サピックスで伸びない生徒の特徴

タイトル通りのブログを書く予定ですが、意味を間違えやすいタイトル名になりました。

サピックスで伸びていない生徒さんを見ていて気がつくことです。

サピックスと相性の悪い生徒さんという意味ではありません。

そもそもわたしは、あまり塾との相性を重視していません。

足りないところはいくらでも補えますので、塾選びにはそれほど神経質になる必要があるとは思っていません。

 

今回のブログは、土曜日にアップするということで、PV数はあまり稼げませんので(読んでくださる人が少ない)、やや短めのライト仕様のブログとします。

幕の内弁当を目指さずに、カツ丼を目指します。

 

サピックスで伸びていない生徒さんを見ますと、解くのが雑です。

男女、成績問わずです。

そこを改善してもらうと伸びていきますが、お子様によっては改善できないタイプもいると思います。

 

どうして解くのが雑なのか不思議でしたが、よく考えたら分かることです。

教材が数値替えだからです。

四谷大塚の場合は、基本演習問題集、演習問題集、応用演習問題集、前年度週テスト集、今年の週テストあたりが復習にあたりますが、基本的に数値替えではありません。

サピックスはどの教材を見ても数値替えです。

 

どうして数値替えだと雑になるのでしょう?

それは簡単なことで、ゴールが見えているから雑に解いても解けるからです。

雑に解いてもできるなら雑に解いてしまおうということは、子供だけではなく大人でもそうかもしれません。

必要がなければ、だらけてしまうということです。

 

4年生で勉強スタイルが決まって、5年生で固まって、というように進んでいくと、6年生になるともう改善は難しいでしょう。

雑に解き続けても通用する能力の高い生徒さんは最後までその勢いで進みますが、そうでない普通の生徒さんは失速してもおかしくありません。

早い段階で、雑に解く悪い習慣を解消した方が良いと思いますが、それも難しいです。

雑に解いてもできる!解く問題が多くてゆっくりやっていられない!

こういう理由があるからです。

 

また、塾でスピードを煽る講師がいて、速いことが正義と勘違いする生徒さんもいるかもしれません。

算数は決して短距離走のようなスピード勝負の科目ではないと思うのですが、スピードアップを至上命令としている講師がたくさんいると思います。

よく、講師が「私はこの入試問題を30分で解いた」とか、「基礎トレを4分で解ける」と言いますが、それは自慢のつもりで語っていると思います。

決して自慢にはならないはずですが、授業でも、それを武勇伝のように語ると、生徒さんも感化されてしまうことでしょう。

例えば、プロ野球で、テンポ良くストライクばかり投げて試合時間が短くなる投手は、見ていて気持ちが良いですが、やはり、勝利数や防御率が良くなければ評価されません。

そして、勝利数や防御率がほぼ同じならば、テンポが良い方が評価されるわけではなく、評価は同じです。

受験生の評価軸はスピードではなく、難しい問題も易しい問題も制限時間内で正解にすることです。

得点力が同じならば、何分かかったとしても優劣はありません。

 

ちょっと話が逸れますが、問題を読むスピードが速くて雑で、条件を読み落として、浅い考えで解いて間違え、解説を見て、「あっ!そういうことか」というタイプと、問題をじっくり読んで、条件をすべて使おうと考えて解くタイプをくらべてみましたら、後者の生徒さんの方が力がつくはずです。

それを繰り返していくほど、差が広がります。

時間内に終わらなくても問題はありません。

条件の読み落としが1番悪いことだと思います。

 

話を戻します。

雑に解かないようにするためには、ルールを決めるしかありません。

前回のブログの別解で解くというのも良いルールですが、別解が見つからないという場合もありますので、今回は違うルールを提案します。

反復するごとに書き方を変える、整えて書く方向に進化させる、雑に解いてもできるときは、何も書かずに暗算で答えだけ書く。

自分で解いたものを見くらべてそうなっているか判断します。

このルールで復習していけば、雑にならないはずです。

解く問題が多すぎて、そんなことをやっていられないというのならば、問題を減らした方が良いです。

 

サピックスの数値替えのシステムは、本来はとても学力のつくシステムですが、雑に解いて成績が伸びないという欠点もあります。

それを防ぐことを考えて、順調に力をつけて欲しいと思います。

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