- 2018年4月21日
まず、最初に私の立ち位置を書いておきます。
いままでのブログを読んでくださっている方はすでにお分かりだと思いますが、私は成果主義です。
過程は必ず成果となって現れるので、成果を出そうとしてその準備をしっかりしていけば過程は良くなるという考えです。
成果の出ない努力は副作用があるという言い方もできます。
そうしますと、学習時間は、個々のお子様に応じて様々でいいと思います。
6年生で、平日で塾のない日は夕方から夜遅くまで6時間くらい勉強するのもありですし、1時間くらいでスパッと終わるのもありだと思います。
しかし、これは6年生での話です。
中学受験の学習を2年間くらいやってきて、自分の特性が充分に分かっています。
じっくり時間をかけて成績をキープできるタイプか、授業でかなりのことを吸収し家でゴロゴロダラダラやりながらも力をつけていくタイプかなどです。
自分のタイプに合わせてやっていけば良いと思います。
タイプを無視してやるとかえってマイナスです。
よく、保護者が「勉強をやりなさい」と言いますが、私は「点数を取れる準備をしなさい」という言葉の方がふさわしいと思っています。
今回はとても筆がよく走ります。
書きたいことが沸々と湧いてくる感じです。
ときどき、絞り出す感覚でブログを書いているときもありますが、今回は違います。
地下深く掘ってなんとか温泉ではなく、名湯の源泉のようです。
おそらく塾からはあまり言われないような内容になると思います。
お役に立ちましたら、幸いです。
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今回はタイトル通り4年生の学習時間です。
4年生は上記の6年生に接するようなアドバイスはできません。
どうしてかお分かりでしょうか?
4年生は長時間学習をしないからではありません。
お分かりだと思いますが、それはまだお子様の特性が分からないからです。
短い時間で行けるタイプなのか、時間をかけなければならないタイプなのか、分からないということです。
だいたいは予測ができるような気もしますが、中学受験の学習レベルは高いので、その予測が外れる可能性があります。
予測ではなく、大は小を兼ねるというように、勉強時間は長めに設定することが望ましいです。
4年生のときの方が、5年生のときよりも勉強時間が長かったということでも良いと思います。
そこでじっくりお子様の様子を観察し、今後、成果主義にしたときに時間をかけた方が良いか、そうではないかを判断できれば取り組みやすくなります。
勉強が好きではなく集中力が持続しないから学習時間が短いというのは良くないと思います。
それではタダのサボりになっている可能性が高いです。
中学受験の学習は時期尚早と言ってもいい状態です。
ここから本題に入りますが、学習時間を長めに取るといっても、ストレスをためるのは良くありません。
ストレスというダメージはとても大きいです。
楽しくストレスがたまらない勉強をできるだけ長い時間やることが大切です。
「問題を解く」「本を読む」「資料を読む」「文章を書く」
こういったことから、お子様がストレスがかからないものを選んでやるべきです。
4年生という学年から考えて、学習の質を高めることができないからこそ、ストレスのかからない学習で、量をある程度意識すると思います。
学習効果を高めることも目的のひとつですが、今後の学習は課題が増え、学習量が増えますので、そのときのために耐性を高めることも目的です。
5年生になったときに、3時間くらい勉強をやらなければいけないタイプなのに、1時間もしないうちにギブアップというお子様は多いと思います。
5・6年生で「うちの子はちっとも勉強しない」というのは、4年生のときの過ごし方が原因になっているといっても間違いではないと思います。
「やればできるんですが」と塾講師に言われがちなタイプですが、月並みですが「やるのも能力」です。
その能力を4年生の間に高めたいというわけです。
4年生で、新しい環境に足を踏み込んだときがチャンスという言い方もできます。
そのせっかくのチャンスを生かさないと、勉強をやる習慣ができずにずっと行ってしまう恐れがあります。
内容が易しい4年生だからこそ、短い時間で切り上げないという発想が大切だと思います。
耐性を高めることも目的なので、やりやすいものを継続して時間をたっぷり取ってということが最も大切です。
先ほど4点ほど挙げましたが、問題を解くとか、文章を書くは飽きやすいです。
「本や資料を読む」ことを軸にすると良いと思います。
そのような視点に立って作戦を立てますと、算数は、当教材の「対話式算数」がお薦めです。
1話10000字程から成り立っています。
精読して、分かりにくいところは時間をかけて読んでいくと、それだけで小一時間くらいたつと思います。
さらに、算数を公式や解き方だけ身につけるという浅い学習ではなく、深く理解するという習慣ができます。
塾に週2回行ったとすると、家での学習は週4日くらいになると思います。
そのうち2日は塾の復習にあてると思いますが、残りの2日はある程度自由度があると思います。
4年生の学習は易しく浅いものが多いので、さらっと解いて、翌週の確認テストで点数を取れてというお子様も多いと思います。
しかし学習内容が濃くなっていくと、そのようなスタイルを維持することは難しくなります。
いつかはさらっとできなくなるのなら、4年生の間からさらっと終わらせないようにプラスアルファの学習をした方が良いと思います。
復習で手一杯でプラスアルファまでできないという声もきこえそうですが、その場合は学習効率が悪い恐れがあります。
難しいことをやり過ぎて、スムーズに行かない状態です。
ちょうど良いレベルの問題を取捨選択して、プラスアルファを取り組める時間を作り、それに取り組んでいった方が長い目で見てプラスです。
具体的にどれくらいの時間が良いとは言いにくい面がありますが、あっという間に終わってしまうとか、短い時間だけど点数が取れているから良いのかなと思う場合は、4年生ということを踏まえて、プラスアルファの学習をして、もう少し時間を増やした方が良いと思います。
算数を深く理解するために対話式算数を読む学習をご検討くださっている方はこちら