- 2024年3月25日
偏差値は四谷大塚偏差値です。
5年生で、この時期、志望校の決まっているご家庭と決まっていないご家庭は半々くらいだと思います。
志望校が決まっているというのは、もちろん、確定ということではなくて、この学校に行きたいなという目標です。
その目標校の偏差値が60より高いか、そうでないかによって、作戦の変更をしても良いと思います。
まず、偏差値が60より高い学校を目標としているならば、どうして、いま偏差値が60に大きく足りないかを考えて、まず、偏差値55を取れるような学習システムに変更することが必要です。
9月の段階で、偏差値50に行くことが目標となります。
簡単なことではありませんが、不可能とは言えないと思います。
それに対して、偏差値60より低い学校を目標としているならば、いま通塾しているなら、その塾のカリキュラムで進めていく必要はありません。
いまのカリキュラムで負担がなく、まずまず順調に進んでいるということでしたら、体制の変更の必要はありませんが、ストレスをためていたり、窮屈な勉強になっていましたら、学習スタイル再考の余地はあると思います。
スポーツだと、少々の負荷をかけた方が鍛えられて良いですが、勉強の場合は負荷をかけることで、勉強の質が下がる恐れがあります。
スポーツは手抜きをしにくいのに対して、勉強は手抜きをしやすいからです。
負荷がかかっていたら、小学4年生から、もう1回やり直した方が賢明だと思っています。
厳しい書き方になりますが、現状では、受験算数の学習進度について行けていません。
能力の問題の可能性もありますが、ほとんどの場合は、学習する時期の問題です。
仮に、4年生の学習に戻って、来年のいま頃、最近のテストと同じテストを受けたらを考えてみます。
いま70点で、偏差値45ならば、1年後に受けたら、100点で、偏差値60になっています。
これは、これからの1年でそのくらいの力がつくとも言えますし、これまでの1年間は無理をしすぎて、力がついていなかったとも言えます。
いま4年生からの学習を始めると、5年生が終わった段階で、受験算数の4年が終わります。
そうすると、1年間遅れている印象がありますが、そうでもありません。
大手塾では6年生の前期、夏休み、後期はいずれもこれまでの学習の復習になります。
上位クラスだと、どんどん難度を上げ、発展的なことをやりますが、中堅以下のクラスなら、実は同じ内容ばかりくり返します。
どうして発展させずに同じことをくり返すかというと、そのクラスに在籍する生徒さんができていないからです。
ここで1つ意見が分かれるところですが、くり返すからできるようになると思っている塾講師は多いです。
そうでしょうか?
私は、くり返すからできるようになったのではなく、身につく時期に学習したから、ついにできるようになったと思っています。
その証拠に、6年生から入塾した子が同じクラスにいても、4~5年生の間に数回学んだ子と、明確に区別することができないほど、同じようなタイミングで身につきます。
「やっぱり、この子は4年生から学習していたから身についたのか」と思ったことは1度もないと思います。
それならば、6年生の最後にようやく5年生の内容が終わってもまったくデメリットはなく、無駄がなくスマートな学習と言えるのではないでしょうか。
さすがに、最後は志望校の問題を照らし合わせて、融合問題とか捻りある問題にも触れていきたいので、6年生9月の段階で終わるくらいが良いと思います。
いま4年生に戻って学習し直しても、普通に5年生の授業を受けている子たちに、結局は、最後に並ぶわけではありません。
ストレスをためず、苦戦しない分だけ、勉強の質の低下がなく、むしろ、普通に5年生の授業を受けている子に、逆転して勝っている可能性が高いです。
もちろん、比較実験はできないですが、5年生で、4年生の学習をしている子をフォローしていますと、そのように感じます。
偏差値60以上の学校を目指すなら、優しい環境と相性は良くありませんが、逆にそういう難関校を目指さないのであれば、大手塾のような厳しい環境と相性は良くありません。
4年生のときの成績によりますが、5年生の1年間の学習は、小4対話式算数か、対話式算数Easyをお勧めします。
個別指導などを利用しても効果的ですし、私がLINEで状況チェックしアドバイスすることも可能です。
目標に応じて、効果的な学習をすると良いと思います。