- 2022年7月19日
2週図形の移動が続き、今週は点の移動です。
似ている単元名ですが、内容はまるで異なります。
点の移動は図形の要素もありますが、速さです。
流水算、通過算、時計算よりも旅人算の要素が強いです。
点の移動などで、図で解く感覚を養い、それを速さに生かして、相乗効果で速さも得意にしていくと良いと思います。
興味のある方はこちらにどうぞ
第99話:点の移動の概要
99・1
求めたい時間の点の位置を考えて面積を求めます。
本編では逆算に触れていませんが、練習問題の逆算にも対応しやすいと思います。
99・2
点が三角形や台形の辺上をまわる問題です。
斜辺上を進むときは、底辺比と面積比の関係を利用します。
ミスをしやすいところがありますので、図を描いて、図のどの部分かを確かめて解くようにしましょう。
99・3
グラフの問題です。
グラフがあるので、それを利用して解くことがポイントです。
斜めのグラフでは、面積比と時間の比が同じになることを利用します。
三角形や長方形のまわりをまわる問題以外のグラフは、グラフが変化するときに、どの頂点にいるかを判断します。
99・4
2点が進んだ距離の和や差を求める問題です。
旅人算に分類したいくらいの問題です。
だいたいの位置を把握して、2点の和が分かるか、差が分かるかを考えます。
99・5
図形のまわりを2点がぐるぐるまわる問題です。
何秒ごとに重なるかを考えます。出発点が同じならば、1回目を求めたら、公倍数が利用できますが、出発点が異なる場合は、もう少し丁寧に考えます。
公倍数をしっかり利用しようという姿勢が大切です。
練習問題
番号 | 難 | 要 | 講評 |
1 | A | 2点の位置を求め、面積を求めます。 | |
2 | A | 1番とは進み方の向きが異なります。 | |
3 | A | 底辺をABにして、高さが何㎝のときかを考えます。 | |
4 | B | ゼ | PがBC上にあるときとCA上にあるときで、いずれも面積比と底辺比が等しいことを利用します。 |
5 | B | テ | 底辺をABとして、高さを考えます。面積が半分のときは、辺CDの真ん中にいるときと理解しましょう。 |
6 | C | ゼ | 面積が72㎠になるときの図をかいてPの位置を求めます。2回目は、底辺比で考えるか、高さを考えるかです。 |
7 | B | ゼ | グラフから、長方形の縦と横の長さを求めます。(2)はグラフから求めます。 |
8 | C | ゼ | 面積から下底を求めます。(2)はグラフで求めます。 |
9 | C | テ | グラフから、図形の各辺の長さを求めます。 |
10 | B | ゼ | 図をかいて、2点がだいたいどのくらいの位置にいるときかを把握して、2点の進んだ距離の和を考えます。旅人算の問題と同じ解き方です。 |
11 | C | ヒ | (1)はQが折り返した後になります。図をかいて、2点がだいたいどのくらいの位置にいるときかを把握して、2点の進んだ距離の和を考えます。(2)は3パターンの直角三角形があることを理解しましょう。 |
12 | D | テ | 1つの辺の往復運動ではないので、難しいです。とは言っても、かなり応用されていますが、解き方は10番と同じです。 |
13 | A | 1回目に出会うまでの時間と、1回目に出会ってから2回目に出会うまでの時間を考えます。 | |
14 | C | ゼ | (2)のように出会う地点が決まっている場合は、公倍数の考え方を利用します。 |
15 | D | テ | 14番の類題ですが、点が3点になるので、レベルはぐっと上がります。PとQが重なる時間、QとRが重なる時間をそれぞれ考えます。公倍数の考え方をフル活用します。 |
※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題
※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題