5年生は、1週間に2単元学習した方が良い

5年生後期は重要

そろそろ夏休みが終わります。

5年生は、重要な時期と呼ばれる5年生後期に入ります。

お子様はともかくとして、気持ちが引き締まっているご家庭も多いと思います。

表題通りです。

これは多くの子どもに当てはまることだと思いますが、1単元の方が合う、3単元でも良いと個人差があると思います。

私が、昔、学生アルバイト講師で四谷準拠塾で初めて5年生を教えたとき、週末に、先輩講師に「どうだった?」「全部を教えるの無理でしょ?」と聞かれ、「余裕で教えました!」と答えましたが、すぐにそれは大きな誤解と分かり、1週間に2単元を扱わなければならなかったのを半分しかやらなかったという、とんでもない失態を犯してしまったということです。

当時の四谷大塚の予習シリーズは新5年生から始まるということで、毎週2単元ずつ進んでいくというものでした。

それを体験していると、1週間は1単元が良いと思いますが、それはあくまでも新単元を1週間に2単元扱うのは厳しいということです。

川崎の塾では、5年生は1週間に3単元扱っていました。

平日の火金はカリキュラム通り、土曜日はみっちり2時間、場合の数や規則性の数系、日曜日はみっちり2時間、面積や平面図形と比です。

新単元は平日のカリキュラムだけでしたので、3単元でも特に問題点は感じませんでした。

メリット・デメリット

1週間に1単元と2単元ではどちらが良いか、メリットとデメリットを挙げていきます。

1週間に1単元のメリットは、

  • 1単元だけなので、時間をかけられ、難しいことまでできる
  • 1単元だけなので、時間をかけられ、反復練習ができる

逆にデメリットは、

  • 出てくる頻度が半分になる
  • 重要単元にウェートを置けない

 

週例テストを受ける受けないという話は後ほど書きますが、月1回の月例テストへの影響はあまりないと思います。

上記の川崎の塾は、土日の授業は選択制でしたが、それを受講して週3単元学習した生徒さんと、受講せず週1単元学習した生徒さんで、月例テストの成績に差があったとは思えませんでした。

メリットについて

難しい問題まで解くことに価値をおく場合は、複数単元はやらない方が良いです。

四谷大塚の副教材などはかなり難しいので、それをやって、さらに何かをやるということは難しいと思います。

反復練習はその週にたくさん反復する意味は私はないと思います。

「うちの子、できが悪いから反復が必要なんです」という声もありそうですが、そういう場合、その週にたくさん問題を解いても、数週間たてば、その反復の効果は薄まってしまうことが予想できます。

勉強だけでなく、何事も継続してこその学力向上だと思います。

その週にたくさんやったことで、1~2か月後にしっかり身についていられたならば、そういう学習はありですが、なかなかその状態に持って行くのは難しいと思います。

<h2″>上位生のデメリットについて

デメリットは、難関校を目指すならば、小5の間は場合の数や平面図形と比に力を入れたいところですが、それができないことです。

場合の数や平面図形と比を継続して学習することにどのくらいの価値をおくかだと思います。

それを見越して、夏休みに集中的に場合の数などを学習していましたら、その作戦で良いと思います。

出てくる頻度が低くなるというのは、学力の高い子ならば影響はないと思います。

複数単元を学習するとしたら

算数が得意な子は複数単元を学習するとしたら、場合の数か平面図形と比か、志望校で場合の数の難問が出ないならば、和と差の問題の応用が良いと思います。

算数があまり得意でなければ、1週間に2単元と言わずに、3単元が良いと思います。

上記の通り、混乱することはありませんが、週末の週例テストとの両立は難しくなります。

週例テストのかわりに、「和と差の問題」「角度・面積の問題」をコンスタントに3ヶ月間、毎週2時間ずつ学習したら、大きな財産になると思います。

それが終わったら、引き続き「割合と比」「平面図形と比」をコンスタントに3ヶ月間、毎週2時間ずつ学習したら、合わせて6ヶ月間で、かなり成長すると思います。

週例テストを受けることにくらべて、6ヶ月間の学習の密度を考えましたら、どちらが上か判断に迷う余地があまりないような気がします。

算数が得意な子でしたら、いろいろな作戦の立て方がありますので、「これが絶対に良いです」というお勧めは出来ませんが、四谷偏差値で60未満の子でしたら、比較的、これがベストな作戦かな?というものは見つけやすいと思います。

あくまでも目標は、中学入試の本番ですので、それに向けて、長期的に力をつけていくことが重要です。

理解する算数になっていない場合は

やらないとすぐに忘れてしまうというのは、覚える算数に近い学習で良くないことです。

理解する算数ならば、すぐに忘れることはありません。

しかし、理想論を語っていても上手くいきません。

現実として、理解する算数ではなく、覚える算数になっていて定着とは言い難い場合は、演習を継続して、解いて理解して力をつけていくことも重視する作戦を立てた方が良いと思います。

複数単元の学習としましては、塾の学習の「1か月遅れで追いかける」「2か月遅れで追いかける」上記の「和と差の問題や平面図形の問題など重要単元を学習する」のいずれかが候補になります。

1~2か月遅れで追いかける学習をしても、忘れる前に出てくるという頻度にはなりませんので、重要単元だけでも常に触れておくという姿勢が無難なような気がします。

このまま、いままで通りの学習をしていたら、今後、厳しいかもと思われます方は、5年生後期は、人と違う1週間に2単元作戦はいかがでしょうか。

 

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