6年生も夏は本当に塾の復習だけで良いの?

夏は復習重視!?

6年生は1人1人の学習状況の差が大きいですし、各塾の方針も異なっていると思います。

こうすべきというものを一般論で書くことは不可能と言ってもいいです。

あくまでも参考程度というスタンスが良いと思います。

まず対象者をはっきりさせたいと思います。

  1. 現在の偏差値を維持すれば志望校に受かる
  2. 偏差値が停滞中で、志望校合格のために上昇したい
  3. 偏差値が志望校合格ラインに向けて上昇中

このうち、今回の対象者は2です。

1と3の人は、いままで通りの学習で良いと思います。

塾の復習をしっかりやってきたならば、夏期講習も同じです。

授業回数は多くなり大変になりますが、頑張りましょう。

本題です。

2のご家庭を対象に書いていきます。

まず前提として、いままで「復習をしっかり」と言われてきたのに、それでも停滞しているわけです。

「夏も塾で言われている通り復習重視!」

厳しい書き方をしますが、これで成功するとお考えでしょうか?

夏は授業回数が多いから、復習も大変だ!という雰囲気がこぼれてきますが、その大変な復習をやっても、あまり効果がないと思います。

塾では夏に授業の復習に力を入れて学力を上げた先輩の成功例を聞かされると思いますが、ほとんど変わらない、成績が下がった例もあるわけです。

上がっていくのはごくわずかの人です。

いままで停滞していたら、何かを変えないと、いきなり大化けすることはないです。

いままでは予習ばかりやっていたけど、この夏は復習に切り替えるというのなら話は別ですが、いままでと同じ作戦では効果が薄いということです。

なら、なぜ塾では復習というのでしょう。

簡単に言うと無難だからです。

ある塾講師の息子さんが、やや低迷気味だったとします。

6年夏の1番ターニングポイントになるべき時期に、ご子息に対して「いままで通り復習をやっていれば良い!」と言うと思いますか?

「復習をしなさい」とは、アドバイス無しと同じ意味です。

復習を重視しないとしたら

では、復習重視でなければどうしたらいいでしょうか。

4・5年生であれば予習も1つの作戦ですが、6年生で予習はピンときません。

復習も予習もダメだとしたら、何が残るのでしょう?

「弱点分野徹底演習」をお勧めします。

当日、または前日の復習はやってはいけないとまでは言いませんが、30分程度に抑えた方がいいです。

足りないなら、お盆休み等にまとめてやることもできます。

少々時間が空いていた方が、効果的な復習になります。

お盆まで時間を空けると忘れてしまうというのなら、復習ゼロで行くしかありませんが、そういうことのないように、いままで以上に授業を真剣に受けることが重要という結論になると思います。

毎日は30分の復習で、忘れそうな問題からやるなどの工夫をし、残りはお盆という作戦は、復習の効果としても、ベストに近い良い作戦かもしれません。

弱点分野徹底演習とは

「弱点分野徹底演習」の勉強について書いていきます。

これは人によって異なります。

例えば、1つの例として、豊島岡女子を目指している女子で考えてみます。

豊島岡女子は、

  • 立体の難問が出ます。
  • センスの必要な図形も出ます。
  • 場合の数や論理で難しめの問題も出ます。
  • でもやさしい問題もかなり出ます。

やさしい問題だけでも、合格ボーダーにたどり着きます。

やさしい問題でも落とす単元があるのなら、1つずつ克服していけば合格ラインに近づきます。

少々厳しいことを書きますが、やさしい問題を落としすぎだと、合格は難しいと判断する時期でもあります。

ちょっと脱線しますが、野球の野村克也元監督に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という格言がありますが、受験は逆です。

でも、野球は対戦でAとBで戦い、Aが不思議の勝ちなら、Bは不思議の負けになるわけで、そうすると、負けに不思議の負けがあることになります。

ノムさんならではの格言という感じです。

受験においては「不合格に不思議な不合格あり、合格に不思議な合格なし」です。

受かる要素がない人が受かったということはありません。

まわりの大人が合格の要素を見落としている場合はあると思います。

脱線終了です。

  1. やさしい問題はほとんどできるか
  2. 1ができていたら、図形のセンスはあるか
  3. 2ができていたら、場合の数は豊島岡女子レベルができるか
  4. 3ができていたら、難度の高い立体図形

1をしっかりやる人、2をしっかりやる人、3をしっかりやる人、4をしっかりやる人まで、しっかりやりたいものは各々異なると思います。

受験校が同じでもお子様の状況によって異なります。

志望校が同じならば、学習内容は同じというイメージを持ちやすいですが、そういうことはありません。

そして、適正な学習をすることが、合格戦略になるわけです。

そんな戦略は、もっと先で、受験校が決まってからでもいいのでは?と思う人がいるかもしれませんが、できる環境なら即実践がいいと思います。

9月以降もやるべき課題はどんどん増えていきますので、やれるときにやれるものを積極的にやっていく姿勢が必要です。

弱点補強は、あくまでも現時点での志望校をベースに考えると良いと思います。

繰り返しになりますが、受ける学校は同じでも、弱点補強の内容は個々の受験生によって変わります。

学習方法を判断することが入試本番の第一歩

塾によっては、過去問をやるように指示をされている場合もありますが、いま受けても受かりそうな人ならば、効果はあると思いますが、大多数の人は効果は低いと思います。

どうしてそのような課題になるかは、「できる人がいるから、上に合わせて」「早めに始めれば印象が良い」「なだらかに無理のないように取り組めるように」あたりの理由です。

テレビやゲームで息抜きするよりは、過去問ゲームで息抜きをした方がプラスになるくらいの感覚でいた方がいいです。

重要なことは、復習や過去問も含め、何がお子様にとって適正な学習なのかを判断することです。

塾の担当講師に「本当にうちの子に必要な学習はどういうものですか?」と聞いたときに、きちんと対応してくれる講師ならば、良いのですが。

最後になりますが、こういった勉強法は親子でよく話し合う必要があります。

お子様は何が必要だと思っているか、保護者様は何をしたらいいと思っているか。

お子様は入試本番では、問題を解く、飛ばす、どこから解いていくなどの判断をしなければいけません。

家でどういう勉強をする必要があるか判断することから、そういう判断力が養われます。

与えられたものだけやる学習から、何が必要かを考えて、学習内容を決めることが、この時期からは必要だと思います。