算数に興味を持たせる方法

低学年向けの話です。

算数に興味を持つか持たないかの話なので、5~10歳くらいが対象です。

 

能力開発グッズって効果ある?

「低学年 知能グッズ」と検索すると、魅力的に見える商品がどんどん見つかります。

アフィリエイターたちも頑張っていると思います。

しかし、パズルや積み木などの算数思考系グッズは、効果は疑わしいです。

製作サイドが、ビジネスチャンスとして作っているので、学習効果の実績は分かりません。

もし本当に実績があれば、全国の幼稚園や公立小学校で導入されると思います。

「なんとなく良さそうと感じるものを売る」これがビジネスというものだと思います。

算数の低学年向け能力開発グッズは、学校教育で取り入れられても本物というわけでもありません。

統計的に、それを使用したグループにどういう効果があったのかが大切です。

それがないのなら、効果も疑わしいと思います。

ピーターフランクルとか、東大教授、東大生、我が子を東大に入れた親などのビッグネームを添えて箔を付けているところがなんとも胡散臭いと思ってしまいます。

言い遅れましたが、算数に興味のある子は能力開発グッズがかなりの高確率で楽しめると思います。

その意味では、意味のある商品だと思います。

あまり算数に興味のない子を、能力開発グッズで一躍算数好きにするということが難しいと思うのです。

このブログは、算数に興味のないお子様に、興味を持たせるようなものというテーマで書いていますので、それをご了承願います。

ダイエット運動器具は、美しいスタイルの女性や男性が写真に写っていることが多いですが、その人たちがそれを使って効果を出したわけではありません。

それくらいの感覚で取り入れると良いと思います。

別の視点から考えますと、刺激が強すぎるもの、楽しすぎるものは要警戒です。

楽しければ楽しいほど良いと思われがちですが、そういうものに慣れると、実際の勉強で刺激が足りなく、面白くなく、興味関心が持てなくなります。

メインディッシュはあくまでも実際の勉強という考え方は大切だと思います。

 

算数の問題集をやった方が良い!?

これは、興味とは話が違うと思われるかもしれませんが、低学年で必要な力というのは、小学校のテキストだけで十分です。

小学校の教材以外に算数の問題集を探すというのは、興味・関心・好奇心を持つため、何かを特別に習得したいなどの理由だとおもいます。

後者も今回のブログと関係があると言えばありますが、前者は関係があります。

個人的な意見を書きますと、教材編集者、執筆者が何を目指しているかを理解した上で、その考えに共感したならば取り組んだ方が良いと思います。

狙いが見えないものがたくさんありますが、そういうものは手をつけない方が良いと思います。

やらなければ困るものではなく、やったら、その教材の狙いの算数が好きになることだったり、学力を習得できる可能性が高まるという感覚が良いと思います。

 

私が算数に興味を持った理由

市販の能力開発グッズはダメ、狙いが見えない多くの算数問題集も効果なしとここまで書いてきましたが、1つ効果のありそうな例を挙げます。

先日、ぼんやりしながら、ふと、どうして私が算数を好きになったのかを考えてみました。

公文のAとBを3回ずつくり返したから?

あれは、算数が好きだったから、自分で始めたいと言ったわけです。

3回くり返して力は付いたと思いますが、公文のおかげで算数に興味を持ったわけではありません。

数字自体は好きでも嫌いでもありません。

漢字は象形文字などは面白いと思いますが、数字で面白いとは…

計算自体は好きではなかったと思います。

しかし、計算は、ときには考え方で鮮やかになるところが良いと思います。

例えば、24×75を計算するときは、24÷4×3×100=1800と鮮やかにできます。

もっとも、この鮮やかさに魅力を感じるのは小学生の高学年での話だと思います。

では、低学年で引き込まれたものは何でしょう?

おそらく数字で表されるデータだと思います。

野球の打率、優勝までのマジックナンバー、競馬のオッズ(これは二十歳になってからですね)、販売シェア、上昇率、下落率、ジュースなどの濃度、総理大臣の支持率、最高気温や最低気温、山の標高、都道府県の面積や人口

このうち、いくつが低学年で興味があったのかは覚えていませんが、数字から見えてくる世界を感じ取ることが刺激があったと思います。

このオレンジジュースは美味しいけど、何%?とか、カルピスは何分のいくつに希釈すると最もリーズナブルで美味しいとかもその類いです。

要するに感覚と数字をリンクしていくことです。

 

算数は遺伝?

算数好きのご家庭では、算数好きのお子様に成長する可能性が高く、遺伝、素質と言われますが、私は環境の方が大きいと思っています。

家で、お父さんが数字のデータで楽しそうに語っているところにどっぷり漬かれば、同じようにデータに興味を持つ可能性が高まります。

そうすると、自分でも計算してみたくなります。

私も、小学2年生で、野球の打率に興味を持ち、3年生のときに親に打率の計算を教えてもらってからは計算しまくりました。

小さい数を大きい数で割ることにとても驚いた記憶はいまも残っています。

小3で割合の概念が遊びの中から身についたことになります。

人それぞれどういうきっかけがあるかは分かりませんが、数字で語り合う家庭環境が、お子様に好影響を与えそうです。

低学年のお子様を持たれると、どういう教育グッズを与えるか、どういう教材を揃えるか、お迷いになると思いますが、それ以上に大切なことは、大人がどういう会話をしているかによると思います。

個人的な経験からは、個数や本数などの数字ではなく、何倍、何%などの比較、割合が頻繁に会話に現れる環境が良いと思います。

あくまでも個人的な一例ですが、あまり言い伝えられていない内容ですので、恥ずかしながら書くことにしました。

なにかしらお役に立てれば幸いです。

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