6年生後半に集団塾から個別指導塾に移るのは

ここのところ、スカイプ指導など宣伝ブログが多くなりましたが、今回はお役に立ちたいブログです。

テーマは表題の通りです。

 

6年生は受験学年です。入試までいよいよ残り○ヶ月となってくると、焦りが最大のピークとなり、個別指導塾を頼りたくなります。

個別指導塾の巧みな宣伝に心が動きます。

予算の関係や、効果や時間を考えて、集団塾を退塾して、個別指導塾に移る生徒さんが増えます。

集団塾で学習効果が上がらなければ、その作戦もやむを得ないところだと思います。

 

その状態になっているのに、「いいや、ここまできたら最後まで集団塾で頑張り通しましょう」なんて言えるわけがありません。

塾講師の中には、軽くそれを言ってのける人もいますが。

保護者様目線に立っている講師はそういう場合は複雑です。

退塾して個別指導塾に行った方がプラスになるか、このまま集団塾で自分が担当した方がプラスになるかを天秤にかけます。

客観的に選べば前者だとしても、心情的に後者を選びたくなると思います。

そうすると熱心に引き留めることになり、保護者には「しつこい」と思われますが、客観的に判断できなくなっているだけです。

 

ただし、現時点で考えれば、6年生後半に集団塾を辞めることはお勧めできません。

すでに塾を辞めて、良い体制で学習している生徒さんならば、その時期からの通塾を敢えてする必要はありませんが、そうでない生徒さんは、ラストは集団塾にいた方が良いと思います。

 

受験の情報があるからではありません。

志望校対策をバッチリやってくれるからではありません。

国語の記述の添削をやってくれるかどうかは分かりませんが、それは通塾のメリットの1つです。

1番大きな理由は、復習が多くなり、つまらない勉強が増えるからです。

 

つまらない勉強というと語弊がありますが、典型題が身についているかの確認、解く過程が面倒な問題をやることが増えます。

新しい単元の導入はほぼありません。

初めて聞くような解法を教わったり、いままで触れたことのないような難問にチャレンジできるのは難関校受験者だけです。

多くの生徒さんはいままで何回もやってきた問題を解き、その解説を聞くことになります。

新しい単元をしっかり身につくように取り組む学習ではなく、いままでできたことの反復と、できなかったことをできるようにする学習です。

面白くないといえば面白くないです。

唯一の楽しみは、点数で競うことやいままでできなかったことができるようになる喜びです。

 

そういったつまらない学習は集団塾が向いています。

まわりの子ができていたら、「ヤバイ!このままじゃダメだ」と思い真剣に取り組みます。

※キムタクが「ヤバイ」と言ってから、その言葉を使うのをためらっていましたが、ひさしぶりに使ってみました。

これも集団塾のメリットです。

時間を競うように素早く解こうとするのも集団塾のメリットです。

 

6年生ラストは集団塾に通うメリットは大きいのに、基礎力不足のため、集団塾から個別指導塾に移るのは受験勉強として上手く行っていないわけです。

そんなことは百も承知だと思いますが、苦渋の選択をせざるを得ないということです。

そういったことから、この夏はとても大切ということが分かると思います。

 

塾で教わったことの基礎部分を完全に理解して、塾で教わらない典型題があれば、それもしっかり理解して、9月以降に退塾することを避けるという心構えが大切です。

極論するのならば、個別指導は9月以降ではなく、いまです。

そして基礎をしっかり理解して、9月からは集団塾中心で行くことができれば作戦成功です。

 

また、9月以降に集団授業を辞める大きな理由は、基礎力不足で個別指導塾に移る以外では、志望校に特化した学習をしたいからというものがあると思います。

志望校に特化して上手く行くケースもありますし、失敗するケースもあります。

私個人的な感覚では、集団授業で、典型題を固めた方が合格の対策になると思っています。

 

今回は、9月以降の集団塾のメリットを書いていきましたが、私は現在はスカイプを通じて家庭教師をしています。

集団塾を勧めているわけではありません。

家庭教師が、集団塾のメリットが分かっていることによって、それに負けないように演習を増やし、同じ環境を作り上げることが大切です。

つまらない勉強を課題にするということです。

デメリットが消えれば、メリットしかないことになります。

丁寧に教えて理解してもらうだけでは、集団塾に負けてしまいます。

 

月並みですが、受験は、しっかり解き方を教わることが前提で、あとは、どれくらい演習しているかで決まります。

たくさんの演習をし、間違えているところは危機感を持って、解決していくことが大切です。

軽く「捨て問♪」といって、できない問題を量産することも避けた方が良いと思います。

 

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