- 2021年2月6日
中学入試がゴールであることは共通なのに、塾によってカリキュラムが異なるのが不思議です。
ベストは何かあるのかもしれませんが、ないのかもしれません。
私は、対話式算数のカリキュラムがベストだと信じていますが、正解はいくつもあるのかもしれません。
例えば、サッカーでも4-4-2だったり、3-5-2だったりしますが、もちろん選手のパフォーマンスによるところもありますが、結構監督の好みで決められているようです。
つまり、監督によって、ベストのフォーメーションが異なるわけです。
中学受験のカリキュラムもこのような話に近いのかもしれません。
今回のブログは、カリキュラムの良し悪しについて考える内容ではありません。
メールからのお問合せで、カリキュラムについて返答しましたが、相談とは異なっている内容になってしまいましたので、それを削除し、もったいないので、こちらでその想いをぶつけようということで書くことにしました。
どこの塾でもいいのですが、塾内では塾生全員同じカリキュラムで進みます。
本来、これは大きな疑問が生じるところでありますが、多くの方はあまり疑問を持たずにとらえているのではないかと思います。
なぜ塾内で塾生全員同じカリキュラムなのか、お分かりでしょうか?
いくつかの理由が考えられますが、最も大きい理由は、下位クラスの保護者から、このカリキュラムじゃ、上のクラスに上がることはできない!というクレームがくることが必至だからです。
塾がよかれと思ってやったことが、客から総スカンを食うということです。
上位クラスと下位クラスで同じように進められるわけではありません。
上位クラスは、その単元の中でかなり応用的な難しいことまで扱います。
下位クラスは、基本だけ扱います。
上位クラスはそれで良いですが、下位クラスはそれで学習効果は上がるのでしょうか?
Aが分かったらBが分かり、Bが分かったらCが分かるというように繋がっていくとしたら、下位クラスはAしか学習しないわけです。
繋がりを体得するのは難しくなります。
Bが難しくて理解できないんだから仕方が無いと思われるかもしれませんが、例えば、新5年生が、1年遡って4年生のスタート段階の学習をしたらどうなるでしょうか?
おそらく、Aも分かり、Bも分かり、Cも分かるのではないでしょうか?
試しに1年前のテキストを開いてみると、随分簡単なことを学習したんだなと感じる子がほとんどだと思います。
新5年生が「新5年のカリキュラムに必至に食らいつき、なんとかAだけ分かったのでAだけ身につける」という学習と、新5年生が「新4年生のカリキュラムを余裕でこなし、Cまで身につけていく」という学習を比べたらどうでしょうか。
どちらが応用力がつくかといえば、後者だと思います。
どちらが楽しい学習かといえば、後者だと思います。
本来、集団塾でも飛び級ならぬ留め級をやるべきですが、いろいろな問題があり、できないのでしょう。
無学年制を取り入れた方が効率が良いかもしれません。
4年生と5年生の間に4.5年生を入れる感じです。
自宅学習の中学受験はその問題がありません。
目安として、小4・小5・小6とつけていますが、そんなものは守る必要はまったくありません。
動画ありの通信教育では、みんなと一緒に進めていかなければならないところもあるかもしれませんが、それは自宅学習の大きなメリットが消されたことになります。
自分のペースで勉強ができるというのは、自分のペースでカリキュラムが決められることになります。
もちろんゴールが見えずにダラダラと進めていった結果、6年生の後半になっても過去問さえできない進度ということもありえますので、全体像が見えていないといけません。
対話式算数なら、小4用は全50話、小5用は全50話、ここまでで四谷80%偏差値50台後半なら十分で、その後、小6用は全44話ありますが、これは難関校向けです(難関校を目指していない場合でも部分的な活用をお勧めしています)。
毎週1話ずつ進んでいくので、この調子でいったらいつ終わるということが「見える化」されています。
参考書や問題集で学習していくと、ゴールが見えにくい欠点があると思います。
ペース、終了時期を常に現在の状況と照らし合わせて、適宜変更していくと、無理なく良い学習になると思います。
通塾生でも、塾のカリキュラムとは別に2本立てで、無理のないカリキュラムにして、そのかわり応用部分まで手を付けていく作戦もありです。
大きく脱線しますが、私事ですが、昨年秋にiPhone7plusを購入し、溺愛して使用しています(笑)
傷をつけない、落とさない、ぶつけないのは当たり前で、スマホが熱くなったら使わない、充電しながら負荷をかけない、充電は30~80%の状態にしておくことも守っています。
充電は100%にするよりも80%までにしておいた方が、バッテリーの劣化が防げるという人が多いので、そうしています。
突然スマホの話になりましたが、復習もバッテリーと同じ感覚で良いのかなと思っています。
つまり100点を目指す復習は、バランスを欠く可能性があり、80点を目指す復習の方が、復習以外にもいろいろ取り組めるので、総合力は上がるという作戦です。
完璧主義だと受け入れられないと思いますが、80%に留めておくことによって、思考力の練習、塾とは異なるカリキュラムでの学習ができます。
復習テストは80点で十分とし、そこで浮いた時間は、過去に戻って難しい問題までやっていくという学習でしたら、地に足をつけた学習になり、ザルで水をすくう勉強にはならないと思います。
新小学5年生も、ぜひ新小4対話式算数のご利用をご検討願います。
ブログ更新頻度が下がっておりましたが、いつの間にかにほんブログ村で、ベスト10ギリギリになってしまいました。
再び上昇することを願っております。
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