- 2016年6月13日
算数専用ノートや、ノートの書き方の指南書というものをときどき見かけます。
ノートを上手く使えば、算数の学力が上がるというイメージを持たれている方も多いと思います。
どのようなノートを使えば良いか、ノートにどうやって書けばいいかで迷われている方も多いと思います。
しかし、算数は、ノートの取り方の重要度は低く、問題演習の方が遙かに大切です。
1問でも多く問題を解いた方が良いと思います。
実際に、学力の高い子は、どのようなノートを使っていて、どのように書いているかは、バラバラです。
ノートをこういう使い方をしただけで、成績が伸びるということはありません。
とは言いましても、問題を解くときに、良い書き方をする必要はあります。
良い書き方に繋がりやすいノートということで考えるのであれば、ノートも重要だと言えます。
まず、円や正方形や立方体を描きやすいという視点で、方眼のノートが望ましいです。
字が大きすぎると成長の妨げになりますので、ほどほどの方眼のサイズが良いです。
問題を解くときは、条件を表にまとめることが大切と常にいっていますが、そのためには、1問を解くのに、できるだけ正方形の枠内に収まるように解いた方が、表を書きやすいと思います。
算数は縦に並べて見くらべると解きやすくなりますので、あまり横幅が広くならないように、縦に並べる感覚を養いたいです。
A4の紙でしたら、下のような境界線が望ましいと思います。
A4サイズのノートに、解き方の枠を正方形にして、2問程度が良いと思います。
枠外を筆算欄にする子もいますが、私は、それは反対です。
表や、速さの図や、容積の平面図などの求めたものを記録する箇所を一等地としますと、その一等地に近すぎる場所に筆算を書いたら見にくくなり、遠すぎる場所に書いたら視線の移動距離が長くなってミスの可能性が高まります。
一等地から遠からず近からずのところに筆算を書いた方がいいのですが、そうしますと、解き方欄の枠内のやや外れになります。
枠外に書くと、小さく雑に書くケースが多くなります。
「そもそも筆算は、暗算ができないから、仕方なく頼るもので、それを枠外に追いやったら罰が当たるよ」とは、スカイプ指導でよく言う台詞です。
気づきというのは、文字通り、この問題を通じて気づいたことです。
スキルが低いと幼稚な内容になりますが、それは問題ありません。
成長とともに変わっていきます。
大切なことは、能動的に書けるかどうかです。
これは家で勉強をするときのノートの例ですが、塾の授業のときは、授業スタイルによります。
授業中に丁寧に解く時間を与えられていたら、同じノートで良いです。
解く時間があまりないようならば、気づき欄を大きくします。
黒板の文字は極力写さないことが大切です。
ヒントを書いて、家で、黒板に書かれていたことを思い出せるようなノートの書き方がベストです。
例えば、つるかめ算で解ける問題ならば、「つるかめ・面積図」とだけ殴り書きしておけば十分だと思います。
スキルがもう少し上がると、なぜつるかめ算なのかをノートに書けると思いますが、スキルにかかわらず、殴り書きで良いです。
話が逸れますが、勉強でも何でも心に余裕がないと上達しません。
授業中にノートを取ることでいっぱいになっていたら、上達のチャンスがなくなります。
ノートに記録しなくても、脳に記録できます。
まとめますと、算数はノートの重要度は低いですが、問題を解くときの書き方は重要なので、書き方がよくなることをアシストできるようなノートの活用ができると良いと思います。
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