サピックスはオーバースペック!?

いよいよ中学受験が始まったという時期になりました。

それと同時に新小学4年生の塾選びも最終段階に入っていると思います。

もう決められて、あとは通塾スタートを待つだけという方も多いと思います。

 

今回の表題は、塾選びしていると、よく聞いたり目にしたりするフレーズです。

サピックスは難関校の合格実績が群を抜いているので、中堅校を目指す人にとっては難しすぎるという意味でしょうか?

これはイメージで語られるといって良いと思います。

公立小や公立中のように学力別クラス編成ではなくて、みんな同じ授業を受けているのならそれは当てはまりますが、進学塾はクラスごとにやる内容は大きく異なります。

なぜ、そのような心配事が出るのかよく分かりません。

 

例えば、通塾回数の負担、授業料の負担などで、○○中学を目指すならば、サピックスにわざわざ行かなくていいということなら、納得できますが、通塾回数はサピックスは少ない方で、授業料も他とくらべて高いわけではないと思います。

自習教室がある方がいい、まとまったテキストを使いたい、週に通う回数が多い方が良い、家からの距離などで、サピックスを避けるのは分かりますが、オーバースペックという抽象的なイメージの理由で避ける理由が分かりません。

 

ここまで本心をズバズバ書いてきましたが、一応、サピックスはオーバースペックということも分からないわけではありません。

四谷大塚、日能研に比べて、サピックスの特色を上げていきます。

  1. 授業回数が少ないので、理解が速くないと苦労する
  2. テストが学年共通なので、全員、難しい問題を解かなければならない
  3. テキストが分冊になっていないので難しい問題も目に触れやすい
  4. 出来る生徒さんが多いので、クラス名で劣等感を抱きやすい
  5. 小学校などで、無知あるいは心ないクラスメイトや大人から、サピックスに通っているからさぞかし優秀でしょうと嫌味を言われる

このあたりくらいがパッと思いつきます。

 

これを見て、やはりサピックスは避けた方が良いと思うなら、避けた方が良いでしょう。

4や5の心理的負担を無視するとしましたら、ポイントは、1の理解の速さと、難しいことはやらないという意思の固さです。

通ってみて、理解できていない量が尋常ではない場合と、難しい問題を捨てることが難しいという場合は、合わなかったということで、スパッと転塾すれば良いと思います。

 

システムの相性は、ほとんどの生徒さんは慣れていくので、それほど心配がありません。

サピックスは難関校向けのカリキュラムという人もいますが、いまは四谷大塚もほとんど同じなので、その意見ならば、日能研しか選択肢がなくなります。

そういう無責任なことを言っていた人は、いまはどういう意見なのか、聞いてみたいくらいです。

 

あと1ヶ月もすれば合格実績が各塾で発表されます。

行きたいと思っている学校がどこの塾で合格者が多いか気になるところですが、どこの塾に行ったら、その学校に合格できる力が付くかという視点で考えると、合格実績一覧表はあまりあてになりません。

特に中堅校はあてになりません。

 

どこの塾を選ぶかは、とても重要だと思われている方が多いと思いますが、合わなければ転塾できると考えると、家を買う、クルマを買うよりも気楽に考えても良いような気がします。

しっかり考えて、ここなら大丈夫と思っても、思惑通り行くとも限らないからです。

特に新4年生ならば、夏期講習まで暫定的に○塾に通う!というくらいの姿勢が良いと思います。

 

いろいろな情報を仕入れてしっかり決めるために、○○ターエデュなどを見ると、かえって間違った情報を得てしまう可能性があります。

前述しましたが、大切なことは、塾を選んだ後、実際に授業がスタートしてからの問題の取捨選択の方です。

「この問題はオーバースペックだからやらなくていいよ」という判断力です。

本来の「オーバースペック」とはこういう使い方をするような気がします。

 

このブログが、塾選びのヒントとなる内容になっていましたら、幸いです。

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