かけ算の暗算の仕方

かけ算の暗算は重要

私は小学生のころから算数が得意でした。

その原因と呼べるかどうかは分かりませんが、公文のAを3回、Bを3回、Cを2回(もしかしたら3回)くり返したからというものがあります。

でも、これはお薦めしません。

あまりにもつまらなくて苦痛だからです。

逆に言えば、その苦痛に耐えられる子は鍛えられるでしょう。

それがベースとなっているので、かけ算の暗算は重要だと考えています。

暗算について

2けた×1けたは暗算はあたりまえで、2けた×2けたも暗算でやるべきだと思っています。

いきなりでは難しいので、まず20以下の2けた×2けた、それが慣れてきたら30以下、そして50以下、50以下の正答率が高くなれば、いよいよ99以下となります。

もちろん暗算です。

当WEBサイトにも百ます計算を公開していて、マクロをいじっていくつ以下にするかを設定できます。

ぜひご自由に使ってください。

お魚プレート

ところで、昨日、初めて「お魚プレート」というものを目にしました。

魚の中にマス目を書いて、ルールにしたがって数字を入れて2けた×2けたの計算をし、慣れてきたら頭の中で魚を描いて2けた×2けたが暗算で解けるというものです。

2011年に発売し、4年で50万部売れたそうです(いまは60万部に近いのかな)。

本の値段は900円なので、ザッと5億円の売り上げです。

正直に書きますが、中身は大したことがないと思います。

テレビで紹介していたものを見ただけでの感想なので、実際に本を購入して見れば違った感想になるかもしれません。

魚を頭の中に描いても暗算は大変です。

魚があれば暗算できるというものではありません。

むしろ普通に計算した方が暗算しやすいのではないかと思ってしまうほどです。

ではどうして50万部も売れているか?

それは発明した人が東大医学部で、さらにお魚プレートという可愛らしいいかにもやさしくできそうなネーミングを付けたからでしょう。

ゴースト暗算という名称もなかなか斬新です。

学歴の重みとネーミングセンスで、5億ですから何も言えません…

オリジナル新解法

お魚プレート式では暗算しにくいので、私も少し考えてみました。

すぐに良い方法を思いつきました。

不勉強なので、もしかしたら、その方法はとっくに裏技として出回っているかもしれませんが、一応、このブログでその方法を公開します。

74×38を計算することにします。

まず、7×34×8を計算します。

21と32をドッキングさせ2132とします。

この2132は覚えておきます。電話番号を覚えるよりも簡単ですね。

この4けたの数字を覚えられなければ暗算は不可能です。

今度は7×83×4を計算してたします。

内項の積と外項の積みたいですね。

56+12=68です。

このたし算は暗算です。

そうしたら、68を1けた大きくして680にして、さっきの2132にたします。

2132+680=2812です。

これで終わりです。

4けたの整数を覚えるところと、その4けたの整数に、2けたの整数を10倍してたすところがやや大変ですが、

慣れてくれば暗算でできそうです。

「タイサン暗算」と命名します。

お魚プレートをご存知の方は、それと比べてタイサン暗算はいかがでしょうか?

手前味噌ですが、負けていないような気がします。

それにしても、この方法を伝えるだけで900円もらえるなんて、うらやましい商売ですね。

東大医学部のなせる技です。

なぜ暗算をするか

では、ここからが本題です。

2けた×2けたの暗算はできるようになって欲しいのですが、正答さえ求められればいいとは思っていません。

いま紹介しましたタイサン暗算は禁じ手として使わないで欲しいのです。

反則だからという理由ではありません。

鍛えられないからという理由です。

例えて言うならば、タイサン暗算はオートバイのようなものです。

本質的な暗算は自分の足で走るようなものです。

オートバイは、速くて楽に目的に行けますが、足腰を鍛えるられません。

暗算というのは、数字を覚えておくことと、数字の量感をつかむ訓練です。

タイサン暗算は4けたの数字を覚えるということはありますが、数字の量感などはありません。

解けるようになっても、電卓代わりにしかなりません。

それがオートバイのようなものという所以です。

そろばんも、敢えて言いますが電卓代わりです。

そろばんが得意な人は暗算で2けた×2けたの練習をやっても効果がないと思います。

暗算の仕方

では、本質的な暗算はどうやるかということを説明します。

再び74×38です。

74×30=2220を暗算します。

2けた×1けたのようなものなので、これは暗算です。

2220を覚えます。

これは覚えやすい数字ですが、覚えにくくても頑張って覚えます。

次は74×8=592です。

2220と592をたして2812です。

これをたしているときの頭の中は、次のような流れになります。

  1. 2220+500=2720
  2. 2720+90=2810
  3. 2810+2=2812

この応用として、74×40=2960から74×2=148をひいて、2960-148=2812としてもいいです。

楽な方を選べます。

例えば68×15ならば、68×10=680と、68×5=340をたして、680+340=1020でもいいですが、68×30÷2として、2040÷2=1020とすることもできますし、さらにそれを計算順を変えて34×30=1020にもできます。

量感を重視する

74×38に話を戻します。

量感という言葉を使いましたが、どのくらいの大きさになるかという感覚です。

それを養うことが大切なので、74×8からではなく、74×30から計算します。

70と30をかけると2100だから74×30は2000より大きい

70と40をかけると2800だから74×38は2800に近い

というように両端から挟み込むように考えていきます。

大きさをイメージして計算すると74×8からにはなりにくいと思います。

本質的なかけ算の暗算が得意になると、わり算も素早くできますし、授業についていきやすくなります。

算数の難問で苦戦したときの、あてはめのセンスが上がります。

ザッと概算する習慣ができると、計算ミスに気がつきやすくなったり、違和感を感じやすくなります。

言葉にするとこれくらいのことだけですが、案外重要なことです。

正しい暗算の仕方で練習を重ねて欲しいと思います。

TOP