- 2021年8月27日
テストが終わって、成績が出ると、正答率と自分の答案を照らし合わせると思います。
このような正答率が出るようになったのは2008年頃だったと思います。
「日能研は問題ごとの正答率が出るところが優れている」と保護者会で伝えた記憶があります。
あれから10年たち、その間、サピックスや四谷大塚も追随し、いまでは正答率が出るのが当たり前と思われている方も多いと思います。
(以上の部分は記憶を頼りにしていますので、少々異なるかもしれないことをご了承願います)
正答率に比例して、正答率が高い問題ほど、「これならできた」「ミスをした」という感想になると思います。
そこで、終わりにしては、また同じミスを辿ります。
どうしてその間違いをしたのかを自分なりにしっかり考えることが大切です。
私がこの数ヶ月で失敗したことを考えていくといろいろありますが、例えば、出張家庭教師で、快速に乗ってしまい、最寄り駅で降りられなかったというものがあります。
1年位前に快速電車ができ、それを知らなかったからです。
乗った電車は必ず、その駅で止まるものだと思っていました。
対策は、次から快速かどうかを確認し、快速だったら乗らなければ良いということです。
業務上のミスはあまり書けませんが、大抵は、メモをきちんと取っていなかったからか、ルーティンワークを怠ったからが原因です。
今後きちんと意識して守れば、2度と同じ過ちはしないはずです。
生徒さんのテストの失敗の原因として考えられるものをざっと挙げてみます。
- 数字を汚く書いたから見間違えた
- 丁寧に整えて書いてなかったから含め忘れた
- よく間違える部分なのに下線をひかなかった
- 線に印をつけなかったから含め忘れた
- 大小関係を意識しなかった
- 筆算を小さくしたから間違えた
- 焦って計算したから間違えた
- 繰り下がりや繰り上がりが不慣れ
- 周期を求めるのに、意識せず分数で求めた
- なんとなく逆比にしてしまった
- 時間がそろっていないのに速さの比を距離の比にした
書いていくと100個くらい書けそうですが、こういう欠点を次は間違えないというように強く念じていく必要があります。
「ミスした~次はミスがないように頑張る!」というような抽象的なものでは、次も同じ間違いをすることでしょう。
最初は稚拙でも構いませんが、できるだけ具体的に原因を挙げて、それを記していくことが大切です。
スポーツの対戦で相手のいるものや、ゴルフやボーリングなどギリギリの世界ならば、最善の手を尽くしてもミスが生まれる場合がありますが、正答率の高い問題のミスはそういうものとはまったく異なるものです。
前述の電車を間違えないように乗るというようなレベルの話です。
ミスがなければ偏差値○○だったのにとか、合格判定○○%だったのにといって嘆くのはガス抜きとしてはいいですが、必ず原因を考えて、次からこういうことをするから同じ間違いはしない!と決意表明して締めて欲しいと思います。
親の立場であれば、お子様がそういう言い訳がましいことを言うと、聞くのが疲れる場合がありますが、それも成長の一環ということで、お子様が原因をいろいろと語るような時間をつくると良いと思います。