女子中の算数をやさしいと思わないほうがいい

にほんブログ村を0時頃見ましたら、なんとINポイント992もありました。

こんなに行ったことはもちろんありませんし、行くことを予想したこともありません。

本当に感謝しかありません。

2位の背中が見えてきましたが、あくまでも目標は「安定して5位以内」です。

昨日は土曜日で連休初日で天気も良いので、PV数が少なくなる日でしたが、ジャスト1000PVでした。

この勢いで、ブログを書き、教材販売に繋げていきたいと考えています。

 

先日、生徒の性別によって、良い講師は異なるというブログを書きましたが、女子中の算数は簡単と書きました。

それについて誤解を与える恐れがありましたので、今回のブログで、その補足を書くことにしました。

 

問題が難しい、簡単というのはあくまでも主観的なものです。

私は、問題を解いて、純粋に自分が苦戦したかどうかで、易しい~難しいまで細かく判断しますが、その基準とは別に、その学校を受験する生徒さんのレベルを基準に難易度を判断することもあります。

2つの基準があるために、それをまずはっきりさせないと聞き手が誤解する場合があります。

塾講師同士の会話や、とても優秀な生徒さんやその保護者様と話すときは、前者の「自分を基準」でも良いと思いますが、多くの場合は、後者の「受験する生徒さんのレベルを基準」にするべきだと思います。

 

塾講師の中には「難しい」と滅多に言わない講師もいます。

とっても優秀な講師で、その講師にとっては本当に難しく見えないのかもしれませんが、

難しいと言うと自分が低く見られると思って鎧を外さないのかもしれません。

はっきり言えることは、そういう講師は基準を1つしか持っていないです。

 

よく、入試問題分析会で、難問奇問は見ないと言われますが、私には毎年のように難問もあれば奇問もあります。

今年の話題の開成の長文と言われる問題は、私の評価では「難問&奇問」です。

あれを難問や奇問と言わなければ、それは難問も奇問もないでしょう。

難問のことを難問と言わず、奇問のことを奇問と言わないから、難問奇問はないとなるのです。

麻布の292の問題も「難問&奇問」です。

聖光1次のラストの立体の問題は「難問」です。

 

ちなみに奇問は突飛な問題のことで、非常に変わっている問題、思いがけない問題という意味です。

珍しければ奇問です。

奇問はないという塾講師は「奇問=悪問」というイメージで語っているのかもしれません。

 

そろそろ本題に入ります。

自分を基準に難度を評価する講師の話は聞く必要がありません。

高校球児に指導するときに、プロ野球選手とくらべて指導するようなものです。

 

受験生を基準にする講師の難易度判断は参考にした方が良いと思います。

各学校で入試結果データが出されます。

受験者平均点、合格者平均点を見ると、その学校の受験生を基準にする難易度が分かります。

合格者平均点が50点ならば難しい、70点ならば簡単、80点を超えれば超簡単となると思います。

しかし、男子難関校のように途中点で稼ぐ学校、1月校のように高得点者が辞退する学校は難易度と平均点がずれると思います。

そのような特殊な学校や、そもそもデータを非公表にする学校があります。

そういうときのために、難易度判断を受験生基準でやってくれる講師が必要なわけです。

 

合格者平均点から考えれば、男子校でも難易度が様々ですし、女子校でも難易度が様々です。

男子校が難しい、女子校は易しいととらえられません。

 

例えば、共学の算数は難しいと前回のブログで書いてしまいましたが、

「共学=難しい」というわけではありません。

例として、今年の豊島岡女子は第1~3回で、合格者平均点は76、85、75点でした。

この点数を見ると、かなり易しいです。

渋谷教育学園渋谷は今年のデータは分かりませんが、昨年の第1回入試の合格者平均は54点です。

算数に関しては女子の方が1、2点低い可能性があるので、女子は52点くらいと思って良いと思います。

豊島岡女子にくらべて20点以上開きがあるので、それが難しいと感じる所以です。

 

決して共学や女子中だからではなく、出題する先生がこのくらいの平均点になるように出題しようという思想で決まります。

学校ごとに、難しめの問題を出す、易しめの問題を出すと判断していかなくてはいけません。

とは言いましても、テストの回によっては、大幅に平均点が下がったりすることがあります。

いつも合格者平均点が80点近い学校でも、場合によっては55点くらいになることがあります。

 

受験したい学校の難易度は、普段の学習にも影響します。

平均点の高くなりがちな学校を受験したい場合は、基礎固めの比重を高めます。

リズミカルに素早く解くことを意識して進めます。

平均点の低くなりがちな学校を受験したい場合は、骨のある問題の比重を高めます。

扱う問題が少なくなったとしても、考える時間や、根気よく解くことを優先します。

 

とは書きましたが、前述しましたように、難易度がぶれることもありますし、現在の志望校を本当に第一志望校として受験するかどうか分かりません。

6年生の夏まではあまり偏った学習をするべきではありません。

「受けたい学校は○○だから、○○のような問題が出たら、それを意識して取り組みなさい」

という程度に留めた方が良いと思います。

 

よく、実際の入試問題レベルよりも上のレベルの学習をしたくないという方がいます。

お気持ちは十分に分かります。

無駄な部分で負担増になっているなら、それはカットしたいということだと思います。

 

しかし、私はそれはやや否定しています。

受ける学校のレベルによってやる問題を変えるのではなく、あくまでもお子様の学力によって、ちょっとだけ背伸びという学習がいいと思っています。

桜蔭を受けるから本格的な問題ばかり練習して、女子学院を受けるから基礎ばかりという練習ではないということです。

生徒さんのレベルが同じならば、学習はラスト半年までは同じでいいと思っています。

「こういうことが○○中学には大切」という意識がしっかりしていれば、それで十分です。

似たような話として、クラスが下がらないように必死に高い鉄棒にぶら下がる学習とか、基礎だけで十分という学習は、長い目で見てマイナスだと思っています。

桜蔭を目指して背伸びしすぎた学習をし、基礎の土台がしっかりできていなかったため、志望校を女子学院に変えても算数が通用しないというケースもときどき見ます。

 

実感としての話ですが、難易度を上げても下げてもそれほど生徒さんの負担は変わりません。

難易度が高すぎる場合、講師の教え方が雑な場合は負担増ですが、それは別の問題です。

前職で、6年生は男女別クラスに分けて女子の算数は易しくしようということになりましたが、それで算数の負担が軽くなったかというとそうでもありません。

普段42度の風呂に入っていれば、42度の風呂に入ることが普通になります。

普段39度の風呂に入っている人からすると、42度の風呂は熱くて嫌だとなるかもしれません。

そんな感覚だと思います。

 

ちなみに、女子の算数は、容積、食塩水、損益算、規則性が重視されていて、理科は記述が多い特徴があるので、

男女分けることによって、そういう問題を多量に扱い、かなり合格率が上がったことは確かです。

男女を分ける本当の狙いはそこだったわけです。

 

ラストスパートの時期は、志望校の頻出単元、難易度を元に学習していきますので、

可能な限り、各学校の合格者平均点を過去に遡って集めておくといいと思います。

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