単元によって復習の仕方を変える

復習が大切とよく言われます。

では、復習とは何でしょう?

 

算数の復習としては、問題を解くことをイメージする人が多いと思います。

解説などの文章を読むことも大切な復習ですが、そちらは軽視されている傾向です。

 

今回のブログでは、問題を解くことに目を向けます。

問題を解くといっても、「問題を解き直す」「数値替えの問題を解き直す」「類題を解く」の3パターンがあります。

 

本来、復習は、個々の性格によって最適な方法が異なりますので、自分にとって、やり甲斐と、やりやすさのバランスを考えて、最も良い方法を見つけて取り組むべきものです。

しかし、塾のサービスによって、大量の宿題が出て、それに追われ、自分に合う復習法を考えることなく受験勉強を進めるというパターンが多いと思います。

一部の塾生には宿題の勉強が合いますが、効率の悪い勉強になってしまう塾生も多いと思います。

個人的な感覚としては、塾選びは宿題の管理をしない塾が良いと思っています。

 

宿題ではなく、復習という観点で、上記の「問題を解き直す」「数値替えの問題を解き直す」「類題を解く」を書いていきます。

どれが良いかは、単元によって変わると思っています。

 

「和と差に関する問題」「割合に関する問題」「速さ」などの文章題は、「問題を解き直す」か「数値替えの問題を解き直す」が良いと思います。

「問題を解き直す」と「数値替えの問題を解き直す」の2つは大きなちがいはありませんが、問題を解くことで計算練習もしているという意味も持たせるならば、数値替えの方に軍配が上がります。

 

その他の分野(数系や図形)は「類題を解く」が良いと思います。

 

文章題は条件が増えると、他の解法を使う必要が出てくるケースが多いです。

例えば、速さの問題の復習をしているとき、類題になると、「和差算」も使うとか「つるかめ算」も使うとかになります。

いま身につけたいことがぼやけます。

 

数系や図形は他の要素が出てくることはありませんので(そういう捻りのある応用問題は避けやすいので)、シンプルにその練習ができます。

例えば規則性の問題で、三角数の問題を教わり、類題が四角数になるくらい変化があった方が、「三角数も四角数も同じ解き方で解ける!」と結びつけられ、学習効果が増します。

他の単元を絡められるかどうかが算数の上達には必要です。

類題探しは塾教材でも市販の教材でも良いですが、問題文短めで、さっと解き始められる問題が良いと思います。

 

全単元、類題を解いて、身につけた解き方で解いたら「この問題は1人でできた!」という小さな感動があることが望ましいですが、文章題系はそれが難しいので、「文章題だけは数値替えがいいよ」ということです。

 

単元によって、復習の仕方を使い分けていく学習法をお勧めします。

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