力を出すことが難しいと感じ、○中を第1志望校に変更することにしました。
合不合テストの偏差値は、58から66くらいでしたので、やや不安でしたか、子供が○中の問題ならできるというので、そうすることにしました。
12月後半になっていましたが、○中の過去問を20年分程度用意し、どんどん解いていきました。
算数は、夏から海城、本郷、立教新座なども解き、立体図形の切断を強化するために、豊島岡の過去問も解かせました。だいたい合格者平均点を超えていたのですが、本人は、100点を目指してがんばりました。
大手塾で、元旦に塾生向けのそっくり模試があったので、受けさせていただいたところ、順位は一桁になり、勉強の方向性は間違っていないと少し安心しました。
でも、まだ不安なところも多く、最後まで気が抜けない毎日でした。〔このあとはメンタル面の内容なので中略〕
○中入試終了後、算数が難しく解答できない問題がいくつかあったと聞き、心の中でダメかもしてないと思いました。みんな難しいと言っていたようで、子供はあまり気にしていない様子でした。
私は、合格の知らせを夫から聞くまでは本当に苦しい思いをしました。問題用紙さえ見ることができませんでした。昨日、答え合わせをしましたところ、ほぼ自分で予想した通りの点数だったようです。
何かのご参考になればと思い、使用させていただいた教材などをお伝えします。算数
5年生まで
・対話式算数小4・小5(すべて)
・集中図形小4・小5(すべて)
6年生
・集中場合の数(7割程度)
・予習シリーズ上下(予習ナビで指示された問題)
・過去問(秋以降は、ほとんどいろいろな学校の過去問中心の学習でした。)
・対話式算数はすべてコピーし、忘れてるかなと思ったときに例題などを確認しました。
理科
・予習シリーズ(下の途中まで)
・週テスト問題集
・スタディサプリ(5年生まででしたが、よかったです。)
・6年後半は、過去問中心でした。
その他(6年生の間)
・市進の過去問解説(映像)
・スタディタウンの時事問題(映像)
・国語は個別指導で約7か月間
・社会と国語は、予習シリーズや過去問などいろいろ
・大手塾の特訓講座を数ヶ月私がフルタイムの仕事をしているため、夏休み前からは、塾の自習室で勉強させました。約3年間、夜は一緒に勉強しました。と言いましても、算数は、途中から私がついていけなくなってしまったため、子供が自分で解説や動画を見ながら学習しました。理科もそうでした。
対話式算数を通して基礎力をつけていたことで、塾に行くことができなくても受験勉強を継続することができたのだと思います。塾の宿題に悩むことなく、家で食事ができ、終わってみると楽だったと子供は申していました。
我が家にやっと春が訪れたようで心から幸せを感じております。
ありがとうございました。
この場もお借りして御礼申し上げます。
小6対話式算数まではご利用なさらなかったようですが、対話式算数中心の自宅学習生といっても良いと思います。
各教科、とてもよく作戦を練られていますが、ここまでいろいろと取り組まなくても大丈夫だったのではないかとも思います。
まったく子供任せとなると、自宅学習での受験は難しいですが、今回の合格者様ほどの緻密さが絶対必要というわけでもございませんので、自宅学習受験のハードルはそれほど高くないと思います。
自宅学習の最大のメリットは、じっくり考える習慣がつくということです。
つまり、じっくり考えることが求められる難関中学ほど、自宅学習が向いているというわけです。
通塾なさっていますと、多くの場合は、授業で教わったことを身につける作業中心の学習になっていると思います。
それだと、考える力の育成にはなりません。
例えば、将棋の対戦をテレビなどで見ていても強くなるわけがありません。
詰め将棋でもなんでも、実際に自分で考えることによって、段々強くなるはずです。
算数の学習も同じです。
自分で初めて解く問題を考えることによって、段々算数に強くなり、いろいろな問題が解けるようになります。
算数が特別にできる優秀児は、塾の授業でも講師よりも先に自分で考え、家でもどんどん新しい問題を解きますが、多くの生徒さんは、そういう学習にはなっていないと思います。
自宅学習で受験に挑んだ方が良いとまでは軽々とは言えませんが、考える力は自宅学習の方がつくことは確かです。
ご参考になりましたら幸いです。