6年生のGWの勉強を提案します

今回のブログは昨年書いたものを加筆、修正したものです。

8~9割くらいは昨年と同じものです。

まもなくGWになります。

まだ時期が時期ですし、天王山という感じではないと思います。

塾でGWの特訓授業があったり、完全にお休みだったりしますが、これは塾生のことを考えてのことではありません。

基本的には、塾の経営者は、講師の休日をつくりたいという福利厚生の意味で休業にしたいところですが、サピックスは昔、四谷大塚から優秀な塾生を6年生のGWや後期の日曜日に引っ張ってきた歴史があるので、それを廃止できずに続けていると思います。

いまは分かりませんが、4~7月の間にGWに働いた分ということで1週間の休日を戴きました。

毎年6月の良い時期に北海道に行って満喫した思い出があります。

合格実績の高いサピックスがGW特訓をやっているので、それが効果があると思ってか、あるいはやらないわけにはいかないということで、つられてやっているところもあると思います。

GWの特訓授業は、特訓という名前がついていたとしても、学習効果というよりはイベントという意味合いで捉えると良いと思います。

来年、「去年はGWの特訓授業を受けたな」という思い出です。

思い出づくりなら参加したくないとお考えの方は参加しない方が良いと思います。

前述しましたが、まだ天王山の時期ではありませんので「GWは普段はできないことをやる!」という考え方が良いと思います。

それが旅行でも良いですし、社会見学で街に出ても良いですし、勉強でも良いです。

旅行は思い出づくり、社会見学はリフレッシュ兼社会勉強、勉強は学力強化です。

勉強を選べば学力強化となりますが、ここで勉強をしないと取り返しがつかないということはありません。

勉強を選んだ場合は、普段の勉強の延長では学力強化は無理です。

普段できない勉強をやることがポイントです。

塾に行っている人が他塾に行ってみるというのは、気分転換の体験で、子供の性格によっては刺激を受けてプラスに働きますが、期待値は高くないと思います。

その塾に転塾することを視野に入れていたら良いと思います。

1人で勉強するならば、いままでの総復習を自力で取り組むか、単元集中が良いと思います。

いままでの総復習は、四谷大塚偏差値60以上で、入試で難問を出題しない学校を目指している子供向けで、かなり限定されます。

多くの子には単元集中が良いと思います。

単元は以下の中から選ぶと良いと思います。

  • 立体図形
  • 思考力問題
  • 速さ
  • 平面図形と比
  • 場合の数
  • 比と割合

立体図形は、入試で立体図形の難問が出題される学校を目指す優秀な子に向いています。

優秀な子は立体図形ではなく、思考力問題も効果的です。

算数がまずまずできる子は速さが良いと思います。

ここまであまり平面図形と比を学習してなくて、得意とは言えない子は、ここで平面図形と比を学習した方が良いです。

ここまであまり場合の数を学習していなかった子で、平面図形と比は大丈夫という子は、ここで場合の数を学習した方が良いです。

算数があまり得意でない子は、速さではなく、比と割合が良いと思います。

比と割合をしっかり学習したい子は著書「比と割合」表で解く練習問題120をお勧めします。

当教材を購入して勉強したいという子には、状況を教えてくだされば、最適な教材をアドバイスいたします。

塾の復習がなく、まとまった日数が取れる時期は、今回が最後です(最初で最後かもしれません)。

タイムリーな勉強ができれば、他の子たちにくらべてアドバンテージがつくれます。

ポイントはみんなと同じことはやらずに、自分にとって最も必要な単元を集中的にやることだと思います。

既製品ではなく、オーダーメードです。

1人で勉強をする場合は、目的をはっきりする必要があります。

上に単元の目標を書きましたが、難易度を決めます。

  1. 自力で答えを出したい
  2. 難しい典型題を身につけたい
  3. 難しい思考系問題にチャレンジしたい
  4. インプット重視で読み物をしっかり読みたい

①の自力で答えを出したい場合は、少々易しめにする必要があります。

易しめの問題を大量に解くイメージになります。

②の難しい典型題は解説の良い教材が必要です。

③は問題集でも過去問でも良いです。

分からない問題は飛ばしても良いです。

④は解説の良い教材が必要です。

この短期間は、いつもはやっていない学習をすると、脳が刺激されて、短距離走の如く、駆け抜けられて、学習効果が高まると思います。

単元と難度をしっかり決めて、せっかく勉強をするなら、学力向上を目指しましょう。

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