対話式算数第40話:暦の問題

規則性の4週目は暦の問題です。

2022年版より、練習問題を各テーマ3問と決めていますが、そうしますと、2021年版までが扱う問題の種類が少なかったので、かなり大きな改訂となりました。

ラストの当番制の問題は、小学4年生にとって、ハードかもしれません。

単元がら、教養の雑談も多めになりましたので、16000字弱のボリュームとなりました。

 

興味のある方はこちらにどうぞ

 

第40話:暦の問題

 

40・1

「日後」「日前」「日目」「日間」についてしっかり説明しました。

自転と公転の違い、大の月と小の月について、新暦と旧暦などの教養の雑談も入れていきましたら、ここだけで、A4で11ページとなりました。

大事なことは、考えやすいように月を揃えることですが、その揃え方をしっかり身につけることです。

しっかり身につくような構成になっています。

 

40・2

曜日を求める問題を扱います。

月を揃え、何日後か求め、7で割ってあまりに注目します。

ここでは「日目」ではなく、「日後」で統一すると良いと思います。

「日前」の問題も「日後」で考えていくと良いと思います。

 

40・3

10回目の日曜日と1週間に3回お稽古をしたときの、お稽古の回数の問題です。

週1回の問題ならば、いきなり植木算を利用して解けますが、丁寧にカレンダーを書いてイメージすると良いと思います。

週3回の問題ならば、簡易的なカレンダーを書くことをお勧めしています。

簡易的なもの(模式図なども含める)を書く力は、学問を高めると思っています。

 

40・4

2022年版より採用した1か月のある曜日の日付の和です。

平均を考えます。

4回の曜日のときは、平均は小数になりますが、そこから4回の日付を求められるように考え方を身につけましょう。

 

40・5

当番の問題です。

延べ人数の考えが必要ですので、東京ディズニーランドの総入場者数の話を取り入れて説明しました。

最小公倍数を利用する問題ですが、どうして最小公倍数になるのかを丁寧に説明しています。

最小公倍数を利用するだけを覚えても意味が無いと思います。

日数が分かったら、カレンダーを省略しながら書いて求めます。

4年生にとってはレベルが高いので、先送りしても良いテーマです。

 

練習問題

 

番号 講評
1 3月で求めて、4月、5月と変えていきましょう。
2 B 48をひきたいのですが、ひけないので、7月に変えます。
3 C 1年のちょうど真ん中の日は183日目です。1月183日を根気よく正しい日付に変えていきます。これを機にちょっとした知識として答えを覚えておいても良いと思います。
4 9月にそろえ、何日後か求めます。
5 12月にそろえ、何日後か求めます。
6 1月にそろえ、何日後か求めます。過去を求めますが、「何日前」で考えない方が良いです。
7 10月にそろえ、何日後か求めます。カレンダーを書いて解くと、イメージができて良いと思います。
8 (1)は火曜日だけ書いていっても良いです。(2)は、まず、曜日を確定し、その曜日の初回の何日後か求めます。カレンダーを書いて解くと、イメージができて良いと思います。
9 まず、曜日を確定し、その曜日の初回の何日後か求めます。
10 B 木曜日の回数を決定し、木曜日の日付を求めます。
11 B 日曜日の日付の合計を求めます。日曜日の回数を決定し、日曜日の日付を求めます。
12 B この月は何月かを確定させましょう。
13 B 西野さんの10回目はのべ人数で何人目にあたるのかを求めます。
14 B 6月5日までに当番をする日数を求め、のべ人数を求めます。
15 C (1)ちょうど40番の人で終わる日まで当番の日は何日あるかを求めます。(2)のべ人数を求め、当番の日数を求めます。土日は当番をしないので、カレンダーを書いてていねいに求めましょう。

※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題

※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題

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