小学3年生や4年生を対象とした対話式算数・基礎編です。
2022年スタートを目指し、着々と作っています。
5月1日から毎週1話ずつ公開となりますが、この勢いで行くと4月中には半分ほど完成し、6月末までにはすべて完成するような気がします。
これが完成したら、算数教材塾・探求の教材の骨組みはほぼ揃ったことになります。
まだ6年生用教材でやるべきことが多々ありますので、このあとはそちらに力を入れていきたいと思っています。
2013年10月開業なので、2023年10月までに盤石な教材ラインナップを目指します。
この教材はとにかく公式を教えないことをモットーとしています。
はっきり書きますと、規則性の等差数列の和の公式や、平面図形の台形の面積の公式は不要です。
等差数列は、数列2つ分を求めて2で割ります。
台形は2つくっつけて平行四辺形にします。
公式を覚えてそれを使って解くよりも、数列2つ分を求めているとか、台形2つ分の平行四辺形を求めているとかを実感していく学習を重視しています。
円の面積は、さすがに公式を身につけた方が良いですが、基礎編は、円と角度は扱いますが、円の面積は登場しませんので、公式を教えないは守られます。
公式を覚えて、問題を解いて、身につけていくという従来の算数の学習は、算数が得意な人は良いけど、苦手な人を得意にすることは難しいと考えています。
なぜ算数ができないのか→イメージが湧かないから
こういう話は、いろいろなところで見ます。
でも、では、どうしたら良いかというところまでなかなか踏み込んでいないようですし、踏み込んでいた場合でも貧弱に感じます。
この教材は、上記の通り公式を教えません。
そうすると、イメージを湧かして解くしかありません。
イメージが湧いたら算数ができるようになるのか
これは、私はイエスと答えます。
その姿勢で、教材の作成を進めています。
受験算数の正しいあり方の一石を投じられたら良いなと思っています。
では、第1話の概要を書いていきます。
1・1
分度器で角度を測る練習です。
小学生の低学年は、もっともっと分度器を使うべきだと個人的には考えています。
デジタルで何度というのではなく、アナログで、目盛りを見て読む習慣が、算数の下地作りには必要だと思います。
お子様のフォローをしたいという保護者様は、いろいろな図を描いてあげて、一緒に角度を測ると良いと思います。
1・2
分度器を使って指定された角度の角を作る問題です。
図形の最も本質は、図形の問題を解くことではなく、図を描くことだと考えています。
こういった練習が出来るのは、テストに追われない時期の特権だと思います。
これも1・1と同様に、保護者様からいろいろな問題を出してあげて、たくさん練習できると良いと思います。
1・3
一直線は180度ということを使って、計算で求める問題です。
分度器に十分慣れていたら、一直線は180度というのは、自然と受け入れられることだと思います。
1・4
錯角を利用した問題です。
補助線を引いて、Z字をつくり、次々と角度を求めていきます。
「平行線があったら錯角」というのは、6年生にも指導する内容ですし、平行四辺形や正多角形も平行があるので錯角を利用します。
平行線は補助線をひいてでも錯角を使って解くというのは、今後に生きる内容です。
1・5
1・4の類題というか応用です。
何本も補助線をひいて、何回も錯角を利用して求めていきます。
本格的な内容ですが、作業性があるテーマですので、扱うことにしました。
手を動かして解くという狙いに合致した問題といえます。