- 2024年2月15日
つるかめ算は面積図をかきます。
面積図をかかないで、計算式でも解けますが、計算していくごとに、いま何を求めているのかが分からなくなる可能性があります。
「逆を求めている」「速さのつるかめ算で、距離を求めていない」などの現象が起きがちです。
それが起きないのであれば面積図は不要と言えば不要です。
応用問題で、密度のつるかめ算がありますが、これは面積図をかいても簡単とは言えませんが、かかないと、正答率がさらに下がると思います。
密度のつるかめ算はメジャーではないので、それがあるから面積図が良いとまでは言いませんが、通常、面積図をかいていたら、密度のつるかめ算にも対応しやすいということまでは言えます。
つるかめ算は何気なく面積図をかいていたら、密度のつるかめ算だけでなく、もっとメジャーの速さのつるかめ算にも通用しません(速さのつるかめ算も覚えることになります)。
「どうして縦を1匹の足の数にするのか」「どうして横を匹数にするのか」「面積は足の合計数になるのか」それを理解することが大切です。
理解せずに覚える算数になっている人がとても多いと思います。
塾ではもちろんどうして縦は1匹の足にするか、横は匹数にするかを説明しているはずです。
しかし、面積図を身につけようとすると、そこまで意識が向かないので、聞き流してしまっていると思います。
予習シリーズはつるかめ算は面積図ではないですが、この手の「なぜこうするのか」という記述がない教材です。
サピックスはもちろん書いてありません。
しかし、サピックスの講師はテキストに書いていないからといって説明していないわけではないと思います。
市販の教材では理由が書いてあるものもあると思いますが、メインでしっかり載っているわけではないので、スルーしがちです。
よく社会科の講師は、資料集は枠外が大事と言いますが、そういうことです。
対話式算数の場合は、会話の中にそういう理由が入っています。
枠外ではないので、意識しなくても読み込めます。
重要と思わないと思うので、1回読んでも記憶に残らないと思いますが、反復して読めば、そういう記述も記憶に残るようになります。
しっかり理由を書いている教材を反復して読むと学習効果が大きいというのは、反復することによって、ようやく理由が自分のものとなるからです。
今回はつるかめ算の面積図に絞って書きましたが、対話式算数では随所にどうしてこういうものを書いているのかという記述を載せています。
理由を身につけていく学習で、算数の力をつけて欲しいと思います。