- 2019年1月24日
共学ではない女子中では、入試難易度においては桜蔭・豊島岡女子・浦和明の星がトップ3だと思います。
立体図形重視の桜蔭・豊島岡女子とくらべて、浦和明の星は「速さ」が難しく、また、数の性質でセンスを問われることが多いです。
問題文が少し長めなのも特徴と言えるでしょう。
前述の「速さ」の問題は豊島岡女子と双璧なため、豊島岡女子を目指すお子様もこの浦和明の星の「速さ」を味わうと良いと思います。
今年は、前半はスイスイ進む問題が多く、後半は慎重に取り組んだり、地道に根気よく解く問題が多かったです。
全体的に新傾向や発想が必要な問題はまったくなく、見た瞬間に解き方がイメージできた問題が多かったのではないでしょうか。
問題レベルは浦和明の星受験者にとって、
A:超簡単
B:簡単
C:標準
D:難しい
E:ほとんど解けない
1
(1)A
分解かと思いましたが、約分でした。
(2)A
速さの三公式で、行きは16/15時間と分かります。
(3)A
仕入れた個数を6にします。
(4)A
4年生レベルの角度です。
(5)A
食塩の重さに注目すれば解けます。天秤しか眼中にない人にはキツいです。
(6)B
9/8×3.14の計算があるので、少しだけ大変です。
(7)B
この手の立体の展開図はセンスが必要です。センスに自信のない人は練習で克服しましょう。
★「小5集中図形」に収録予定
(8)アC・イC
正方形が題材の良問です。
小さい正方形の、「あ」の1辺をマル1、「い」の1辺をシカク1として、すべての正方形の1辺をマルとシカクで表します。
上の辺と下の辺でイも求められます。
★「小5集中図形」に収録予定
2
(1)A
2つの蛇口の能力がいっしょなので、グラフから分かる12分と16分が使えます。
(2)アA
左と右は同じ量の水が入っているので、高さの比は底面積の比と逆比になります。
(2)イA
問題に載っているグラフの28分の半分の時間です。
(2)ウA
問題に載っているグラフの42分の半分の時間です。
ちょっとやさしすぎのような気がします。
3
速さです。
出会える場所が決まっている問題なので、ダイヤグラム作成は決定です。
一応、典型題ですが、これをしっかりマスターしている受験生はそれほど多くはないでしょう。
(1)A
明子は40秒で1周、星男は60秒で1往復なので、最小公倍数の120秒です。
(2)B
前述のように120秒間のダイヤグラムをかきます。
CDだけのでいいです。
星男はCD間を通過するのは4回ですが、いきなり1回目の11秒が答えになります。1回目が答えになるので、ダイヤグラムをかいていなくても正解にできますので、判定をBにしました。
(3)D
ダイヤグラムで考えると星男のCD間通過4回目でようやく出会えます。
相似を使うのですが、相似比は1:1になるので、ここまでくれば計算ミスはありえません。
★「小6集中速さ」に収録予定
4
アA・イA
リーグ戦のような表を書けば簡単です。
書きたくなりますね?
ウC・エオカすべてC
算数オリンピックのような論理の問題ですが、レベルは高くはありません。
入試本番中で緊張していると思いますが、冷静に慎重に考えていけば苦戦しないでしょう。
Aがクッキーだったら、Aの人は「BもEも分かる!」という感じでいきます。
5
現実的な問題です。
2日後にポイントが使えなくなるという無情さも現実的です。
問題自体は目新しくはありませんが、より慎重に堅実に解くことが求められる問題です。
(1)A
もらえるポイントは490ポイントと489ポイントで、残っているポイントは850ポイントと849ポイントです。
(2)B
5%なので、20ポイント使ったときです。
(3)D
(1)・(2)を利用したいと考え、表にします。
20ポイント単位で考えていきます。
0ポイント使用のときは1340ポイントあり、20ポイント使用のときは1319ポイントあると分かったら、(1340-1050)÷21=13あまり17とします。
ここから、260ポイント使ったら1067ポイントあり、280ポイント使ったら1046ポイントあることが分かるので、280ポイントから4ポイント戻します。