- 2018年4月2日
スカイプ指導を始めますと、なかなか教えた通りに解かない生徒さんがいます。
それは通塾して、すでに教わっていて、正解にできるという状態だと、変える必要がないと判断すると思います。
それに対して、塾に行っていない生徒さんはとても素直です。
塾に行っても素直な生徒さんはいて、結果的に、素直な方が点数が上がりやすいです。
塾に行っていない生徒さんは、最初から素直というイメージです。
「成績が良ければ、それで良い!」ではなく、「ベストな解き方を追求しよう」という姿勢がないとなかなか学力が付いていきません。
アスリートも、自分の動きに納得できるかできないかに拘っていると思いますが、それと似ていると思います。
本当に優秀な生徒さんは吸収力が高く、いつからでも解き方を変えられるので、どのような受験勉強のスタイルで行っても問題はないと思いますが、そういう一部の生徒さん以外は、4年生の通塾はリスクがかなり大きいと思っています。
通塾は、ご家庭で「点数・クラス」しか見えなくなり、木を見て森を水の状態になりがちです。
そういう主張をよくしていますが、今回、難関校に合格なさった方からメールをいただきました。
ちょうど4年前の2月頃、息子が2年生の時に小3グランプリを購入させていただいてからまる4年、小4−5年の対話式算数(以降:タイサン)とグランプリ算数・集中図形で大変お世話になりました。
お陰様で対話式算数おすすめの5年からの入塾で、灘・麻布・筑駒はじめとして受験校全勝という結果となりました。
今となって振り返ると、
もともと読書好きで、タイサンも苦にならず読み込めたこと(一度ならずなにかある度にiPadに入れた教材を読んでいました)、
小3グラプリで手を使うことが出来たこと、
半年程度の先取りで余裕を持てたことが大きいかと思います。
小5夏にはタイサン5年を一通り終わらせ、グランプリ算数などオプション教材と並行して、プラスワン的な纏め教材に取り組み、5年の12月から徐々に海城等の過去問に挑戦出来るようになりました。
算数で苦労したことはほぼなく(最後の灘等の最難関はさすがに苦しみましたが、カリキュラムで詰まることはなかった)、算数でリード出来たことは他の科目に取り組む上でも大変有効だったと思います。算数の偏差値は凡ミスはありつつも6年サピックス合判で65-70程度でした。圧倒的にB問題の方が得意だったのはグランプリ算数のおかげだと思っています。
最近は映像授業が流行りですが、自分のペースで読める文書ベースがやはりしっかり身につけるためには必要かと思います。
見事な学習の進め方です。
合格おめでとうございます。
よくブログで、「難関校に合格する方は、塾に任せているのではなく、作戦を練って取り組んでいる」と書いていますが、そういうことです。
グランプリ算数とは、小4グランプリ算数と小5グランプリ算数のことだと思いますが、問題を解ければそれで良いですが、解けない場合は、解説が対話式になっているので、どうしてそういう展開になっていくかがつかみやすいです。
いつでも家庭教師が隣にいるイメージと言ってもいいと思います。
新6年生の保護者様でしたら、お子様の塾教材の問題と、難関中の問題を見くらべていただきましたら、いつ頃、こんな入試問題ができるのだろう?と思ってしまうと思いますが、プランを練って、ようやくそういう問題に対応できるのです。
成功者は、偶然ではなく、成功をつかむ努力をしているというのは、一般社会に限った話ではありません。
難関中学を目指すのであれば、4年生で、学力をつけられるだけつけて、先行逃げ切りが理想ですが、学力をつけることと、典型題を解けることは違いますので、それを冷静に受け止めて、作戦を練ることができるかどうかだと思います。