- 2019年1月31日
サピックスの新6年生の偏差値45~55くらいの生徒さんを対象に、表題の通り、成績の上げ方を書いていきます。
こういうことを書くと、サピックスの講師からの情報の方が正しいと思われる方がいらっしゃると思います。
よくある勘違いのケースですが、中学入試の問題を作るのは、その学校の先生です。
でも、その学校の先生が、入試の対策で最も重要なことは過去問をやることだと言ったとします。
作問している先生が、過去問が重要というのなら、それが最強の対策だろうと捉える人が多いような気がします。
作問する先生は、作問の専門です。
その問題の合格点を取るために何が必要かを考える専門ではありません。
どう教えたら入試の点数が高くなるか、どういう教材に取り組んだら入試の点数が高くなるかを真剣に考えている専門の人は誰かと考えれば、自ずと誰の言葉に耳を傾けるべきかは判断できると思います。
農家や漁師が新鮮な食材を用意しても、その調理は、その道で修行を積んだ料理人の方が上です。
それと同じような話だと思います。
サピックスでの成績を上げることも同じで、サピックスの講師が成績の上げ方を真剣に考えている専門家ではありません。
サピックスの講師は、授業が専門で、良い授業を提供することが仕事です。
授業力を磨くことに常に頭がいっていると思います。
家でどういう問題を取り組んだら、どれだけ学力が上がるということは専門外です。
あるいは、学力を上げるベストの学習というものが、サピックスの不利益になることでしたら、当然のことながら、なかなか言葉に出ないと思います。
では、本題に入ります。
サピックスの新6年生の中位くらいの生徒さんが成績を上げる方法です。
まず、デイリーサポートを学習します。
AとEを学習しないことを想定します。
もちろん学習しても良いですが、一例として、学習しないものとします。
BCDをすべて解き直します。
できるだけ整えて書きます。
できなければ、解説を見て、自己流で整えて清書します。
このとき、写してはダメです。
あくまでも自己流の形で工夫をしないと自分のものとはなりません。
そして、3日くらい空けましたら、今度はデイリーアプローチを単元にもよりますが、極力暗算で、書いたとしてもちょっと数字を書く程度で、答えを出します。
デイリーサポートで、紙に書いて流れを身につけ、デイリーアプローチで、頭の中で流れを再現するという、スタイルの異なる方法で流れを確認していくことで、しっかりと刻みます。
算数の検算は、1回目とは計算方法を変えることがベストですが、それと似たようなものです。
その2回を学習できたら、終わりでいいと思います。
土特も同じです。
2回解く必要があります。
土特の優先順位を下げて、1回しか解き直せない場合は、やらない方が良いと思います。
そのかわり、デイリーサピックスやデイリーサポートをもう1周、紙に書いて流れを確認し、頭の中で流れを再現することをくり返します。
やるなら、力が付くような体制で、そこまでできないのなら捨てるといったメリハリが大切です。
どれも中途半端になることだけは避けたいです。
基礎トレやデイリーチェックのような数値替えの問題であれば、1回解いて終わりですが、そうで無い問題は、この2回の復習法を実行しましたら、効果が出ると思います。
偏差値50くらいの生徒さんは、成績を上げることも可能ですが、下がりやすいです。
秋に、平均偏差値60のラインにいられるように学習の質を高めると良いと思います。