- 2021年6月12日
中学受験の小学5年生の算数は割合と比がすべてと言ってもいいくらい重視されています。
場合の数などの数系も重要ではありますが、5年生の間に割合と比をしっかり身につけたいです。
割合と比をマスターするためには、下の方法が考えられます。
- たくさん問題を解く
- 質問する
- たくさん説明を聴く
- 上手く説明してもらう
- 特に何もしない
- 子供自身が説明する
- 良い解き方を身につける
①はもちろん大切ですが、基礎が身についてこそ生きます。
②は質問を答える教え手の情熱次第だと思います。
淡々と教えるだけでは効果が薄いと思います。
③は動画授業などを反復して見ることが当たります。
動画授業を見て応用に繋がる基盤ができる子はとても優秀だと思います。
それができていたら、大手を振ってたくさんの問題を解くステージに進むと良いと思います。
④は塾の講師や家庭教師や保護者や動画授業で上手く説明している場合です。
これも上記と同様に、これで問題演習のステージに入れましたら、それで良いと思います。
⑤は、割合と比という分野は、数の性質、場合の数、平面図形の応用、立体図形、速さの分野に比べればマスターしやすいです。
イメージ的にはY65の学力があれば、しゃかりきになって取り組まなくても大丈夫です。
誰に教わってもどんな解き方でも、問題演習をしていけば、いつの間にかできるようになります。
⑥は身についてきた子が、さらに深く理解するための勉強としては良いスタイルです。
そして⑦です。
例えばニュートン算ですが、「線分図で解く(延べで考える)」「全体量を決める(講師によっていろいろな表し方がある)」「消去算で解く(方程式風)」というものがあります。
解き方によって、身に付き方がまるで異なります。
私は、全体量を決め、表に示していく手法を好んでいます。
このニュートン算のように、解けない場合は解き方を変えるというのが、割合と比などの文章題には特に有効です。
なかなか割合と比が上達しない場合は、動画授業をたくさん見るか、解き方を変えることになりますが、応用に繋げていくことを考えますと、動画授業は上級者向けです。
5年生の学習の多くは割合と比(いろいろな割合と比の問題、速さと比、平面図形と比、立体図形と比を含む)です。
解ける解き方を身につけられる教材を選ぶことが、5年生の算数を上手く乗り切る最大のポイントだと思います。
著書:比と割合「表で解く」練習問題120をお勧めいたします。