- 2020年8月25日
質問できるかどうかは重要ではない
塾を選ぶときに、質問できるかどうかを判断材料の1つに挙げられる方が多いと思います。
しかし、これは本来はおかしな話です。
授業で吸収できないことを前提にしているわけです。
吸収できない場合に備えることをメインに考えるのではなく、吸収しやすい環境が大切です。
電気製品の保証のようなものかもしれません。
電気製品なら、保証の有無ならば、あった方が良いと思いますが、保証内容によって、製品を選ぶということはないと思います。
保証よりも機能、サイズ、デザインが優先されます。
塾ならば、質問よりは、どの塾のシステムが授業で吸収しやすいかで判断すべきだと思います。
質問の種類
とはいいましても、質問に目を向けていきます。
質問のパターンはいくつかあります。
- 対面で質問
- オンラインで質問
- 電話で質問
- FAXで質問
- メールで質問
もうFAXは古すぎるのでしょうか。
これからはオンラインが一気に主導権を握る勢いかもしれません。
現在の塾でオンライン質問を受け付けているところがあるかどうか分かりませんが、十分可能だと思います。
対面が希望だけど、対面が無理なら、それに準じるオンラインという流れが自然かもしれません。
算数教材塾・探求は質問は掲示板でお願いしています。
静岡在住ですので、対面はほぼ不可能だと思いますが、オンラインならば可能です。
しかし、オンラインにしない理由があります。
現在の会員数や教材販売数で、質問が殺到しなければ、十分にさばけます(コアタイムはスカイプ指導をしていることがありますので、夜遅くか土日になると思いますが)。
この話は、いったんここで中断し、後ほどまた書いていきます。
書面での質問の回答の仕方
書面で質問の返答をする場合は、流れを意識して書きます。
ポイントとしては、
- 式はあまり書かない
- 言葉は箇条書き
- 図に色をつける
- 図に、あとから分かった長さを書き込むときは色を変える
- 図や表に数字を書き入れたり補助線をひく場合は順序が分かるように複数かく
このくらいの要素で質問に答えられていると思います。
式を丁寧に書くことが、逆に理解しにくくなるということが最大のポイントです。
上記の5つの要素が不十分だと、やっぱり質問は対面じゃないとダメとなってしまうと思います。
書面で回答するとしたら、上記の5つを守れば、理解できて十分な回答になるとしたら、その要素を教材に活かせば、質問は出ないのでは?と考えることができます。
質問の出ない教材
冒頭に書きましたように、質問の出る授業や教材はそもそも問題ありという考えです。
授業について、少々脱線しますと、質問が出ない授業が良い授業とは限りません。
簡単すぎの授業の場合もあります。
私が現役時代は、6年生は質問前提の授業でしたが、それは1対1で教え込みたかったからで、そういう環境ができていました。
その環境がなければ、質問前提というのはクレイジーです。
一般的には、ギリギリ質問が出ないくらいが良い授業といえます。
教材も同じことです。
オンラインで質問を受け付けますというのは、良いサービスのようで、実は本末転倒です。
質問の出ないような教材が最大のサービスです。
対話式算数は、対話型なので質問が出にくい教材だと思いますが、ときどき質問を受けます。
上記のように回答することもありますが、解説を書き換えて、それを再配付することが多いです。
解説を書き換えるときは、どう書いたら質問が出ないかに集中します。
1人が質問があるということは100人はそこでつまずくと肝に銘じています。
質問の出ない教材を作りたいという意識を常に持っています。
これがオンラインで質問を受け付けない理由です。
解説の再配付で解決し、これからの生徒さんに活かしたいからです。
集団塾では、それなりのレベルの問題を扱っていけば、全員がしっかり理解することは不可能です。
理解するスピードに差がありますし、全員が集中しているとは限りません。
ところが書面の教材ならば、上手く書けば全員理解できるはずです。
いまよりも上手く書いて教材の質を上げていくためには、お客様から「ここが分からない」という質問をいただくことが必要です。
難問なのに質問しないでどんどん理解できる!
これが算数教材塾・探求の目指している方向ですので、 分からない問題があったときには、お手数ですが、ご一報いただきたいと思います。