偏差値60を目指すなら

どこの模試を受けていても偏差値60を目指したいという方はとても多いと思います。

正規分布で考えますと偏差値60は上位16%ですので、母集団の4割くらいの人が偏差値60取れればな~と考えていると思います。

厳しいことを書きますが、簡単にとれるものではありません。

それは競争だからです。

相対的評価だからと言い換えてもいいです。

正規分布に従えば、いつだって6人に1人しか偏差値60を超えられません。

今回のブログは、どうしたら偏差値60をとれるかを考えていきます。

 

話が変わりますが、例えばマラソンランナーはレースでは42.195㎞を走ります。

でも練習ではそれ以上を走っているはずです。

レースのときは30㎞を過ぎるととても苦しそうですが、練習では毎日のように30㎞以上は軽々と走っていることでしょう。

プロ野球では最近は大リーグの影響で、投手の球数を気にして1試合は120球を超えないようにし、140球くらいがMAXだと思います。

しかし、キャンプでは連日200球以上投げ込む投手も珍しくありません。

キャンプも大リーグの影響で200球以上投げ込むことに疑問を抱く人が増えていますが、試合のときの球数よりも多く投げることは確かです。

それはなぜでしょう?

いくら練習で緊張感を持って頑張っても、試合の真剣勝負の緊張感とは等しくないからです。

緊張感のある中での140球と練習の200球が同じくらいなのかもしれません。

 

勉強の話と、いま書きましたスポーツの話では一致しない部分もありますが、勉強も、本番で目指す得点と練習のときに目指す得点は同じではいけないと思うのです。

その一例の話として、いきなり過激なことを書きます。

入試問題で合格ラインの70点をとるという目標を立てて、家で過去問演習をして70点をちょうどとったとします。

残念ながら、その実力では合格は難しいです。

それはよく見てきました。

合格を目指すならば、実際に受ける学校のレベル以上の問題を取り組み強化していないと難しいです。

理由はよく分かりません。

物理的に考えると、過去問で70点を取って合格ラインにぎりぎり達することができるのならば、入試本番で合格するのが普通だと思うのですが、そうはならないことが多いです。

考えられることは、上記のマラソンやプロ野球の投手のようなことかということに行き着きます。

 

過去問の話を書いたついでにその件をもう少し深く書いていきます。

  • A中学に行きたい
  • A中学は70点をとれば合格できる

このときに、じゃ、家で問題を解くときは、A中学の過去問で90点を目指そう!となりがちだと思います。

しかし、それよりも、A中学よりも問題の難度の高いB中学の過去問で70点を目指した方が、A中学の合格ラインを超えやすいと思います。

まったく傾向が違ったりした場合はそのような学習はできませんが、麻布や栄光のような個性の強い学校でなければ、いまのような学習は可能です。

よく、塾で、○○中学に受けるならば、△△中学の過去問をやった方が良いと言われますが、そういうことです。

満点近くをとる目標にするのではなく、解く問題のレベルを上げた方が効果的ということです。

 

話を戻します。

偏差値60をとるにはという表題に戻します。

入試問題と同じような発想をして、テストよりも少し難度の高いことを学習することがベストです。

そういった教材があればそれをがんばるべきですが、なければ、偏差値60を目指す場合は、偏差値64くらいを目指しましょう。

 

言葉だけで「64を目指せ!」では意味がありません。

偏差値60だと何点くらいで、偏差値64なら何点くらいということはだいたい決まると思います。

模試の難度もぶれますが、算数で150点満点ならば、偏差値60は100点、偏差値64は125点くらいだと思います。

「間違えていいのは25点分だけ!」という声かけになります。

 

あるいは、偏差値60は上位16%ですが、偏差値64は上位8%くらいです。

こう考えると、たかだか偏差値の違いは4で、ともに60台で、四捨五入するとともに60、比でいうと60:64=15:16なので、近そうなイメージですが、結構、離れていますね。

正答率8%未満の問題をすべて間違えて、正答率8%以上の問題をすべて正解にすれば、偏差値64は軽く超えると思います。

そうすると、もう少し緩和することができ、正答率10%以上の問題で2問くらい間違えるとしたら、正答率10%未満の問題を1問はとりたいところです。

このような具体的な目標を立てて偏差値64を目指していくと、ちょうど偏差値60に達するくらいになります。

正答率10%以上の問題をすべて正解にして、正答率10%未満の問題はできなくてもいいという作戦はよくないと思います。

 

そろそろまとめます。

ここまでお読みになりますと、結局は難しい問題をどれだけ挑戦したかということをお伝えしていることがお分かりになると思います。

決して、難しい問題に固執してずっと取り組み続けていることを推奨しているわけではありません。

かといって、難しい問題を避けていたら、伸びていかないという意見です。

 

集団塾では、講師の力量によって、クラスの平均学力が大きく変わります。

講師の力量というのは教える技術だけではありません。

難しい問題をどれくらいしっかり教え込んでいるかということも大きな要素になります。

「このクラスにこの問題は無理だよ」と言って、クラスの学力を上げられないベテラン講師はとても多いです。

むしろ何も訳の分かっていない学生講師の方がクラスの学力を上げていることもあります。

 

塾は授業時間が短めなので、どうしても難しい問題をやりきれません。

上位クラスは逆に基本を飛ばすので、それが響いてしまう子もいます。

難しい問題を偏差値64を目指せる程度に取り組むことが、偏差値60を達成するには不可欠だと思います。

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