- 2017年7月1日
復習は学力をつけるためにやっていると思います。
復習のために復習をするという行為は避けたいところです。
そのためのポイントは、できるだけ負荷をかけるということです。
まだ解き方を完璧に覚えているときの復習は負荷が低いです。
覚えていて難なくできて良かったねと、つい思ってしまうところですが、それは復習は容易にできたかもしれませんが、学力がついたかというと首を傾げます。
もう少し、忘れかけている時期に復習をした方が効果的です。
忘れていて、手が動かない場合は、アドバイスとしては「頑張って思い出しなさい」です。
ここで思い出して解けたら、負荷のかかる学習になっているので、身についた度合いが高まるだけではなく、自信もつきますし、学力も高まります。
次はもっと間隔を空けても再び頑張って思い出せると思います。
なかなか思い出せない場合は下のいずれかが良いと思います。
- 当てはめなどで答えを出してから、解説を確認する
- 保護者が解き方のヒントを伝える
①は、あてはめて解ける単元や問題に限られますので、いつでもそれでできるわけではありません。
②は、ヒントを伝えるのは簡単ではありません。
遠からず近からずといったタイムリーな言葉をスパッと発する必要があります。
例えば、「二等辺三角形をつくったら?」などです。
保護者にヒントを伝えられるスキルがあるかないかは、子どもの成績に反映される可能性が高いです。
子どもの学力育成のために、ヒントの伝え方を磨くという戦略はとても有効だと思います。
このように頑張って思い出す勉強を習慣化することは大切ですが、図形が思い出しやすい最適な分野だと思います。
まず、図形のときに復習のタイミングを遅らせて、負荷がかかるくらいに頑張って思い出す環境をつくってみます。
それが上手くいくようになったら、徐々に他の分野に広げていくと良いと思います。
復習のときに、答えが分からないとき、できるだけ負担がないように、すぐに解説を見られるように隣に解説を置くスタイルが好まれていると思います。
しかし、それは復習のやりやすさを求めた行動で、すぐに解説を見てなぞって解いていく勉強は負荷がかからず、学習効果が高いか?と考えたときに、イエスとは思えません。
いまの勉強が、復習のための勉強になっているか、学力向上のための勉強になっているか、どちらの傾向が強いかに目を向けると良いと思います