これだけは身につける

対話式算数は、かつて、通塾生向けに本編だけの販売をしたことがあります。

演習問題は塾で十分すぎるくらい配られるので、参考書がわりに使って欲しいという想いでした。

しかし、ここ数年、塾の教材に、紛らわしい融合問題が増えた気がします。

理由は、おそらく、教材の執筆者が面白い問題を選んでいるからだと思います。

面白い問題というのは、良い感じに捻りが入っていて、教える方は楽しいし、解くときも、これは良い捻りだと感心して楽しい気分になります。

しかし95%の生徒さんには、単元を身につける間はそういう捻りは不要です。

不要というよりも害と言ってしまった方が良いと思います。

最近、日能研の教材はあまり目を通すことはありませんが、以下のような感想です。

  • 予習シリーズ…例題以外は融合問題になり、混乱しがち(教えていると楽しい)
  • サピックス…改訂後は融合問題が増え、混乱しがち(教えていると楽しい)
  • グノーブル…昔のサピックスのシンプルさが継承されている(教えても楽しくない)

教え手の楽しさと、学習効果は反比例すると思います。

また、予習シリーズやサピックスは以前よりも、早め早めに難しいテーマに入り、1つのテーマをじっくり取り組むことが減り、そのかわり螺旋階段式で繰り返す傾向になっています。

螺旋階段式というと、とても良い響きで、学習効果が高まるイメージですが、ざっくり表しますと、1回の授業でテーマが3つで、2回の授業でテーマが6になるところを、1回の授業でテーマを6つ扱い、2巡する形です。

6のテーマがこなせる子には螺旋階段最高!で良いですが、上記の95%の生徒さんは扱いづらいはずです。

勉強は体系立てて取り組んで身につけるもので、ボーダレス化は理解力抜群の優秀な子以外にはきついと思います。

サービスの良い塾は、この流れでは厳しい子が多いことが分かっていて、四谷大塚では「四科のまとめを完璧に」、早稲田アカデミーでは「バックアップを完璧に」と呪文のように唱えています。

私は、良い教材があったら、その土俵には立たないことにしていますが、「四科のまとめ」「バックアップ」「下剋上算数」をやっている子の成績があまり伸びていない事実をよく見てきました。

どうしてだろう?とその教材を改めて見ますと、ターゲットが広すぎて、易しい問題が多すぎると思います。

A4の1ページに問題が5問あるとしたら、上2問は簡単すぎ、下1問は捻りすぎで、ちょうど良い問題は3問目と4問目の2問程度、つまり40%の効果しかないというイメージです。

それならば3番と4番だけ取り組むとしても良いですが、そうすると、問題が少なすぎて、このテーマなのに、この問題ないのか…ということもあります。

上記の教材も良いですが、レベルを3段階くらいに分けて、それぞれいまと同じ問題数にすれば、力のつく教材になると思います。

上記の3教材は難度を除けば捻りはあまりないので、身につける価値はありますが、塾によっては捻りが入りすぎているものを作って渡している場合もありますので、注意が必要です。

そういうことを考えていると、対話式算数の第1~102話の全練習問題1500問ほどから、四谷偏差値60を目指す生徒さん向けに問題を300~500問くらいピックアップして問題集にしたらどうなるんだろう?と興味が湧いてきました。

練習問題はあまり捻りが入っていないので、捻りのある問題への対応という練習にはなりませんが、全単元、これだけ身につければ良い!という指標になります。

以前、塾で働いていたとき、最も重要な問題集というタイトルの教材を配付し、生徒さんから「もっじゅうの質問です!」と大量に質問が来て、それを説明していく中で偏差値がどんどん上がっていったという実績があります。

仮に練習問題から300問を選んだとしたら、A4用紙に2問載せて、ご家庭で、それを半分に切っていただいて、A5用紙に1問という形で、300枚のA5の問題をランダムで取り組むという形になります。

1日10問で30日で完成というような作業の形にしないで、自信のあるものは破棄、自信のないものをABCDの4段階くらいに分けて、扱う頻度を変えていくスタイルならば、6年生の夏休みまでに完全にマスターできると思います。

女子はそれで偏差値60に達すると思います。

男子は、応用力次第ですが、偏差値60の可能性は高まります。

夏いっぱいに終わらないという場合は、12月くらいまでしっかり取り組んでも良いですが、遅くなるほど、志望校は偏差値60から遠ざかります。

よく塾講師は「保護者に何か1つやるとしたらどれですか?と聞かれ困る」と言っていますが、偏差値60を目指す生徒さんにはその正しい回答があります。

そういう教材を用意できるかできないかの問題です。

「これだけやれば大丈夫」という心理は、受験の競争の中では必要なことです。

自信を持って「これだけは身につける(仮名称)をやれば、偏差値60に届く可能性が高まります」と答えます。

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偏差値60を目指す生徒さん向けですので、現在の偏差値は50~55の生徒さん対象になりますが、実力がある子でしたら、偏差値45くらいでも効果が大きいと思います。

よろしくお願いいたします。

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