塾が保護者に期待していること:算数編

中学受験は、親子2人3脚などと言われます。

中には、「受験の成功は親の力が90%」などといって、親にプレッシャーをかける受験関係者もいます。

何%になるかは、お子様の学力と志望校によって変わりますので、一概には言えませんが、親の力が欠かせないことは間違いありません。

親の力とはいったいなんでしょう?

各教科によって求められているものは異なります。

勉強以外にも求められているものはありますが、今回のブログは、算数に絞って書いていきたいと思います。

 

よく、塾からは、「親は勉強の内容には関わらないでください」と言われます。

「管理だけしていてください」と言われます。

これにはいろいろな意味がありますので、羅列していきます。

  • 親が難しい問題を教えすぎて、家でアウトプットの練習ができない
  • 家で親に教わることができると、授業中に理解しようという姿勢が欠ける
  • 塾の教え方と親の教え方が違うと、混乱する
  • 親が負担が大きくなり、退塾に繋がる

 

もっとたくさんあると思いましたが、これで出尽くしたと思います。

では、管理とはどういうものでしょう。

これも羅列していきます。

  1. 勉強時間の管理(科目間のバランスも含む)
  2. テキストやファイルの整理
  3. 優先順位の指示
  4. ○付け
  5. 宿題チェック
  6. できなかったときの処理(解説を見せる・塾で質問するように促す)
  7. 成績表の管理
  8. 情報収集(問題集探しも含む)

 

このあたりだと思います。

いろいろ絡み合うので、きっちり8つに分かれるわけではありませんが、それぞれについて書いていきます。

 

逆順で行きます。

8は塾からはあまり期待されていないかもしれません。

7も数字的には一喜一憂するなと言われますので、期待されていませんが、正答率を元に、間違えた問題の特訓をするといった管理は期待されています。

4・5・6番は、今回のブログのメインテーマですので、後回しします。

3はそれができていないお子様にとっては重要です。

2はメインテキストだけナンバー順に整理していて、いつでも取り出せるようにしておけば、それで十分です。

その他の教材は、受験終了後、知人にあげたり、ヤフオクなどで売ろうと計画している場合以外は、どんどん捨てていくのが良いと思います。

ノートはときどき見るくらいクオリティの高いものならば管理した方がいいですが、そういうノートを書いている生徒さんはとても少ないと思います。

1はとても大切ですが、そこに苦労なさっている方も多いと思います。

 

では、4・5・6番についてです。

6は、4・5にも関係がありますし、7にも関係があります。

どうしてできないか、どれくらいしっかり対策するか、どのように対策するかを判断するわけですが、これは難しいです。

判断が間違えているときは空回りになります。

いっそ何もしない方が無難と言ってもいいくらいです。

 

判断が正しければ、この部分をしっかりやれば効果が上がりますが、保護者様の負担は大きくなります。

具体的には、それが骨格の問題か枝葉の問題か、簡単か難しいかで4分割のマトリクスをつくり、骨格の問題で簡単なものを重点的に対策します。

骨格かどうかは、算数をある程度理解していないと難しいかもしれません。

答えまでどのくらい近づいていたかで、どのくらい基礎に戻るかが決まりますが、これは適当なところに戻って解かせてみて、できなければさらに戻るというスタイルでも良いです。

間違えた問題だけ解けるようにしても、メッキがすぐに剥がれてしまう場合があります。

単元にもよりますが、対策したものは、必ず1週間以上空けて再度確認します。

 

この手順で負担が大きいとお感じならば、手を付けなくても良いですが、問題点を先送りしていることになっている場合もあります。

しかし、上記の通り、塾ではこの部分はあまり期待されてはいません。

期待されていないことはやる必要がないと捉えるかどうかは、個人の判断ということでしょう。

 

4の○付けと、5の宿題チェックは同じようなテーマです。

国語や社会や理科は、○付けと宿題チェックは別物であることが多いですが、算数は、授業で同じ問題を解いていて答えを知っている場合は宿題チェック、答えを知らない場合は○付けとなります。

 

実は、このブログは、先日、ブログで紹介いたしました対話式算数の生の声Part.3のお客様の書いていますブログを閲覧し、書こうと思ったものです。

塾で○付けをしてくださいと言われても、どういうレベルでしたらいいか迷うという疑問に対しての算数教材塾・探求のご提案という次第です。

 

○付けと宿題チェックは、できていない問題を教え込むというものではありません。

親が○付けしたり、宿題チェックをすれば、監視されているので手を抜きにくいという効果を狙ったものです。

それだけ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、それだけです。

 

○付けは、するだけで効果が大きいです。

お子様が○付けをし、親が宿題チェックという方法は、4・5年生の間は避けた方が良いと思います。

間違えるということは、恥ずかしいことなので、それを晒さないように、お子様の気合いが入ります。

 

×のときは、自尊心を少しいじる意識で行くと良いですが、必要以上に傷つけないように気をつけた方が良いです。

×は、「自分でどこが違うか見つけられる?」「自分で直せる?」と聞いて、NOと返ってきたら、6の内容になります。

YESと返ってきたら任せましょう。

ミスの多さに文句を言う必要はありません。

まだ未熟というだけのことです。

 

○の方が処理が難しいです。

一般的には、○なら合格で終了、×を合格になるように必死で対策しようと考えると思いますが、逆です。

○こそ、ときにはダメ出しすべきです。

書き方が悪い場合は、考え方を聞いた方が良いです。

論理がおかしければ、解き直しの指示をすべきです。

 

私もスカイプ指導で、できている問題を「はい!全部消して書き直し!」と宣告することがあります。

不満そうな生徒さんもいるとは思いますが、「いくらなんでも、この解き方で良いと言われると思っていないよね」とドライに言います。

正解になっているときは開放感がありますので、小言を言われるとストレスが溜まる場合がありますので、いっそのこと、全部やり直し宣言をした方が良いと思ってのことです。

そう言われた生徒さんは、大抵、意地になってとてもしっかり書いてくれるので、「それを期待しているんだよ」と言います。

「実はあまり分かっていない」と言われることもあります。

 

できない問題をできるようにすることが、算数の力を高める最も重要なことと思われる方が多いと思いますが、そうではありません。

できる問題を、より深く理解していくことが、算数の力を高める有効な方法です。

できない部分を一生懸命教えて、数週間後に身についていないというケースは経験済みではないでしょうか。

できている部分をクローズアップして、そこからの応用力に期待する姿勢が大切です。

 

正解になった問題をそれで終了とせずに、それを利用して学力を高めると良いと思います。

解き直しの指示をすればするほど、お子様は伸びると思います。

塾講師のとき、優秀な生徒さんが、宿題が丁寧にできているときに、「君、素晴らしいノートだね」と褒めると、こうやらないと親に怒られるからと返ってくることがたびたびありました。

「○ならば満足」とはしない親の姿勢が、お子様の学力を高めるためには必要だと思われるエピソードだったと思います。

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