- 2018年5月17日
週末はブログをあまり書いていませんでしたが、今週末は台風で悪天候の予報ですので書くことにしました。
短めのブログになると思います。
受験生の保護者はとても熱心な方が多いです。
特に4年生の保護者からは「私は何をすればいいんでしょうか?」というように、可能なことは献身的にやりたいという方は多いです。
ノートに問題文を直筆で書いて、余白十分の状態で解かせるというケースはよく見られました。
とても頭が下がります。
今回のブログは、そのような事前にノートに手作業を加えるときのアドバイスになります。
まず、問題文を写すのはコピーでも良いですし、手書きでも良いですし、書かなくても良いです。
労力がかかっているところですが、恐れ入りますが、それによる学習効果の違いはあまりないと思います。
6年生になると、問題文の読み取り精度が問われますので、下線を引くという作業を伴いますので問題文があった方が良いと思いますが、4~5年生はそこまで問題をしっかり読まなくても解けます。
問題文が近くになくても大きな問題はありません。
正確に書きますと、問題文が近くにあった方が解きやすいと感じますが、慣れの問題と言えます。
ゆくゆくはそういうセパレート型に対応しなければならないので、それならば、最初からそのスタイルでいって慣れてもらった方がいいということです。
平面図形は、保護者様が描くよりも、お子様が描いた方が図形の力が増します。
図形力を鍛えるために、お子様に描いてもらうようにした方が良いです。
立体図形を描くのはハードルが高いですが、これもお子様が頑張って描いた方が得るものが大きいです。
保護者様にやって欲しい作業は、解き方を書く欄の枠を作る作業です。
問題文を写すよりもはるかに作業は楽ですが、効果は大きいです。
算数教材塾・探求では、表のようにまとめて解くことを勧めており、そうする場合は、「結果を整えて書くエリア」と「筆算のエリア」を分けることです。
A4のノートで縦線を引いて区切るだけです。
左が結果のエリアで、右が筆算のエリアです。
問題によって、どこまで下に行くか分かりませんので、枠ではなく、左右に分けるだけです。
下3分の1まで行ったら、次のページに行くというルールを作れば良いと思います。
結果のエリアと筆算のエリアは5:5か6:4くらいが良いと思います。
計算力がある子ならば7:3でも良いですが、6:4くらいにしておいた方が無難です。
筆算はなぜか邪魔者扱いしているように小さく書くお子様が多いですが、それを避けるためには、まずまずの大きさのエリアが必要です。
ときどき、枠外に書く傾向のお子様もいますが、筆算エリアをつくってそれを解消した方が良いと思います。
算数の式には2通りあります。
条件を見やすくするためのものと、計算のためのものです。
私は、後者は不要だと思っています。
暗算と筆算で十分事足ります。
前者は必要、後者は不要と分けることが大切です。
前者は「結果を整えて書くエリア」に書きます。
後者は書かなくて良いですが、書くとしたら「筆算のエリア」になります。
線分図や面積図や表も「結果を整えて書くエリア」です。
問題の平面図形や立体図形を描くのも「結果を整えて書くエリア」です。
図形の問題は、計算結果は原則として図形上に書くようにします。
「入試で式を書かないと途中点をもらえない」という疑問が湧いた方もいると思いますが、結果を書いていけば、それで途中点がもらえます。
例えば、
兄 120m/分
弟 100m/分
などというようにです。
どこまで求めているのかが重要ですので、これで十分です。
念のため、6年生ならば、受験校の教師に直接確認した方が良いですが、もし「式が必要」と言われましたら、ちょっと離れたところに「600÷5」などと書いておけば良いです。
これの目的は、整えて書く習慣をつけるためです。
6年生でそういうことができていないと、大改造ということになり、指導する方も、指導を受ける方も負担が掛かります。
4年生くらいから、結果と筆算は分けて書くものという習慣がついたら楽です。
欠点が発見できたり、身についたことや理解できたことがあったら、後から書き込めるようにスペースは広めが良いです。
文字はできるだけ小さく書いた方が良いです。
よく、精神年齢を引き上げるためには、大人と会話、大人びた本を読むなどと言われますが、小さい目の字を書くことも精神年齢を引き上げられると思います。
1㎝の方眼を使っているのならばそのマス目よりも大きな数字を書かないようにします。
スペースは広く取るけど、文字は大きく書かないということがポイントです。
線分図や面積図はやや大きめでも良いですが、大きすぎても意味がありません。
それに対して速さの図やダイヤグラムは大きければ大きいほど考えやすくなります(とは言っても限度はありますが)。
スポーツはフォームが大切と言われます。
あまり書くことでもありませんが、ホームページの作成もスタイルが大切と言われます。
それを同じで、算数もどういうように書いていくかはとても大切です。
6年生の模試の結果を見て、不本意な成績を取っている生徒さんの問題用紙を見ると、失礼ながら納得できてしまいます。
超越している能力を持っている子ならば、どんな書き方でも良いですが、そうでなければ、書き方と得点力はかなり比例します。
1番吸収しやすい始めたばかりのときに、良い書き方ができるように手助けするのが最も効率の良い方法です。
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