- 2016年3月5日
ときどき、大学は9月入学にした方が良いという意見を聞きます。
私は、大学受験に関しては特に意見はないのですが、いろいろな捉え方があるのでしょう。
中学受験の受験勉強開始は、新4年生の2月というのが相場です。
3年生や2年生、あるいは1年生から通塾したとしても、それは受験勉強の前の準備段階という位置づけになると思います。
新4年生の2月スタートで問題となるのは、お子様が何月生まれかです。
4月生まれの子と3月生まれの子では約1年違います。
10歳くらいの子の1年違いはとても大きいと思います。
塾は学校よりも早く深く進めますので、よりハードルが高くなりますので、4~8月生まれくらいの子の方が有利なことは間違いありません。
前職で頭の良い上司が「俺は早生まれだけど、困ったことなんてなかったぞ!」と言って早生まれ不利説を気にとめることはありませんでしたが、多くの子は苦戦すると思います。
上手く対応していかないと波に乗りにくいです。
難関中になればなるほど、4~8月生まれの子の入学者が多いと思いますが、それは、受験勉強で良いスタートを切れたからだと思います。
できないことが普通になってしまうと、時期が来れば解決する問題でも、やる気がなくなったり諦めたりしてしまうと思います。
逆に、賢い子で4~6月生まれくらいの子でしたら、少々の先取り学習をしても問題がありません。
早生まれの子が一生懸命塾のペースについて行くことを考えれば、4~6月生まれの子の先取り学習の方が負担が少ないです。
そこでお勧めしたいのは、一般的な2月スタートで上手く合わないお子様は9月スタートするという作戦です。
3年生で4~6月生まれで、脈ありかな?と思われている場合は、この9月に先取り学習として、中学受験の勉強をスタートするのはいかがでしょうか?
4年生で通塾したのになかなか塾のペースに合わない場合は、いったん塾を辞めて、この9月から再び受験勉強をスタートするという荒技もありです。
当然ですが、5年生から始めた場合よりも負担は少ないです。
飛び級で1年先取りするのは、余程優秀な子でないと厳しいと思いますし、1年遅れてのスタートで難関校を目指すのも負担が大きいと思います。
1年先取りすることや1年遅らせるのは大変というのならば、半年先取りすることや半年遅らせることを検討するのは、誰でも思いつくことだと思いますが、集団塾では、そういう顧客の個々の都合には応じられないと思います。
ゆくゆくは動画授業などのインターネットを利用したサービスで、半年早めたり半年遅らせることが当たり前の時代になるかもしれませんが、現状では、どういうスタイルで学習していくかを検討すると、選択肢は少ないです。
算数教材塾・探求としてお勧めしますのは小4対話式算数です。
小学3年生で先取りができる子、塾のペースについていくのがきつい子は、ぜひ、対話式算数を閲覧ください。
この教材ならば、塾に行く必要がないという声を多く戴いております。
3年生の先取り学習ならば、塾で先取りをしていないから対話式算数でもやってみようというように、ハードルは低いと思います。
しかし、4年生で塾のペースについて行くのがきつい場合は、塾で学習することを放棄したら、この先が心配と思われる方も多いと思います。
でも、よくよく考えてみますと、塾の学習を地に足をつけて学習しない方が心配です。
塾では「慣れるはずです」と言われますが、1ヶ月たって慣れなければ、慣れの問題ではありません。
半年先取りのパターンのモデルケースとしましては、3年生9月から小4対話式算数を始め、小5夏までの間に小5対話式算数まで終わらせたら、その後、通塾というスタイルで、余裕を持って塾に溶け込めると思います。
算数が簡単すぎという状態になると思います。
半年遅らせて4年生9月からスタートした場合は、どこかでスパートして小5対話式算数を5年生いっぱいで終わらせて、新6年生から通塾を再開するか、そのまま自宅学習で補助的に塾を利用するか、あるいは全く塾に行かないという選択になります。
その判断は、志望校にもよります。
よく、塾をペースメーカーとして利用するという声を聞きますが、そのペースについて行けないのであれば、ペースメーカーになっていません。
毎週1単元というように塾で進むようなペースは対話式算数でも作ることができますし、四谷大塚の予習シリーズなどの塾教材でも可能です。
2月スタートが合わないというお子様は全受験生の3割くらいはいるような気がします。
お子様がいまの状況で順調に進んでいるかということを基準に考えると良いと思います。