- 2017年2月13日
ゴールデンウィークが始まりました。
スカイプ指導はGWSSという名称で、ゴールデンウィークの指導に力を入れています。
28日から6日までの9日間で、52コマの指導になります(1コマは30~70分でお客様のご要望に添っています)
もうあと何コマかはできると思いますが、一応、満席と言っても良いと思います。
私の感覚では乗車率120%といったところです。
誤解を与えないように書きたいと思いますが、乗車率120%だからというわけではありませんが、「スカイプ指導を辞めたい」と言われましたら、素直に承認いたします。
これは枠に余裕があって、もっとお客様を集めたいと思っていても同じことです(そうでない家庭教師もいると思いますが)。
辞めたいということは、よく考えられての結論だと思いますので、こちらの印象で、もう少しやったら確実に結果が出ると思っていても、それは言いません。
「この調子で成績は上がりますか?上がらないなら辞めます」と言われましたら、正直に現在の状況を伝え、考えている改善策を伝え、ご納得いただければ継続となります。
指導を継続したい、引き留めたいという意識は持たないようにしています。
よく、親子の2人3脚では、子が先を進まなくてはいけないと言われますが、それは家庭教師でも同じことです。
教えたいという気持ちよりも、教わりたいという気持ちが強くなければ、効果が上がりません。
塾に質問に来る生徒さんなどを見ていますと、講師によっては、講師の方が熱く教えていて、生徒さんの方がひいているときがあります。
バランスがとても悪い状態です。
スカイプ指導でも、生徒さんが先を進んでいる状態を目指していて、それがなかなか実現しない場合は、常に良い方向に進むように方針を変えていますが、良い方向に進んでいない状態のときに「辞めたい」と言われましたら、引き留めてはいけないと思っています。
話が変わりますが、塾の場合です。
といいますか、これからが今回のブログのメインテーマです。
塾はとても退塾を恐れています。
口コミ、評判の怖さからきていますが、退塾希望を口に出しますと、夢のような話で引き留めようとします。
裁判の世界では、真実よりも、法律を上手く活用できた方が勝ちになるような気がします。
そして、日々裁判をやっている弁護士は、弁論の技術が上がり、素人がいくら真実を唱えたところで勝てません。
それと同じように、塾では退塾阻止の技術が上がり、ご家庭が「それじゃ、もう少し続けてみようか」と思ってしまうトークを展開します。
しかし、退塾を考えた原因が解消されるわけではありません。
トークの技術で、それが先送りになっただけです。
塾で上の立場にいる講師は、退塾をほとんど出さないと思います。
退塾を大量に出す講師を見て「ちゃんとやれば退塾しないから、退塾を阻止しろ!」と発破をかけます。
ところが、退塾を大量に出す講師は、ちゃんとやる技術が無いので、いくら、そのときは阻止できたとしても、また同じことになるわけです。
継続できないことを宣言し、その場では退塾を阻止しても、やはり継続できないから退塾になるという図式です。
あるご家庭から、塾の面談で、こう言われたという話を聞きましたが、退塾阻止の巧みの技術としか思えませんでした。
そのご家庭は、退塾の相談ではなかったのですが、塾側の提案は、退塾阻止の予防としてだったと思います。
塾講師としては、会社の利益を損なわないために必死だと思いますが、困っている人のことをもう少し考えるべきではないでしょうか。
自分の技術が絶対で、最も良いサービスを提供しているという自負はあっても良いですが、退塾をさせないような行動は間違っています。
本当に良いサービスを提供しているのなら、退塾後、しばらくして復帰するはずです。
辞めるときに、「もし、上手く行かなかったら、また来て下さいね」と一言添えて敷居を低くすれば良い話です。
保護者様は、塾講師と面談する機会などで、何か言われましたら、講師はどうしてそう言ったのだろうと深読みする必要があります。
前職で、算数の相談のときに「問題文が読めないからできないんです」と毎回のように話す講師がいました。
これを正しく読み取ると、「自分には解決策が思いつきません」という意味になります。
まともに受け止めて、問題文が読めないのか…と嘆くのは間違っています。
必ずしも、塾講師は会社の利益のためだけに働いているとは言えませんが、退塾相談に関しましては、相談者の立場に立っていない可能性が高いと思います。
私自身、セカンドオピニオンという言葉に好意的ではありません。
それは、自分が塾講師だとして、よく分かっていない人が、順調な状況にもかかわらず惑わせるようなことを言ってくるという印象があるからです。
いまから10年くらい前は、NNの勧誘がえげつなく、四谷偏差値65の生徒にも弱点を指摘して混乱させていました。
しかし、スカイプ指導をやっていくと、塾から無茶苦茶なことを言われているケースがあまりにも多いことが分かりました。
志望校や受験校については軽はずみでは答えられませんが、転塾、退塾、学習体制、学習スケジュールの立て直し方などは、セカンドオピニオンの存在になれればなりたいと思っています。