- 2016年2月3日
渋谷幕張の問題を解きました。
下の基準で問題レベルを判定します。
A:ほとんどの人が出来る
B:取りこぼしたらややまずい
C:合格のためには取りたい
D:できたらアドバンテージ
E:できる人はごく僅か
今年は、ラストの立体図形が超難問でしたが、それ以外は解ける人なら解ける問題が多かったので、合格者平均点はそれなりに高そうです。
1と2を落とさないことも大切ですが、3と4はできるだけ多く正解にしたいです。
1
渋幕基準で言えば易しいので、オールAといいたいところですが、(3)はBにしました。
しかし、一般的な簡単さではありません。
典型題の捻りのある問題は要警戒ですが、これはさほど大したことはありませんでした。
(1)A
どう頑張っても3個はもらえません。
(2)A
最後だけシール4枚をかえてもらいます。
すると、5個もらえます。
(3)B
66個買って30個もらうところまでは一気に行けます。
そのあと2個もらえ、2個買うと1個もらえて101個です。
2
(1)A
Aは26点です。
Bは3回目は5か4にするしかありません。
(2)B
この手の問題にありがちな不定方程式です。
いつでもそれを使えるように心の準備をしておきます。
3
Bの速さもCの速さもあてはめ系なので厄介です。
速さは範囲が絡むと一気に難しくなります。
(1)A
グラフから、1周3000mということと、大円の1周は2000mということが分かります。
Aは3000mを15分で行きます。
(2)①も②もD
AとBが5回目に出会っているので、2人の和は15000mです。
AもBもQにいるためには、進んだ距離は限られ、さらに速さが近いことを想定すると、8000mと7000mです。
偶然出会ってしまうことがある恐れもあるので、8:7よりもBが速い場合を考えますが、ありませんでした。
これでBの速さと、3人が出会う時間が分かります。
Cはグラフから、だいたい26分くらいで1周するので、①の40分で1周半していることが分かります。
ダイヤグラムを利用して出会う回数を求めます。
進む向きが違うので、追いこしていそうなときは、実は違うルートを通っています。
4
(1)C
やり方が何通りもある、平面図形と比の問題です。
レベルは高めです。
タイサン流の解き方は、公式通りです。
CD=5、BC=3として、△CDHの面積は7.5
△FCDは5×7.5÷2
△FGEは、△FCDを元にして求めます。
△FHEは3×4.5÷2
引き算して△EGHを求めます。
(2)B
知識の問題です。
知識が無ければ解けないでしょう。
たまに出る知識なので、小6集中平面図形Bにも入っていますが、大手塾だと、こういう当然のケースを「的中!」というのでしょう。
大きな空洞のある正三角形を作ります。
5
「応用力をつける」に載せます
(1)A
渋幕の立体なので警戒しましたが、これは簡単です。
三角すい台の体積を求め、直方体からひくだけです。
(2)E
きました!!
渋幕の立体です。
最初、投影図の問題かと思いましたが、体積で解く問題です。
D-PRSQの体積を求めて、底面PRSQの面積から、高さを求めます。
D-PRSQの体積は、(1)の答えから、2つの三角すい台と、1つの五角すいをひいて求めます。
これがかなり大変です。
底面を正方形にして、対称を利用できるようにして欲しかったです。
このレベルなら、入試本番では捨てることになるでしょう。
しかし、試験中以外で難関中を目指して鍛える目的なら、話は別で、捨ててはいけないと思います。
底面PRSQの面積は、展開図が正方形になる三角すいを利用して求めます。
やり甲斐のあり過ぎる問題です。
きっとこれは渋幕の先生が、算数オリンピックの出題者になった気分で、「攻略できる人は何人いるのかな?」と遊び心でつくっているのでしょう。
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