自学自習の中学受験は厳しいです

このタイトルで驚かれた方もいらっしゃると思いますが、間違いありません。

算数教材塾・探求では自宅学習で難関中学合格を目指しています。

この2つは決して矛盾していません。

 

自学自習の中学受験は厳しいけれど、それに対応した教材、対応したやり方で進めていけば、乗り越えられるというわけです。

はっきり書きますが、難関中学合格は、通塾していてもいなくても厳しさは同じです。

生徒さんによっては、通塾していた方が、厳しさに耐えられやすいという点はあります。

厳しさはイコールです。

中堅中学合格も、通塾していてもいなくても厳しさは同じです。

自宅学習だから厳しいというわけではありません。

 

自宅学習の場合、上手い具合に確認テストを実施しないと、勉強の質が落ちることがあり、そこが最大の難点です。

今回は、それ以外の部分に目を向けていきます。

集団授業の良いところです。

 

私のイチ押しのお気に入りの保護者ブログで、対話型の教材の良い点が書かれていました。

先生役と生徒役がいて、生徒役が間違えるところが対話型の魅力とありました。

 

なるほどと思いました。

算数教材塾・探求の対話式算数も、キャラクターの茶くま君はよく間違えます。

もちろん間違える理由は、教材の魅力を高めるためです。

それと似ていることですが、生徒が質問することも大切だと思います。

 

集団授業の良い点は、他人の質問を聞くことができる点もあります。

塾では講師が淡々と授業をしているわけではありません。

生徒さんの様子を見て、あるいは質疑応答で答えられない生徒さんがいますと、その子に分かるように、熱く、一生懸命に丁寧に説明します。

テストの出来が悪いときに、再度しっかり説明するのもそれに含まれます。

 

自学自習ではそれがないのです。

普通の解説を読むというのは、淡々と授業が行われていたり、動画授業を見るのと同じことです。

自分のペースで読めるので、そこは大きな利点ですが、熱く行われている授業に適わない部分があります。

 

私の場合は、集団塾で長年やってきていますので、集団授業の良いところは理解しているつもりです。

それを、自学自習に持ち込めるのが対話型の教材だと閃き、対話式算数を書いたわけです。

対話式算数では、生徒(茶くまと白くま)からの質問がもの凄く多いです。

普通の授業では有り得ないくらいの質問です。

質問というより、勝手にトークがはずんでいるという状態です。

朝まで生テレビのように、先生が司会進行役に徹し、生徒の馬力で進んでいくことが多いです。

実際に多くの生徒さんが疑問に思う点を、茶くま君が抜け目なく質問したり、言葉にしたりします。

 

現在、算数教材塾・探求ではスカイプ指導を行っていますが、生徒がどういうところを疑問に持つか、つまずくかの調査のためと言っても言い過ぎではありません。

そこでデータを収集し、教材改定でそれを生かしています。

教材改定は3年に1回くらいですが、思った以上に改定しているのは、スカイプ指導で、多くの生徒さんが疑問に感じるであろうポイントを見つけているからです。

キャラクターのクマからの質問は、改定ごとに増えているというわけです。

 

今日、過不足算を軽く点検しましたが、そこで、新たに会話を増やしました。

増やした部分を中心に、どんな会話になっているのか、一部を抜粋し載せます。

茶 不足なのに1250円をたすんですね!これはまちがえました。
白 実際に集めたい金額を求める式をつくるように意識すればいいんですね。

茶 ⑤が人数で、3はいすの数だから、たしても全体の人数にはならないってことですね。なんで、さっき、よく考えずにたしちゃったんだろう…

茶 長いすと人は、逆さになるんですね。いすが多すぎてガラガラなときは「人が少ないな~」と嘆いて、いすが少なすぎるときは「人が多すぎだよ~」と文句を言いますね。
そういうことか。

茶 分配の法則を使ったら、さっきの⑤-15が出てくるってことですね。こっちの方がやりやすい!さすが、分配の法則だ!

茶 こういうレベルの問題ならば、表でもかなり分かりやすいな~割合でやったらどうなるんだろう?
白 取り出した回数を①回とするのかな?
茶 そうしたら、赤は②個取り出して、白は⑥個取り出すからできそうだね。

茶 問題には赤玉が22個残ったって書いてあるけど、赤玉を10個増やしたから、32個残ったことにして解いたら、例題9とほとんど同じになりました。
白 その解き方はいいね。
茶 もう少し詳しく言おうか?
白 いや。もうよく分かったよ(笑)

 

こんな感じです。

先生がいなくてもこのように進んでいくのは、生徒が質問や確認をしているからです。

塾講師は上位クラスを担当すると、楽しいと言います。

それは点数が高いからということではなく、授業中の反応や発言が楽しいからです。

対話式算数の授業は、塾の上位クラス以上に活発な展開で進みます。

自宅学習で自学自習しながら、集団授業の良いところを享受できているというわけです。

自宅学習と集団授業のいいとこ取りを目指した対話式算数で安心して中学受験の勉強をして欲しいと思います。

TOP