解き方が悪い方が算数が伸びる

今回のブログタイトルで、目を疑った人もいると思います。

算数教材塾・探求は書き方を特に重視していますので、いままでのブログでも書き方・解き方は大切と何回も述べてきました。

それと正反対のタイトルにしました。

しかし、整合性がないわけではありません。

先日、探求掲示板で、難関校を目指す場合は、徐々に解き方は狭いスペースで書いた方が良いのでしょうか?というご質問があり、個人的見解を書きましたが、それにつけたす形でブログを書こうと思いました。

 

私は子供のとき野球が好きだったのですが、野球アニメは、巨人の星やドカベンはしばらく楽しんで見ていましたが、途中からシラけてしまいました。

漫画の世界とは言え、論理の飛躍した滅茶苦茶な展開は納得がいかないというか楽しめなかったからです。

巨人の星の星飛雄馬が高校生の頃まではよく見ていましたが、大リーグボール養成ギブスは論理的には○だと思っています。

大リーグボール養成ギブスを簡単に説明しますと、上半身をバネで覆い尽くし、動くごとに筋トレをするというものです。

論理的に納得がいったのはここまでで、その後は、大リーグボール養成ギブスのトレーニングの成果でボールは速くなりましたが、打たれると飛びやすい球種となり、プロではストレートだけでは通用せず、普通の変化球を覚えようとしたら、金田正一に「若いんだからみんなが投げている変化球を投げるな」と怒られ、仕方なく大リーグボールの開発に向かったという訳の分からない展開になりました。

 

大リーグボール養成ギブスは、負荷をかけて体を鍛えるということですが、これを算数に当てはめて考えてみます。

負荷をかける方法としては

  1. 短時間で解く
  2. 解くスペースを狭くする
  3. 式を書かない・図を描かない
  4. 汚い読みにくい字で書く
  5. すべて頭の中で解く
  6. 理に適った方法で解かず、独自の方法で解く

 

このくらいだと思います。

これ以上のことをやろうとすると、拷問に近くなってしまいます。

負荷をかけることは大切ですが、かかりすぎると、効果がないどころか逆効果になります。

上記の1~6まですべて逆効果となってしまう危険性があります。

危険なことはやらない方が良いので、1~6はすべてやらず、逆のことをした方が良いと思いますが、5や6は危険領域が分かりやすいので、できる限りやって、限界になったら中止ということで良いと思います。

 

5は、いま学習していることを頭の中で解くのはきついので、1つ学年を下げた内容を学習するときに手を使わずに解いても良いと思います。

無理ならさらに学年を下げたり、問題の難度を下げたりして、ちょうど良い内容の問題を頭の中で解く練習をすると、算数の力が増す可能性があります。

算数の能力をもう少し上げたいと思われている場合は、試してみる価値があります。

 

6は、今回のブログのテーマです。

スカイプ指導のときに、生徒さんが解いたとき、生徒さんの性格や単元にもよりますが、正解のときは黙認します。

解き方を聞いて、いい加減に解いていたらしっかり説明しますが、論理が繋がっていたら、無駄が多くストレートに解いていなくてもそれで良しとしています。

 

理由は正解だからではなく、その良くない解き方で解くことにより、頭の訓練をしているからです。

正しい解き方を覚えていて、それに当てはめていく勉強よりも、自己流で汗をかいて解いていった方が力が付くことは容易に想像できることだと思います。

上に書きました限界というのは、問題が解けないときです。

問題を解けなければ、こう書いて、こう考えて解くんだよということをきちんと伝えます。

壁にぶつかるまで待ち、ぶつかったら解決法を伝えるという感じです。

本当はそれも伝えずに、壁を乗り越えるのを待つのが、良い指導なのかもしれませんが、乗り越えずに算数ができないままという可能性の方が高いはずですので、壁にぶつかってから指導開始がベストだと思います。

 

生徒さんの中には、答えが合っていても「この解き方がベストでしょうか?」と聞いてくる子がいます。

その場合は、本当のことを言います。

端から見ると、そっちの方が賢そうな行動ですが、それは性格の問題で、長所でもあり短所でもあるところです。

「正解になっても説明を聞きなさい」というアドバイスは不要だと思います。

塾の授業でも正解になっている生徒さんで、ベストの解法を吸収しようとしっかり説明を聞く子もいれば、リラックスして聞き流している子もいます。

自宅学習でも集団塾でも、振る舞いはあまり変わらないということだと思います。

 

話をまとめます。

正解になっている間は、論理が繋がっていればどんな解き方でも良く、自己流の無駄が多い解き方の方がよく考えている分、学力がつきやすい。

できないときは、解ける解法をしっかり理解し、次はどう解くのかを確立させる。

サピックスの黒板授業や復習主義は、本来はこういうことが狙いだったと思います。

実際のところは、教わった解き方を身につけるという生徒さんが多いと思いますが。

 

勉強も効率を求める部分はありますが、算数の解法は非効率の方が良いときもあるということをご理解いただければ幸いです。

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