合格判定の確率の意味

合格判定とは

よく、受験関係者は「合格判定50%は2回受けて1回受かるという意味ではありません」と言います。

初めて聞くと、ちょっと驚きますが、合格判定50%とは、その成績を取った子の2人に1人が受かるという意味というのが正解です。

似ていますが、その両者にどのような違いがあるかを考えてみます。

 

まず、統計的に、1人が何回も受けられないので、何回に1回は受かるというデータを取るのは不可能だと思います。

宝くじならば、多量に買ったり、毎年のように買い続けていれば、どれくらいの予算を使えば、どれくらいのリターンがあるか分かりますが、受験はそういうものではありません。

例えば、偏差値55の人が100人受験して、その100人の入試結果が50人合格ならば、その学校は偏差値55で合格判定50%という数字になるというデータです。

 

気になるのは、その合格した50人が必然性があり、固定されるかどうかです。

固定されるのであれば、受かる人は50%判定でも100%受かるとなりますし、受からない人は50%判定でも合格可能性無しとなります。

 

合格判定50%なら

合格判定50%くらいならば、テストによって、大幅に結果が入れかわると言われます。

言い換えますと「運」の世界です。

2回受験日のある学校だとして、大幅に入れ替わるとしたら、1回目が不合格でも2回目は合格の可能性があるという意味ではないでしょうか?

そうしましたら、固定されるわけではないと言えます。

 

複数回受験の中学校で、1次と2次で似ている問題を出す学校と、似ていない問題を出す学校に分かれます。

前者は1次を受けた人が、1回経験していることで有利になるように、後者は1次を受けた人が、前回は不得手な分野だったことを想定して、異なるものにした方が有利になるという考えです。

目的は一緒でもアプローチが180度異なるのが不思議なところです。

そのあたりも、入れ替わる度合いに影響すると思います。

 

大幅に入れ替わるという以上は、合格判定50%とは、2人に1人が合格というのが基本概念ですが、2回に1回合格と考えても大きな問題は無いのではないでしょうか。

固定されないならば、回数で割合を求めることと差異はありません。

例えば、2回に1回受かると計算して、合格判定50%の学校に3日連続で受ければ、確率的には9割近い確率で、どこかには受かります。

経験的にもそれは間違っていないと思いますが、心の準備をしていないと、不合格になって動揺して、計算通りに行かなくなることがあります。

 

インターエデュでは、強気な受験で上手くいかない受験生へ、「甘過ぎ」と攻撃がひどいですが、毎日同じ気持ちで受験に挑むことができれば、それほどのハイリスクにはなりません。

むしろ、心の支えとなる抑え校がなかったり、不合格になることを確率で想定していない受験パターンの方が怖いです。

 

合格判定80%なら

合格判定50%は2人に1人が合格ではなく、2回に1回合格と考えても良いですが、それよりも高い可能性ならばどうでしょう。

例えば合格判定80%ならば5人に4人が合格ですが、5回に4回合格と考えても良いのでしょうか?

 

これは、その学校の問題との相性次第です。

難問を出す学校に、難問は弱いけど、手堅く標準までの問題を取って高い偏差値を出す子が受けても、通用しません。

5人に1人はそういう子というと、相性が良ければ100%合格となってしまい、言い過ぎですが、相性が良ければ80%以上の確率で受かると考えることができます。

このあたりが、抑え校としてどれくらい万全かの判断の決め手になります。

 

合格判定20%なら

逆に合格判定20%でも、5人に1人は合格しています。

昔は合格判定4%というものなども見ましたが、いまは20%に達していない点数は20%未満という表記になっていると思います。

20%未満は基本的に前例がないと考えた方が良いと思います。

 

20%判定の場合は、5人に1人が合格していますが、これこそ、5回に1回受かると考えたらいけないと思います。

冒頭の受験関係者も、一律に「○回に○回受かるというものではない」と言うのではなく、偏差値帯ごとに分けて説明した方が良いと思います。

5人に1人の合格者は、受かる理由があります。

良い意味で「訳あり」というものです。

50%を下回っていくほど、この訳ありがないと受からないと捉えた方が良いと思います。

故野村克也監督は「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」と言っていましたが、受験の世界は、逆です。

余談ですが、野球も逆だと思いますが、頭を使って準備してプレーに臨むように、そういう言葉を使ったのだと思います。

 

まとめ

そろそろまとめます。

合格の可能性が高まるファクターとしましては以下のものです。

  • その学校の問題と相性が良い…過去問で分かります
  • その学校の難度の問題に強い…模試などでも分かります
  • 4教科の予想得点をそれぞれ出し、その合計が、合格最低点を超えている
  • 本番に強い…性格の問題で、何をしたら良いかの対策はありません
  • 動揺しない…事前に「残念なときは○○にする」と作戦を伝え、不合格の可能性があることを伝える

 

合格安全校から1校、合格適正校から1校、合格挑戦校から1校という受験パターンがスタンダードです。

講師によっては、この数字だけで受験パターンをアドバイスしているようですが、それだけだと、いままで数年間かけて取り組んできた勉強が報われないつまらない受験になってしまう恐れがあります。

本当に安全か、挑戦する価値があるかなどを見つめ直したり、合格の可能性が高まるファクターを考慮したり、上記の50%の学校を3回受けたら高い確率で受かるというような確率の要素を考えると、もっと良い受験パターンが組めます(ローリスク・ハイリターンは難しいですが)。

お子様の勉強も大切ですが、受験パターンを決めることも大切だと思います。

 

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