- 2016年10月28日
塾の4年生の授業はあまり深いところまで解説しません。
理由は、深く説明しても理解できないからです。
塾講師にとって最も重要なことは、授業のテンポを良くすることです。
「あの先生の授業は眠くなる」とだけは生徒に言われたくないので、説明の言葉は少な目になります。
図を鮮やかに描いて、解き方を伝えるくらいと言ってもいいです。
解き方が分かって、それを真似したら解けたということの繰り返しに近いです。
優秀な子は、家で教材を読むだけで、それをすることは可能です。
優秀な子は、本当に塾に行く必要があるのかな?と考えますと、正直に書きますと、不要です。
4年生の学習の英才教育は、先取り学習か場合の数の特訓です。
難しい概念になりますと、優秀な子でも、なかなか理解できません。
難しいことをやらない塾だと、負荷がかからないので、学力が伸びていきませんので問題ですが、難しい概念の問題を扱い、解き方を覚えさせる塾も、違う意味で問題です。
概念の難しい問題では無く、単純作業でも無い、負荷をかける学習ががポイントです。
実際、優秀な子が5年生から入塾すると、すぐに上のクラスに入ります。
4年生の1年間塾で取り組んできた子たちのアドバンテージはないの?と思ってしまいます。
それならば、ご家庭で英才教育をした方が、効果が大きいのではないでしょうか。
先取り学習か、場合の数です。
先取り学習は、4年生時に割合と比まで終わらせることが肝心です。
平面図形と比や速さと比までは進まなくていいと思います。
いきなり割合と比ではなく、4年生の学習内容をしっかりマスターしてからです。
上記の「難しい概念の問題を、解き方を覚えて取り組む」ということを除外しますと、案外、先取り学習は可能です。
先取り学習に魅力を感じない方は、場合の数に力を入れた方がいいです。
入試問題を眺めますと、場合の数の頻度が高すぎます。
それと比べて、塾では場合の数が少なすぎます。
場合の数は、「書き出しながら、これなら計算でできる」という流れになりますが、書き出しの練習が不足していて、計算で解く問題を詰め込まれた子は、まず計算で解こうとするので、とんでもない計算をする傾向があります。
一言で言うと、足腰を鍛えていないからですが、通塾してカリキュラムに沿った勉強をしていると、足腰がなかなか鍛えられません。
4年生は塾でみんなと同じような学習をするよりも、一足背伸びした学習をご家庭ですることが、受験を上手く進めるポイントだと思います。
4年生の通塾のかわりとなるメイン教材は、小4対話式算数が最適です。
1週間で1話進んでいけば良いですが、そのペースを速めますと、先取り学習になります。
場合の数の鍛錬には、小4集中場合の数が最適です。