一流の受験生を目指そう

私は、解説を書くことをメインの業務としています。

他のこともやっていますが、軸はブレていません。

解説を書くことに関しては、手前味噌ながら一流だと思っています。

やや横柄でしたので、言い換えます。

「この教材に賭ける!」と思って購入してくださった方の期待を裏切らないように、一流の教材を作らなければと強く意識しています。

 

一流の教材に仕立てるためには、常に謙虚な姿勢で解説を書き換える必要があります。

常にそのときのベストの解説を書いているつもりですが、スカイプ指導や、インターネットでの解説、動画解説、塾教材や他の問題集の解説などに触れるごとに、良い解法はないかとアンテナを張り、ときどき、解き方を変更しようと思うことがあります。

スカイプ指導をすると、同じ塾の生徒さんでも解き方がまるで違います。

各講師がそれぞれ工夫して教えているということです。

それをすべて吟味し、良い解き方ならばスポンジのように吸収しようという謙虚な姿勢で取り組んでいます。

 

実際、数年前に書いた解説を見ると、かなりの割合でゾッとします。

いまならもっと良い解説が書けるのにと思うことが度々あります。

改訂作業のときは、解説の書き換えを実行しています。

 

そのような姿勢でいるからだと思いますが、どうして鮮やかでシンプルな解き方ができるんですか?と聞かれることがよくあります。

それは、年々熟成させて、無駄な部分をそぎ落としてきたからです。

ちょっと偉そうに書きすぎてしまいましたが、今回のブログは、算数教材塾・探求の自慢話のブログではありません。

 

受験生も同じことです。

1回身につけたら終わりではなく、良い解き方にバージョンアップして欲しいと思います。

カリキュラム学習をしている間は常に新しい単元を学習することになるので、新しい解き方を吸収することが多く余裕はなかなかありませんが、機会があるごとに、いままでの解き方を変えられるかという姿勢でいると良いと思います。

優秀な生徒さんは、授業の解説を聴いて、いままでの自分の解法よりも良いと思ったら、いきなり目が輝きます。

そういうセンサーがあることが優秀たる所以だと思いますが、意識することで、強制的にセンサーを働かせます。

もうこれ以上受け入れたら混乱するから無理!という生徒さんは仕方がないと思いますが、頑張れば受け入れられる人は多いと思います。

そういう貪欲な姿勢があるかないかの問題です。

 

自分とは違う解き方、書き方を見たら、どういう利点があるか、どういう設定や数値の問題に有効か欠点となるかを考えます。

あるいは解くスピードは速くなるか遅くなるかも重要です。

そういうことを話題にして算数講師と会話できると、飛躍的に算数力が上がります。

集団授業では、授業後にそういう話をする生徒さんはあまりいませんでしたが、スカイプ指導で、そのような解き方をクローズアップしてそれについての会話を好む生徒さんは力がついています。

 

教わったことをそのまま身につけ、それを再生するだけでは、ひねりに対応しにくいです。

いろいろな解き方を知って、それぞれの利点を理解することで、初見の問題でも、それにふさわしい解き方を使うことができるようになります。

初見の問題に強い生徒さんが一流といっても良いと思います。

一流の受験生を目指して、解き方にこだわりを持って欲しいと思います。

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