- 2018年5月1日
もう試されている方が多いと思いますが、chatGPTで、算数の問題の解き方の質問をしてみました。
まず、どのくらいのレベルか如実に分かるニュートン算の典型題を聞いてみました。
自信満々で答えてくれましたが、比例の考えを使ってしまって間違えました。
「入る量をX、ポンプ1台でくみ出す量をYとすると、○○=○○という式が成り立ちますよ」と指摘しましたら、ミスを認め、そこからは、もの凄いスピードで答えを出してくれました。
こういう小学生いるなと思って笑ってしまいました。
ニュートン算はダメだったので、今度はつるかめ算を質問してみました。
これも連立方程式で解いていたので、「小学4年生用なので、方程式なしでお願いします」と、再度質問しましたら、「もし全部○○ならば?」という考え方で、きちんと答えを出してくれました。
今度は、平均算で、面積図をかかないと解けないといってもいい問題を出してみました。
それまでの「方程式は使わないでください」という指示が残っているようで、方程式は封印してくれました。
しかし、それだけはやってはいけないというデタラメの計算式で答えを出してくれました。
間違いを指摘しましたら、今度は方程式を立てましたが、式がおかしく、また不正解でした。
また、間違いを指摘すると、今度は正解でしたが、方程式でもなく、理由にならない理由で「これで答えが出ますね」と返してくれました。
理由になっていませんと指摘したら、また方程式になり「小学4年生でもこれからのことを考えて、方程式を学ぶことに意義がある」というような理由を添えて、正解を導いてくれました。
結論としましてはchatGPTを算数に生かすことはできません。
1000円支払ったら110円のおつりがあったというものも、1110円の商品として間違えていました。
数学にはもう少し生かせるかもしれませんが、受験算数は面積図の考え方や逆比の考え方を教え込まないとダメです。
それを教え込むくらいなら、chatGPTに質問する必要はないわけです。
誤答も多く、少なくとも1年以内の活用は難しいと思います。
とは言いましても、こういうやりとりが楽しいと思える算数に余裕のある子は、ちょっとした息抜きにchatGPTをいじってみるのは良いと思います。
理科や社会はもっと有効かもしれません。
恐竜が滅んで、哺乳類が活躍してというように、いつかは人間も滅びますが、次世代はchatGPTかもしれません。