クラスはいつまでに上がれば良いか

どうしてクラスを上げたいのか

いつまでにクラスを上がらなければならないという考えはよくない思います。

しかし、そのように考えている保護者はとても多いと思います。

その理由について書きます。

保護者のとても多い考え方は、

  1. 難しいことをやる子はもっと力がついて、難しい問題をやらないと力がつかない
  2. 差が広がるばかり
  3. だから難しい問題をやるクラスにいきたい。

ということだと思います。

完全に間違えているわけではありませんが、案外、差が広がりはしません。

難しい問題をやって力がつく子もいますが、つかない子も多く、逆にそこで学習の質が低下する可能性が高くなります。

少々視点を変えてみます。

クラスで扱う問題レベル

デジタルでとらえると、本質が見えなくなります。

あくまでもイメージ的な話で、現実にしっかりあてはまるわけではないと思いますが、例えば、問題レベルが1・2・3・4・5があるとします。

そして、クラスが、A、B、Cの3つがあるとします。

Aで1だけ、Bで2と3、Cで4と5を扱うとしたら、 たしかに「このクラスじゃ不安」となることでしょう。

実際そういうイメージで塾のクラスをとらえている人もいるかもしれません。

しかし、実際はAで1・2・3、Bで2・3・4、Cで3・4・5を扱うような感じになると思います。

つまり前後のクラスで半分以上は重なると思います。

これはイメージでこういう設定にしましたが、実際はもっと重なっているでしょう。

クラスが上がっても扱う問題があまり変わらないから、基礎を固めようという考え方も悪くはありません。

ただし、気をつけたいのは、塾によっては、上位クラスは難関校の実績を出すクラスで、下位クラスは退塾を出さないクラスと勝手に位置づけているケースもあるからです。

このクラスの子たちに、こんな難しいことは無理と講師が上限を決め、上限を決めることは悪くはないのですが、その上限が低すぎることも良くあると思います。

スカイプ指導で見ていまして、こんなに簡単な問題しかやらないの?と思うこともときどきあります。

こればかりは担当講師の性格なので、何とも言えません。

私は、この手の講師をハト派と呼んでいますが、塾講師は、上位クラスはタカ派の講師、下位クラスはハト派の講師が配置されることが多いと思います。

クラスは6年生の9月には上がりたい

入試問題で4・5が問われる→だからAじゃ困る。

できればCに行きたいという場合もあると思います。

それは間違いではありません。

6年生の9月の段階ではCにいるべきだと思います。

もっと早くからの方がいいのでは?と思われるかもしれませんし、理想はその通りです。

しかし、授業で3・4・5ばかりをやって消化不良になっている生徒さんと、1・2・3をやって基礎力が十分ついている生徒さんが、6年生の9月以降に4・5を学習するとします。

前者は相変わらず4・5で苦戦すると思います。

後者は基礎力が十分あるために一発で4・5が身につくかもしれません。

算数や理科は同じ問題を何回も繰り返しやって身につかせるという特性があります。

学力の高い子なら1回で身につき、そうでない子なら5回目くらいで身につくというイメージです。

Aのクラスで、しっかり基礎力をつけて学力を高め、「6年生後半で1回で身につけていく」という大胆な作戦もないわけではありません(作戦というより結果的にですが)。

そういうことから、いつまでにクラスを上げるというのは最も遅くて6年生の9月だと思います。

それより遅いと、入試での安定度は低くなります。

言いかえると、他の受験生が習ったことがある典型題や頻出問題を、初見の問題で未体験の思考力問題として挑戦する問題が多くなります。

問題を解くことでカバーする

常識的に考えれば、上のクラスは、塾で評価されている講師、下のクラスは、学力向上の面では評価されていない講師が担当しやすいです。

しかし、扱う問題の難度が異なれば、理解力にはそれほど大きな差になりません。

簡単に言うと、難しい問題は、教えるのが上手い講師に教わっても、分かった気になるけど活用できるレベルでの理解はできないということです。

扱う問題の差、講師の差よりも、何が理解できたかを考えると、それほどクラスは重要ではないとなります。

難しい問題をむりやり覚える学習になっているリスクもあります。

大事なことは、「アウトプットが重要」と考え、どんどん問題を解いていくことです。

授業で1・2のレベルしか扱わなくても、それがしっかり理解できれば、3や4まで解くことは可能です。

そうすれば2・3を扱うクラスや3・4を扱うクラスにいるのと同じかそれ以上です。

授業は、基本骨格を作るために、どう書いたらいいかということを教わる場で、それが分かったら、ひたすら力を付けるために問題を解き、塾でここまでと言われた範囲を外れて解いてももちろんいいわけです。

アウトプット重視作戦です。

クラス昇級よりも、この作戦の方が地に足を付けた質の高い学習ができ、効果的のような気がします。

良い学習をして、学力を高めていくことができたら、4・5年生の間は下位のクラスにいても心配が無いと個人的には思います。

学習の質が低く、覚える算数になっていたら、上位クラスでも下位クラスでもピンチです。

この記事は私が書いたよ!

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