- 2021年3月15日
再びK様からのリクエスト記事です。
いつもありがとうございます。
私は社交辞令ができないタイプで、リクエストを常に望んでいるというのは本心です。
会員様もそうでない方もこういうブログを書いて欲しいという題材がございましたら、お気軽にお伝え願います。
例えば、
偏差値40の人から見れば偏差値50の人を羨ましいと思い、
偏差値50の人から見れば偏差値60の人を羨ましいと思い、
偏差値60の人から見れば偏差値65の人を羨ましいと思います。
偏差値50の人が、偏差値60の人が現状で満足していないなんて聞くと、
なんて贅沢な望みなんだと思うかもしれませんが、勉強に限らずそういうものだと思います。
今回のブログは偏差値60の人が偏差値65以上のステージに上がるためにはという内容です。
偏差値でいうと、どの模擬試験かとか、回によって成績が違うということになりますので、具体的な学校名にします。
現時点で開成や桜蔭の合格可能性が低く、これからがんばって開成、桜蔭に十分に届くレベルまで行きたいといった生徒さん対象となります。
まず、大切なポイントをいくつか挙げます。
- 問題をたくさん解かない
- 授業中ノートを取らない
- 教わった解き方を真似しない
- 分からない問題は必ず質問する
- 計算が速い
- 他人が質問しているところを見るのが好き
- 面倒なことは自発的にはしない
- 授業で説明された問題は質問しない
ザッと8つ挙げられました。
いかがでしょうか?
意外なものもありますでしょうか?
5以外はすべてあてはまらないと思う方もいるかもしれません。
では1つずつ見ていきます。
1は、楽しんで深く思考していく姿勢が大切です。
量が多すぎるとその姿勢が失われる恐れがあります。
量とともに密度が低下するからです。
中学への算数を購入したとしても、雑誌感覚で眺める程度で終わりで良いと思います。
食べ放題で満腹まで食べるのではなく、美味しいものを味わいながら少量食べていくスタイルです。
解説をどのタイミングで見るかというのは、あまりこだわるポイントではありませんが、
量が多すぎると、解説を見ることも雑になります。
雑になるというのは、答えが分かれば良いという姿勢です。
じっくり解法を眺めて味わって吟味していくことが大切なのに、答えまでのルートが分かったら解説をポイッでは真の力が付きません。
答えを求めるよりも思考することが大切と考えると、量は少量が良いと思います。
2は、講師の解説を楽しんで聴く懐の深さが大切です。
どの塾でも授業で扱った問題の解説は配付されると思います。
(配付しないとクレームが多くなるので)
ということは、ノートを取ってもほとんど無駄で、
大切なポイントをノートに書くことは良いですが、授業を聴いていればそういうことも吸収できます。
説明後にノートを取る時間を与えてくれる場合は、そこでノートを取っても良いですが、
次の問題に備えて頭を休めた方が、トータルでプラスになるという考え方もあります。
3は、自分の解き方にこだわりを持つという意味です。
イチローのバッティングフォームのような感覚です。
そんなに簡単に自分の解法を上書きできるってことは解法にこだわりがないの?と思ってしまいます。
明らかにプラスになると思ったらスタイル変更、同じようなものならば参考程度に聴く
これくらいの意識で良いと思います。
4は未解決問題をつくらないということです。
捨て問なんてとんでもありません。
でも、かつて教えていた優秀生に、
「これは難しくて悪問だから、やったらかえって混乱するよ!」とアドバイスすると、
嬉しそうに「じゃ、やりません」と答えていました。
自分で勝手に捨て問と判断してはいけないという結論にします。
5は例外なく、優秀な生徒さんは計算が速いです。
計算処理がグイグイできるくらいじゃないと、論理的な流れをグイグイ理解していけないということでしょう。
計算が速い→優秀になる
とまでは言い切れませんが、計算が遅ければその土俵に上がることは難しいでしょう。
遅くとも5年生までに計算のスピードを上げましょう。
6は他の人の考え方を聞きたいとか、算数の談義が好きとかということです。
算数の話をしているときに、「なになに?」と首を突っ込んでくるのが優秀生の常です。
先日のブログで、興味よりは理解力が大切と書きましたが、超一流になるためには興味も欠かせません。
こういうことを書くと通塾しないとそういう体験ができないとなってしまいますので、
対話式算数では、できるだけ茶くま君に算数の話をしてもらっています。
7は、数学が得意な人は大抵、「数学好きは怠け者が多い」と言います。
楽に解ける方法を見つけることが嬉しいから問題を解くのが楽しいとなるわけです。
これは数学でも算数でも同じです。
つまり、面倒くさいことをしたくないという感覚は大切です。
講師にやるように指示され、尚且つそれが必要だと納得したことは、「嫌だけどがんばる」という姿勢は必要ですが、
楽で楽しいことをしたい習性が算数の解法に生きてきます。
算数の得意な人は一癖二癖あるタイプが多いですが、こういうところからも合点がいきます。
いよいよラストの8です。
授業中は100%理解できることが優秀生には欠かせません。
家で解いたら、実はできなかったということはあっても良いと思いますが、説明されたことが分からないというのはまずいです。
誰ひとり理解できない解説を塾講師はしません。
何人か理解します。
それに必ず入らないといけません。
そのためには、前述しています通り、ノートを取らずに解説を楽しんで聴くことと、暗算力が特に必要です。
今回はやや字数が少なめですので、最後にもう1回まとめて終わりにします。
- 良問の難問を少量解く
- 計算は速さが大切
- 算数の話が大好き
- 捨て問という言葉を捨て去る
それから、得意分野を極めることと苦手分野を解消することの比重は1:1が良いと思います。
このブログを読んで、ひとりでも多くのお子様が一流から超一流に変貌を遂げることを願っております。