著書「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」を問題数80問にした理由

3月3日に発売開始となりました著書「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」ですが、よく確認したら、Amazonでは3月3日発売開始、楽天などでは3月7日発売開始、一般書店では3月6~10日に発売開始のようです。

比と割合の解き方が良くなり、他の単元にもそれが良い影響を与え、回り道をせずに身につけられる、とても実用的な教材であると思っていますが、どれくらい売れるか不安の方が大きいです。

もともと売れなくても良いと思って執筆していますが、Amazonで売れ行きが分かると、結構気になります。

順調にいけば、この先「速さ」「平面図形と比」そして、スピードアップを目的とした「典型題集」の全4冊のラインナップを用意したいと思っています。

 

「比と割合は書き方を変えれば簡単に解ける」の使い方はすでにブログで書いていますので、今回は、どうして80問なのかということを書いていきたいと思います。

使い方のブログはこちら

 

まず、ベースとしたのは「小5集中割合」です。

全320問の教材です。

そこから必要な問題だけをピックアップしてどんどん削っていきました。

そして互換といいますか、当時のこの問題より、いまならこれを載せたいという問題の差し替えもそれなりに行っています。

問題数は少なければ少ない方が良いのですが、これができれば、これもできるはずだからカットしようという机上の空論通りにはいきません。

実際に比と割合の指導をして、「これはさっきの問題と似ているけど、やっぱり自発的にちょっと工夫して書いて解けないか…」と思う機会が多いです。

そういう加工のセンスは初めから備わっているわけではありません。

 

似ている問題を解いても、ちょっとの違いで躓いてしまい、そこで説明を聞き、そのような加工をする必要があるのかと理解して、吸収していくの連続です。

数値替え問題をたくさん解いて、そのような加工を少しだけ練習したら、次々と加工ができるようになり、もう完璧という子どももいますが、そういう子はとても少ないと思います。

 

だいたいこういう書き方をすれば良いと身につけて、あとは加工の練習に明け暮れて、センスを磨いていきます。

それは比と割合の分野にだけ通じる話ではなく、加工のセンスは他の単元にも通じます。

つまり、比と割合の問題で、徹底した加工の練習をすれば、それが算数全体に生きて、結局コスパの良い勉強となります。

基本骨格になる問題と、こういう加工の練習はしてもらいたいと思う問題だけ苦渋の選択で残していったら、ちょうど80問になったというわけです。

 

これより多いと豊富な練習となりそれはそれで良いですが、これより少ないと加工の練習不足となって最大限の効果を発揮する教材とはならないと思います。

そのギリギリのラインがこの80問です。

加工の練習は家庭教師をつけて教わるスタイルでも良いですが、解説の表の解き方を見て、「あっ、ちょっと変えるだけでできる」→「こう変えれば解けるのか」→「今度は自分で変えてみよう」という流れになりますので、自学自習でも十分効果的な学習となると思います。

 

5年生の夏くらいまでにこの教材を擦り切れるまで使いこなして、書き方、加工の仕方を身につければ、5年生秋の比と割合のいろいろな問題はもちろんのこと、速さと比や平面図形と比にも良い影響を与え、悠々と5年生1年間を過ごせると思います。

まだ比と割合の解き方が定まっていなくて算数に自信の無い6年生も、大至急、この教材で解法を固めて欲しいと思います。

 

ぜひ、よろしくお願いいたします。

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