- 2017年1月5日
小学4年生や小学5年生は典型題の習得に日々励んでいることでしょう。
復習テストで得点を取れるとひと安心ですが、それでしっかり身についているかどうかは判定できません。
その週の復習テストやその月の復習テストでは点数を取れるんだけど、しばらく経つと忘れているという思いをされている方はとても多いと思います。
あくまでもそれは程度の問題で、許容範囲といえるか、定着不足といえるかの判断は難しいと思います。
定着不足というと、「せっかくやったことを忘れたのか…」となりますが、この表現は正しくありません。
よく忘却曲線の話が出ますが、学問では無関係です。
例えば、誰かの電話番号を聞いて、そのとき覚えられても1年たったら、完全に記憶から消滅しています。
塾講師時代は、頻繁にご相談のある方の電話番号は覚えてしまっていました。
塾講師の方は「あるある」と思われるのではないでしょうか。
ところが、○○さんの家は、△△駅の近くのセブンイレブンの前のマンションなどと聞いたら、1年たっても覚えているはずです。
身につけ方の質が違うので、そのような違いが生じますが、忘却曲線とは前者の話だと思います。
頻繁に電話をすれば覚えてしまうというのは、まさに忘却曲線が成り立つ話だと思います。
学習は後者の住んでいるところの話です。
インパクトがあり、イメージできればできるほど忘れません。
つまり、きちんと身につけていないものは、しばらく放置すると忘れ去ってしまうというわけです。
きちんと身につけてさえいれば、何回も復習して定着させるという学習から脱出できます。
もちろん、基礎学習は重要なので、復習をくり返すことは意味が大いにありますが、忘れてしまうからという意味合いではなくなります。
きちんと身につける学習を、学習の質が高いということにします。
学習の質のチェックをすることが大切です。
それをチェックし、問題なしならば、大船に乗った気持ちでいられますし、問題ありならば、改善を促す必要があります。
学習の質は、問題の難易度にもよりますが、学習の癖も大きいと思います。
きちんと身につけようという姿勢になっているか、そういう意識よりも覚える意識が強いかということです。
ですから、全単元、すべての学習をチェックしなくても、部分的にチェックできれば、現状での学習の質は判断できます。
表題に書きましたように、学習の質をチェックしやすい単元があります。
論理性を重視した単元です。
○だから、△をして、□になったから、☆になるというように繋がっていく単元が最適です。
そのような単元は「規則性」が最も適していると思います。
暦の問題や植木算はいい加減に解くと、1や2くらい簡単にずれます。
あるいは2回ずれた結果、正解になってしまうこともあります。
植木算などは、ずれる以前の問題で、間隔の長さから1を引いてしまう生徒さんもいます。
「どうしてこういう計算をしたの?」と聞いていけば、簡単に学習の質をチェックできるでしょう。
規則性以外だと、問題によってはチェックすることは難しいです。
やややさしめの規則性で、やや長めの文章の問題だと、よりチェックしやすいと思います。
こんなにいい加減に解いていたんだと分かると、おそらく、規則性以外の単元も似たような状態だと思います。
スポーツの練習でも、余程の才能がある人以外は、まずフォームが大切で、フォームをしっかりしてから練習をした方が効率が良いと思います。
勉強も同じで、まず学習の質をチェックすることをお勧めします。
それ次第では、延々と頑張っている反復学習が無意味な作業になってしまいます。
学習の質が悪い状態で反復学習をしっかりやれば、毒にも薬にもならないわけではなく、毒になると思います。
悪い癖がつくと、その矯正が不可能な場合もあるからです。
ぜひ、チェックしてみてください。
教材は、いままで使った規則性の教材で十分ですが、算数教材塾・探求でもこの機会に規則性の教材を販売したいと考えております。
塾教材や他の市販の教材に比べて優れている教材しか作らないという姿勢で教材作成していますが、規則性に関してはそういう姿勢ではありません。
劣っているというわけではなく、オプション教材で規則性がまったくありませんので、1つくらいはご用意しようということです。
4年生用は、対話式算数の練習問題で十分ですので、5年生用をご用意しました。
解説はあっさりしたもので保護者用です。
お子様の理由と比較してチェックできるものになります。
価格は300円を考えていますが、もう少しお安くするかもしれません。
会員価格は100円未満となる予定です。
本日中にご用意いたしますので、この機会に探求教材を買ってみようという方をお待ち申し上げます。
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